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インフラエンジニアの資格10選【難易度一覧表】転職におすすめの資格、選び方のロードマップも紹介

インフラエンジニアの資格10選【難易度一覧表】転職におすすめの資格、選び方のロードマップも紹介

インフラエンジニアには資格がいらないという意見もありますが、IT業界未経験者や経験が浅い方は資格を取得した方が転職・案件獲得時に有利になります。この記事では、インフラエンジニアにおすすめの資格を紹介します。資格取得ロードマップや、難易度がひと目で分かる一覧表も用意しました。高年収のインフラエンジニアとして活躍したい方に必見です。

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目次

インフラエンジニアに必須の資格はありません。しかし、インフラエンジニアは求められる知識やスキルの幅が非常に広く、自身のスキルレベルを客観的に証明しにくいため、多くのエンジニアが資格取得を目指しています。


この記事では、インフラエンジニアとして活躍したい方に向けて、おすすめの資格を10種類に厳選し、難易度一覧表にまとめました。併せて、インフラエンジニアの資格取得ロードマップや資格選びのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【難易度一覧表】インフラエンジニアにおすすめの資格10選

IT系の資格は、種類が非常に多いので、どの資格を取れば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。


ここでは、インフラエンジニアにおすすめの資格を10種類に厳選し、一覧表にまとめました。難易度や合格率、目安の勉強時間も紹介しているので、自身のスキルレベルに合わせて選択しましょう。

※勉強時間目安については、知識や経験によって個人差がありますので目安として参考にしてください。

資格
難易度合格率
勉強時間目安
ITパスポート試験易しい51.7%100~150時間
基本情報技術者試験やや易しい47.1%200時間程
応用情報技術者試験普通23.6%500時間程度
データベーススペシャリスト試験難関18.5%500時間程度
ネットワークスペシャリスト試験
難関14.3%500時間程度
情報処理安全確保支援士試験難関19.3%500時間程度
AWS認定普通非公開
※50%前後
60~120時間程度
LinuC易しい〜難関非公開
※65%〜75%程度
200時間程度

シスコ技術者認定易しい〜難関非公開
※20〜30%
160時間程度

オラクルマスター普通非公開
100時間程度

出典:令和5年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について | 新着情報

参照:https://www.ipa.go.jp/news/2023/shiken/ex20231221.html

インフラエンジニアには資格がいらない?

インフラエンジニアを名乗るのに、必要な資格はありません。実務経験を積み重ねることで、資格がなくてもインフラエンジニアとして活躍できるでしょう。


ただし、IT業界未経験者や経験が浅い方が転職、または案件を獲得する際には、資格が強い武器になるため、取得した方が良いでしょう。


また、インフラエンジニアとして成果や功績を残すために、資格を取得して知識や技術力を向上させたいと考える人もいます。ほかにも、「1年以内に○○の資格を取得して、セキュリティエンジニアになる」というように、キャリア形成のために資格の取得を検討する方も多いでしょう。


つまり、インフラエンジニア関連の資格取得は、「スキルアップを図るため」や「自身のスキルを客観的に証明するため」「キャリアプランを実現するため」に必要だといえるでしょう

インフラエンジニアに資格取得をおすすめする理由

インフラエンジニアという仕事は資格が必須の職業ではないため、資格がなくてもインフラエンジニアとして仕事をすることは可能です。しかし、資格があることで有利に働く場合もあります。


ここでは、なぜ資格を取得するとよいのかを解説していくため、どのような理由があるのか参考にしてみてください。

基礎知識を習得できるため

資格取得のために勉強することで、インフラエンジニアに必要な基礎知識を習得することができます。たとえばITパスポートや基本情報技術者試験などを取得すれば、ITエンジニア全般で有効な基本的なIT知識を身につけられるでしょう。


また、それを足掛かりに難易度の高いネットワークスペシャリスト試験やシスコ技術者認定に挑戦すれば、インフラエンジニアに求められるネットワーク関連の高度な知識を習得できます。

スキルの証明ができるため

未経験でインフラエンジニアとして就職や転職をする場合、経験も資格もなければ自身のスキルを証明することができません。しかし資格を取得していれば、一定のスキルを保有していることを客観的に証明できるようになります。


