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プログラマーの年収には、実務経験やスキル、企業規模、プログラミング言語などさまざまな要因が影響します。今回は、年代別・言語別に年収をまとめました。年収1,000万円を超えるコツやも紹介するので収入アップを目指す方に必見です。
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目次
「プログラマーの年収はどれくらい?」
「1,000万円を超えるって本当?」
というようにプログラマーの収入事情が気になる人も多いでしょう。
結論からいうと、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト」によると、プログラマーの年収は550.2万円です。しかし、プログラマーは経験やスキル、企業による年収の差が大きく、ばらつきがあります。
そこでこの記事では、年齢別、企業規模別、プログラミング言語別、雇用形態別などさまざまな視点からプログラマーの年収について解説します。
併せて、プログラマーが高年収を得るコツや、未経験から高収入のプログラマーになる方法もまとめました。
IT業界が活発な動向を続ける限り、プログラマーには一定の需要が見込まれるでしょう。
ここからは、プログラマーの全国的な平均年収とシステムエンジニアとの年収比較を紹介します。
プログラマーの平均年収を年齢別に見ると、54歳まで年収が上がり55歳以降緩やかに年収が下がっていることが分かりました。厚生労働省が公表する「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、日本人の平均年収は、311.8万円ですので、プログラマーは比較的高年収を得られる職業だといえます。
年齢 | 平均年収 |
20~24歳 | 377.4万円 |
25~29歳 | 499.87万円 |
30~34歳 | 543.98万円 |
35~39歳 | 583.87万円 |
40~44歳 | 615.76万円 |
45~49歳 | 651.99万円 |
50~54歳 | 664.22万円 |
55~59歳 | 651.21万円 |
60~64歳 | 607.92万円 |
65~69歳 | 458.59万円 |
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
プログラマ―は、習得する言語によって年収が大きく異なります。ここでは、paiza株式会社がITエンジニア、プログラミング学習者を対象に実施した「プログラミング言語に関する調査」の結果を基に、年収が高い順にまとめました。
順位 | 言語 | 平均年収 |
1位 | Scala | 682.9万円 |
2位 | TypeScript | 667.1万円 |
3位 | Go | 659.0万円 |
4位 | Python3 | 644.7万円 |
5位 | Kotlin | 644.1万円 |
エンジニア職 | 平均年収 | スキルレベルごとの年収 |
プログラマー | 550.2万円 | ITSSレベル1~2:420.0万円~620.0万円 ITSSレベル3:4450.0万円 ~700.0万円 ITSSレベル4:500.0万円~780.0万円 ITSSレベル5以上:600.0万円~950.0万円 |
AIエンジニア | 534.6万円 | ITSSレベル1~2:420.0万円~620.0万円 ITSSレベル3:450.0万円~700.0万円 ITSSレベル4:500.0万円~780.0万円 ITSSレベル5以上:600.0万円~950.0万円 |
ITコンサルタント | 660.4万円 | ITSSレベル3:600.0万円 ~ 900.0万円 ITSSレベル4:650.0万円 ~ 950.0万円 ITSSレベル5以上:700.0万円 ~ 1100.0万円 |
システムエンジニア | 660.4万円 | ITSSレベル1~2:420.0万円~620.0万円 ITSSレベル3:450.0万円~700.0万円 ITSSレベル4:500.0万円~780.0万円 ITSSレベル5以上:600.0万円~950.0万円 |
ソフトウェア開発技術者 | 550.2万円 | ITSSレベル1~2:435.0万円~600.0万円 ITSSレベル3:450.0万円~695.0万円 ITSSレベル4:500.0万円~750.0万円 ITSSレベル5以上:550.0万円~866.0万円 |
プログラマーおよびシステムエンジニアは、いずれもシステムやアプリケーションの開発に携わる職種です。
平均年収500万円前後であるプログラマーが年収1,000万円を達成するのは簡単ではありませんが、やり方によっては不可能でもありません。
能力主義の高い外資系IT企業に勤務したり、フリーランスとして独立したりすると、高いスキルがあれば、他の業種よりも早く収入アップできる見込みがあります。
ただし、どちらも決して平坦な道ではなく、多大な努力が必要でありリスクがあることは覚悟しておく必要があるでしょう。
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ここからは、プログラマーとして年収アップを目指すための方法を紹介します。なお、紹介する方法はフリーランスとして働く場合にも共通している内容となっていますので、参考にしてください。
会社員プログラマーではなく、フリーランスとして独立することで年収の高いプログラマーを目指すことが可能です。フリーランスの場合は会社の賃金形態の影響を受けることがなく、報酬をすべて自身の収入にすることが可能です。
そのため、同じスキルであれば会社員プログラマーよりもフリーランスプログラマーの方が年収が高くなるケースも多いでしょう。
また、フリーランスの場合は自分で案件を選べるため、案件を掛け持ちするなど工夫することで年収1,000万円を目指せます。
これまでの実績によって転職活動が有利に進むだけでなく、フリーランスの場合は受注できる案件の幅が広がるなど、より高単価な案件を選べるでしょう。