そのため、採用選考の際においても資格を持っている人材の方が、市場価値が高い人材だと判断されやすくなるため、転職活動でも有利になるでしょう。

現在のスキルレベルを把握した上でキャリアプランを描けるため

資格を取得することで、現時点での自身のスキルレベルがどれくらいなのか、また、インフラエンジニアとしてどの立ち位置にいるのかが明確になります。


資格には、それぞれ初級レベル・中級レベル・上級レベルといった難易度があります。たとえば、初級レベルの資格を取得できた場合、「次は中級レベルを目指そう」というように、資格の難易度を軸にして、自身のレベル感を客観視することが可能です。


また、スキルレベルが上がれば、特定の領域のスペシャリストを目指すのか、マネジメント職を目指すのか、といったキャリアの選択肢が広がります。理想とするキャリア像を明確にした上で、実現するために必要な資格を選択できるので、目標を達成しやすくなるでしょう。

インフラエンジニアにおすすめの資格10選

インフラエンジニアとして知識やスキルを証明できる資格には、国家資格からベンダー資格までさまざまな種類があります。また、習得難易度なども異なるため、まずは簡単な資格取得からチャレンジするとよいでしょう。


ここでは、インフラエンジニアにおすすめの資格を紹介していきます。資格取得を検討するための参考にしてみてください。

国家資格

おすすめのインフラエンジニア関連の国家資格として、下記の6つが挙げられます。

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 応用情報技術者試験(AP)
  • データベーススペシャリスト試験(DB)
  • ネットワークスペシャリスト試験(NW)
  • 情報処理安全確保支援士試験(SC)

ITパスポート試験

ITパスポート試験とは、情報処理技術者試験の試験区分の1つで、ITスキル標準(ITSS)のレベル1に該当する国家資格です。IT系資格の中でもっとも基礎的な知識を幅広く習得できる試験ですので、IT業界未経験者や経験が浅い方に向いています。


ITパスポート試験は、定期的な更新や講習を受け直す必要がなく、一度取得すれば半永久的に役立つ資格です。認知度が高い資格であるため、転職や案件獲得時にも有利に働くでしょう。

出題数
100問
試験時間
120分間
受験料7,500円
合格率51.7%
※令和6年6月のデータ
主催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

出典・参照:【ITパスポート試験】統計情報

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、情報処理技術者に必要な知識があることを証明できる国家資格です。IPAによって実施されている情報処理技術者資格の試験区分の1つで、スキルレベル2に相当します。


情報処理技術者資格の中では基礎的な内容を問う試験ですが、出題範囲が広いため、幅広いIT知識を習得することができるでしょう。

出題数
科目A:120問
科目B:40問
試験時間
科目A:90分
科目B:100分
受験料7,500円
合格率 47.1%
※令和6年3月分
主催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

出典:統計情報(基本情報技術者試験) | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

参照:https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/toukei_fe.html


応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、基本情報技術者よりもワンランク上の国家資格です。基本情報技術者試験と同じく情報処理技術者試験の試験区分の1つで、スキルレベル3に相当します。


基本情報技術者試験よりも、より応用的な問題が出題されるため、ITエンジニアに必要な幅広いIT知識と応用力を身につけることができるでしょう。


出題数
80問
試験時間
150分
受験料7,500円
合格率23.6%
※令和6年度
主催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

出典:応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

参照:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html


出典:令和6年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について | 新着情報

参照:https://www.ipa.go.jp/news/2024/shiken_20240704.html


データベーススペシャリスト試験(DB)

データベーススペシャリスト試験とは、データベースの専門的な知識やスキルを証明できる国家資格です。ネットワークスペシャリスト試験と同様に、スキルレベル4に相当する高度情報処理技術者試験となっています。


取得することで、データベースの専門家としてデータベースシステムの構築を主導できるスキルを持っていることを証明できるでしょう。

出題数
【午前】
 I 試験:30問
II 試験:25問
【午後】 
I 試験:3問
II 試験:2問
試験時間
【午前】
 I 試験:50分
II 試験:40分
【午後】 
I 試験:90分
II 試験:120分
受験料7,500円
合格率18.5%
主催
情報処理推進機構(IPA)

出典:データベーススペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

参照:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワークスペシャリスト試験とは、ネットワークの専門的な知識やスキルを証明できる国家資格です。情報処理技術者試験の中でも、高難易度のスキルレベル4に相当する試験となっています。

取得することで、専門性の高いネットワークのスキルを証明できるため、インフラエンジニアにおすすめです。
出題数
【午前】
 I 試験:30問
II 試験:25問
【午後】 
I 試験:3問
II 試験:2問
試験時間
【午前】
 I 試験:50分
II 試験:40分
【午後】 
I 試験:90分
II 試験:120分
受験料7,500円
合格率14.3%
主催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

出典:令和5年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について | 新着情報

参照:https://www.ipa.go.jp/news/2023/shiken/ex20230629-2.html


出典:ネットワークスペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

参照:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html

情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験とは、サイバーセキュリティの専門的な知識やスキルを証明できる国家試験です。IPAが実施している資格ですが、情報処理技術者試験制度とは別に、独立した資格制度となっています。

難易度としてはスキルレベル4に相当するため、高い専門性が求められるでしょう。取得することで、情報システムの安全性を保てる人材であること証明できるようになります。
出題数
【午前】
 I 試験:30問
II 試験:25問
【午後】 
4問
試験時間
【午前】
 I 試験:50分
II 試験:40分
【午後】 
150分
受験料7,500円
合格率19.3%
主催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

出典:令和6年度 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の実施予定について

出典:情報処理安全確保支援士試験

出典:令和6年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について | 新着情報

ベンダー資格

インフラエンジニアにおすすめのベンダー資格を4つピックアップしました。
  • AWS認定
  • LinuC(Linux認定資格)
  • シスコ技術者認定(CCNA)
  • オラクルマスター

AWS認定

AWS 認定とは、AWSの利用スキルや知識を証明できるベンダー資格です。AWSが認定している資格で、「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」の4つに分かれています。

また、4種類の中でもさらに細かく資格が用意されており、現在12種類のAWS認定が存在します。AWSはクラウドサービスとして利用されることが多いため、インフラエンジニアに役立つ資格だと言えるでしょう。
出題数
65問
試験時間
90分
受験料15,000円
合格率50%前後
主催
Amazon

出典:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS


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LinuC(Linux認定資格)

Linux技術者認定試験 (LinuC)とは、クラウド時代に必要なLinux技術者のスキルを証明できるLinux試験です。LPI-JAPANが実施している日本独自のLinux技術者試験で、レベル1~3の3段階のレベルが設けられています。

Linuxは企業でもサーバーOSとして利用されるケースが多いため、インフラエンジニアに必要なスキルの1つとなっています。
出題数
約60問
試験時間
90分
受験料16,500円
合格率非公開
※65%〜75%程度
主催
特定非営利活動法人LPI-Japan(エルピーアイジャパン)

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シスコ技術者認定(CCNA)


シスコ技術者認定とは、シスコシステムズが認定しているネットワーク系のベンダー資格です。認定プログラムは「テクノロジー」「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の5つに分かれています。

シスコ技術者認定を取得する場合は、アソシエイトレベルのCCNA以上を取得すると、インフラエンジニアとして評価されるようになります。
出題数
103問程度
試験時間
120分
受験料42,900円
合格率20〜30%
主催
シスコシステムズ(Cisco Systems)

出典:シスコ認定試験 - Cisco

オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクル社が主催しているデータベースに関する認定資格です。主に、データベースの構築や保守、SQLに関するスキルが問われ、データベース技術者に必要な知識を習得していることを証明できます。

オラクルマスター試験は、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの4つのグレード(難易度)に分けられており、シルバー以上のグレードは国際的にも認められています。とくに、Oracle Databaseを業務に取り入れている企業で重宝されるでしょう。

出典:ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University
出題数
78問
試験時間
120分
受験料37,730円
合格率非公開
※合格ライン:65%〜70%
主催
日本オラクル株式会

出典:ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University


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インフラエンジニアの資格取得ロードマップ

手当たり次第に興味のある資格の取得を目指すのではなく、本当に必要な資格を見極めてから学習に取り組むことをおすすめします。

ここでは、資格取得ロードマップとして、フェーズごとに何をすべきかを解説していきます。

① キャリアプランを明確にする

どの資格を取得するかを考える前に、キャリアプランを明確にしましょう。特定領域のスペシャリストになりたい方と、マネジメント職としてキャリアアップを図りたい方では、取得すべき資格が異なるからです。

理想の働き方・キャリアを実現するために、どのようなスキルが必要になるのかを洗い出しましょう。また、IT業界未経験者の場合は、ITに関わる全般的な知識を習得できる資格の取得を目指すのが最適です。

② 自分の知識レベルを客観的に把握する


資格の取得を目指す際には、自分のスキルレベルを把握する必要があります。IT系資格は、ITスキル標準(ITSS)によって、スキルレベルを測ることができます。

ITスキル標準(ITSS)とは、経済産業省が定めている個人のIT関連能力を明確化するために作られた指標のことです。

IT系の11職種・38の専門分野ごとに分けられており、最高7段階のスキル・レベルを設定しています。

ITスキル標準(ITSS)を基準として、資格の選定を行えば、無理なく計画的に自身のITスキルの向上を図ることができるでしょう。基本的に、IT業界未経験者や経験が浅い方は、レベル1からのスタートとなります。キャリアアップを目的としている方は、レベル3以降を検討すると良いでしょう。

③ 取得すべき資格を選ぶ

インフラエンジニアは、ネットワーク環境やサーバー環境を構築する業務を担う職種です。ITインフラに関する領域は、非常に範囲が広いので、ネットワークやサーバーなどそれぞれの領域で資格を取得すると良いでしょう。

IT業界未経験者でどの領域から取得すれば良いのか分からない場合は、IT全般についての資格を取得することをおすすめします。ITインフラの重要性や基本知識を身につけることで、インフラエンジニアとしての方向性が明確になるでしょう。
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インフラエンジニアの資格取得に向けた学習方法

インフラエンジニアの資格を取得するにあたり、どのような学習方法が良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。特に、IT系資格に初挑戦する方は、何から始めればいいのか迷ってしまうでしょう。

ここでは、おすすめの学習方法を4つに分けて解説します。自身のライフスタイルやスキルレベルに合わせて、最適な学習方法を選択してください。
本や参考書を利用する

ITインフラに関する書籍は、多数出版されているので、書店やネットショップで探してみましょう。目指している資格の対策本もあるはずですので、参考書や過去問などをチェックしてみてください。

下の表に、インフラエンジニア向けの書籍と、おすすめの人の特徴をまとめました。

参考書
おすすめの人
インフラエンジニアの教科書

ITインフラについて幅広く学びたい人
インフラ/ネットワーク
エンジニアのための
ネットワーク技術&設計入門

インフラ設計について学びたい人
ゼロからわかる
Amazon Web Services
超入門 はじめてのクラウド
クラウドの基礎を学びたい人
マスタリングTCP/IP―入門編

ネットワークの基礎を学びたい人
新しいLinuxの教科書
初めてLinuxを覚える人

学習サイトを活用する

IT系資格は、インターネット上で学習サイトが用意されている場合があります。資格を主催している企業や組織が公式サイトで学習ページを特設しているケースも多いです。

たとえば、AWS資格は、AWSが「AWS Skill Builder」を公開しており、無料で600以上のコンテンツを利用できます。自分のペースで学習を進められることが魅力だといえるでしょう。

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スクールに通う

「自分ひとりでは効率よく学習を進められているか分からない」「モチベーション維持が難しい」という方は、オンラインスクールに通うのも選択肢の1つです。

特定の資格取得に向けてサポートしてくれるスクールも複数あります。中には、資格取得だけではなく、転職や案件獲得を成功するまでサポートしてくれるスクールもあります。

費用がかかりますが、困ったときに講師に質問できる環境下で効率よく学習を進められる点が大きなメリットです。「独学で挫折した」「インフラエンジニアへの転職を成功したい」という方におすすめです。

勉強会に参加する

ITエンジニア向けの勉強会は、さまざまなエリアで開催されています。有識者に直接話を聞ける貴重な機会ですので、積極的に参加しましょう。

また、ほかの参加者と交流することで知識を深められたり、人脈作りになったりといったメリットもあります。勉強会は、オンラインで開催されている場合もあるので、SNSやコミュニティサイトを活用して探してみてください。

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【基礎知識】インフラエンジニアの仕事内容や年収

インフラエンジニアの種類や仕事内容、年収、キャリアパス、将来性について解説します。資格取得を目指す前にインフラエンジニアへの理解を深めましょう。

インフラエンジニアの主な仕事内容

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのITインフラ全般の企画や設計、開発、保守運用などに関わる仕事です。


インフラエンジニアの職務領域は多岐にわたり、専門とする分野によってサーバーシステムを扱うサーバーエンジニア、ネットワークシステムを扱うネットワークエンジニアなどに分かれます。

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアは、取り扱う領域によって、複数の職種に細分化されています。代表的な職種と業務の内容を下記にまとめました。

職種
業務の内容
ネットワークエンジニア
ネットワーク機器や通信環境などを整備ネットワーク環境を構築
サーバーエンジニア
サーバー機器の選定・調達
システムが稼働するための設定
クラウドエンジニアクラウド上でサーバー設計や構築
ネットワークの整備を行う
セキュリティエンジニアセキュリティに特化したシステム設計・運用
サイバー攻撃の調査や対策
データベースエンジニア
データベースの開発や運用
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インフラエンジニアの平均年収

厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト」によると、インフラエンジニアの平均年収は684.9万円です。これは、令和5年賃金構造基本統計調査の結果を基にしたデータとなっています。


また同資料では、インフラエンジニアの平均年収をITスキル標準(ITSS)別に公開しています。インフラエンジニアに限らず、ITエンジニアは持ち得ているスキルレベルによって、年収が大きく異なるため、下の表を参考にしてみてください。

ITスキル標準(ITSS)
平均年収
ITSSレベル1~2
420.0万円~620.0万円
ITSSレベル3450.0万円~700.0万円
ITSSレベル4500.0万円~780.0万円
ITSSレベル5以上600.0万円~950.0万円

IT業界未経験者の場合、平均年収は420.0万円〜620.0万円前後ですが、ITSSレベル5以上になると、600.0万円〜950.0万円と給与水準が非常に高くなります。


いずれにしても、国税庁が発表した日本人の平均年収は458万円ですので、インフラエンジニアになれば、ITSSレベル1〜2の段階で平均以上になれる可能性があるでしょう。


ただし、職業情報提供サイトでは、システムの設計に従事する職種( システムアーキテクト、 システム設計技術者、 ソフトウェアアーキテクト、 ITアーキテクト、 インフラエンジニア、 基盤システムエンジニア)を一括りに「システムエンジニア(基盤システム)」としています。


インフラエンジニアは、インフラの設計・開発・構築のプロであるのに対し、システムエンジニアはシステム開発の専門家ですので、多少年収が異なる可能性がある点を理解しておく必要があります。

出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」

参照:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2022.htm


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インフラエンジニアになるメリットと将来性

スキルによって異なりますが、インフラエンジニアは、プロジェクトの上流工程に携わりやすい職種です。上流工程から一貫してプロジェクトに携わることができるので、大きなやりがいを感じられます。


また、インフラエンジニアは、ITシステムの基盤であるITインフラを担うため、将来性の高い職種だといえます。とくに、サーバーやネットワークの設計・構築のスキルを持つインフラエンジニアは、今後も必要とされるでしょう。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアは、キャリアパスが豊富であることも魅力の1つです。


主に、技術に特化する「スペシャリスト」、エンジニアチームを率いる「マネジメント」、技術とマネジメントを両立する「ゼネラリスト」の3つの選択肢があります。


下記に具体的なキャリアパスの例をまとめたので参考にしてみてください。

スペシャリスト・インフラスペシャリスト
・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア
マネジメント
・プロジェクトマネージャー
・ITアーキテクト
・ITコンサルタント
ゼネラリスト
・フルスタックエンジニア

また独立して、フリーランスエンジニアになるという選択肢もあります。フリーランスエンジニアになれば、自分のスキルに合うプロジェクトに参画し、報酬を獲得できます。


実務経験が豊富なエンジニアは、高単価な案件を複数受注できるので、高年収を得られるでしょう。


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インフラエンジニアに必要な知識・スキル

インフラエンジニアとして実務を行う場合、さまざまな能力が必要になります。資格を取得することも大切ですが、実務で活かせるスキルも身につけるようにしましょう。


ここでは、インフラエンジニアとして身につけたい能力を紹介していきます。

セキュリティに関する知識・スキル

サイバー攻撃は年々巧妙化しており、企業のサイバーセキュリティ対策への意識も高まってきています。そのためインフラエンジニアには、企業の重要な情報資産を守るためのセキュリティスキルが必要になるでしょう。


セキュリティを重視したITインフラ設計を行い、安全なシステムを構築することが大切です。

クラウドに関する知識・スキル

近年、クラウドサービスを利用することが主流となっており、オンプレミスからクラウドへの移行を検討する企業も増えてきています。そのため、インフラエンジニアにもAWSやAzure、GCPなどのクラウドに関する知識や利用スキルが求められるでしょう。

サーバーやネットワークに関する知識・スキル

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのITインフラ全般に関わる仕事であるため、これらのITインフラに関するスキルが必須です。サーバーOSであるLinuxや、ネットワーク機器の利用スキルなどを身につけておきましょう。

インフラ設計の知識・スキル

インフラエンジニアとして上流工程に携わるためには、インフラ設計のスキルも必要になります。インフラエンジニアになって間もない頃は運用保守からスタートしますが、設計スキルを身につければ上流工程やチームリーダーなども任せてもらえるようになるでしょう。

インフラエンジニアになる前に知っておくべき注意点

インフラエンジニアは、"企業の事業基盤を支える"といった非常にやりがいのある仕事です。


しかしその反面、システムの稼働状況を常に監視し続け、万が一トラブルが発生した際には迅速な対応が求められます。土日や深夜帯などに出勤しなければならないケースもあるでしょう。


また、システムに変更や改修作業が必要な場合、システム利用者が使用している時間帯を避けて作業を行わなければなりません。


緊急事態でなくとも深夜〜早朝に作業する必要があり、土日や深夜帯にシフトが組み込まれるケースもあるのです。


ライフワークバランスを重視したい方にとって、負担が大きいと感じる可能性があるので、インフラエンジニアを目指す前に把握しておきましょう。

インフラエンジニアの資格に関するよくある質問

ここでは、インフラエンジニアの資格に関連するよくある質問に対して、Q&A形式で回答します。気になる項目があれば、ぜひチェックしてみてください。

インフラエンジニアになるには資格は必要?

インフラエンジニアになるために必須の資格はありません。実際に資格を持たずに活躍しているインフラエンジニアも多いです。ただし、転職や案件を獲得する際に、資格があれば客観的にスキルを証明できるため、取得を検討する方もいます。

CCNAとLPICはどちらを先に取得するべき?

CCNAとLPICは、どちらを先に取得するべきかは、目指す職種によって異なります。

たとえば、ネットワークエンジニアを目指す場合はCCNA、サーバーの運用・管理に携わる職種を目指す方にはLPICの取得がおすすめです。

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インフラエンジニアの資格の合格率は?

インフラエンジニアの資格の合格率は、当然資格によって異なります。15%前後の高難度な資格もあれば、50%以上の易しい資格もあります。

難易度が高くなるほど、出題範囲が広くなったり、専門性が高くなったりするので、その分多くの学習時間が必要になるでしょう。

インフラエンジニアの資格を取るのにどのくらい勉強時間がかかる?

難易度が低く、易しい資格の場合は、60〜100時間ほどで合格ラインに達すると言われています。反対に難易度の高い資格は、500時間程度必要になります。

また、上記の勉強時間は目安であり、自身のスキルレベルによって大きく異なるので、どれくらいの勉強時間を確保すれば良いのかを熟考しなければなりません。

「インフラエンジニアはやめとけ」といわれる理由は?

ネット上では「インフラエンジニアはやめとけ」というネガティブな声も散見されます。その理由として、下記の5つが挙げられます。

  • 緊急時にトラブルの対応が求められる
  • 夜勤や休日出勤がある
  • 常に新しい知識を習得し続ける必要がある
  • 企業によってはスキルアップが難しい
  • 単純作業の場合が多い
とくに夜間や休日に出勤が必要となるケースがあるため、「インフラエンジニアになるのはやめたほうがいい」という意見が上がるようです。

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IT業界未経験者におすすめのインフラエンジニア関連の資格は?

IT業界未経験者におすすめのインフラエンジニア関連の資格として、ITパスポート試験が挙げられます。IT業界未経験であれば、どの道に進むべきか迷われるはずですので、特化したものではなく、網羅的に基礎知識を習得できる資格をおすすめします。

インフラエンジニアの資格を取得する順番は?

インフラエンジニアの資格を取得する順番は、キャリアプランやこれまでの経験によって異なります。自身のスキルレベルを把握したうえで、興味のある資格から順に取得するのが良いでしょう。一般的には、下記の順に取得していきます。
対象者
資格
実務未経験者・新入社員・ITパスポート
・CCNA
・LinuCレベル1
・AWSクラウドプラクティショナー
一定の範囲の知識・スキルが身に付いている・基本情報技術者試験
・LinuCレベル2
・AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト
・情報セキュリティマネジメン
キャリアアップを目指している
・応用情報技術者試験
・CCNP
・LinuCレベル3
一流のスキルを身につけたい・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
・AWS認定SPECIALITY

資格を取得してフリーランスのインフラエンジニアを目指そう

フリーランスのインフラエンジニアとして活躍したいのであれば、資格を取得するのがおすすめです。


ぜひ本記事で紹介したインフラエンジニアにおすすめの資格や身につけたい能力などを参考に、必要なスキルを身につけて、フリーランスのインフラエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。


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上記3項目においてNo.1を獲得ししております。

この記事の監修

miraie miraie

株式会社Miraie

2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。

監修者インフォメーション

所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
設立
2007年7月(3月決算)
従業員数
55名(正社員)
電話
03-5774-6300

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