また、豊富な実績は、案件を依頼する企業側、もしくは転職する企業側に信頼を与える材料になるでしょう。
特に、システム開発の上流工程をこなせるスキルを身に付けることで、年収アップや他のプログラマーとの差別化が図れるでしょう。
システム開発における上流工程とは、クライアントの要求をまとめて分析しシステム設計をする工程のことです。一方、下流工程とは、上流工程で作成された仕様書に沿ってプログラミングやテスト作業を行う工程です。
一般的に上流工程は下流工程よりも年収が高い傾向にあります。また、今後システムエンジニアにスキルアップし収入を上げたいと考えている場合は、上流工程の経験が役立つでしょう。
プログラミング言語には、時流に沿ったトレンドがあります。トレンドを掴み、需要の多い、もしくは今後需要が高まると見込まれるプログラミング言語に関するスキルを身に付けることで、収入アップが期待できるでしょう。
特に、現在ではAI開発で利用されている言語である「R」や「Python」など、もしくはWebサービス開発や社内の基幹システムの開発に使われる「Perl」などの需要が高まっています。
プログラマーもITエンジニアの職種として、今後需要が高まるであろう分野の新技術の情報を取り入れ、活用することが大切です。そして、求められる分野にキャリアチェンジすることで収入を上げられるでしょう。
なお、最近ではIT業界もニューノーマルが求められ、企業のDX化が求められています。さらに、人間の活動を元にしたIoBやトータルエクスペリエンスなどの新たな技術が活発になると予測されています。
需要のある分野にキャリアチェンジすることも、年収アップに効果的です。プログラマーの中には、AIやIoTなど先端分野の開発に携わっているプログラマーも存在しています。
このようなトレンドの分野は今後も成長していくことが予想されており、これらの開発に携わるプログラマーの需要も高いです。需要の高い分野はそれだけ年収も高くなるため、需要の高い分野へのキャリアチェンジは年収アップに有効だと言えるでしょう。
大手企業はそれだけ年収も高くなる傾向があります。そのため、大手IT企業に転職することは、プログラマーとして年収を上げることに繋がるでしょう。
業績が良い大手のIT企業の中には、人材不足を解消するために年収を高く設定しているケースがあります。ただし、このような企業ではPythonやScalaなどトレンドの言語を扱える人材を求めているケースがあるため、希少性の高い言語を習得しておくことが大切です。
英語ができる場合は、海外の大手IT企業への転職に挑戦するのも良いでしょう。たとえば、「Google」や「Amazon」、「Facebook」、「Apple」といった巨大IT企業に転職できれば、高年収のプログラマーになることが可能です。
このような企業への転職は並大抵の努力では難しいですが、転職に成功すれば年収1,000万円を目指すことも十分可能です。
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高収入を得ているプログラマーは、プログラミングスキルやトレンドをキャッチする能力のほか、コミュニケーションスキルや、自己管理スキル、論理的思考スキルなど多様な能力に長けている傾向にあります。
ここでは、具体的にどのような能力を磨くことで年収アップが実現するのかを解説していきます。高収入を目指してスキルアップを図りたい人に必見です。
プログラマーが携わるシステム開発は、多くの技術者が関わりチームで作り上げていきます。そのため、円滑にプロジェクトを進行していくには、他の技術者とのコミュニケーションは不可欠です。
コミュニケーション能力が長けていれば、より早くマネジメントする立場に昇進・昇格でき、年収アップも期待できるでしょう。また、フリーランスにおいては、収入を上げるために単価交渉も必要になるでしょう。
プログラミングはひとりパソコンに向かって黙々と作業をしているイメージを持たれがちですが、実際のプログラマーはコミュニケーション能力によって収入に差が出る職種と言えます。
自己管理スキル(セルフマネジメントスキル)とは、目標を達成するために自分自身をセルフコントロールする能力のことです。自己管理スキルの種類は、健康管理・時間管理・感情の管理・お金の管理など多岐にわたります。
年収が高いプログラマーの多くは、自己管理スキルに長けており、計画的に業務を遂行できます。反対に自己管理スキルがなければ、納期を厳守できなかったり、モチベーションにあわせて納品物の品質に差が出たりしてしまうのです。
どのような時にも、高品質な成果物を計画通りに仕上げられる人材を「優秀なプログラマー」と言えるでしょう。
論理的思考力とは、物事の論点を整理し、順序立てて考える力のことを指します。
プログラミングでは、コンピューターに指示を出すために手順やルールを作成し、実行しなければなりません。コンピューターにどのように理解させるかを考える際にも、適切な言語を選び、組み立てて指示を出す思考が必要です。
また、高年収のプログラマーになるためには、上流工程を担当する必要があります。
その場合、クライアントに対して、専門用語を噛み砕いて、分かりやすく伝えなければならないので、論理的思考力は欠かすことのできないスキルと言えるでしょう。
出典:文部科学省「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」
プログラマーに限らず、ITエンジニア全般にいえることですが、プログラミングの技術は、海外から流入される傾向にあるため英語力が必要です。
最新の研究データや、最先端なトレンド知識などは、基本的に英文で発表されます。こうした新たな知識を得る場合、ツールやアプリで日本語に翻訳することが可能です。
しかし、国際的なプロジェクトに参画する際には、外国人スタッフと円滑なコミニケーションを図る必要があるので、英語を話す・聞く・読むなどの基礎力は身につけた方が良いでしょう。外資系企業の方が高年収を得られるので、収入面を重視するなら、英語力の向上に努めることを推奨します。
プログラマーに限らずIT業界は、技術の進歩や、トレンドの移り変わりが非常に早いです。
こうした環境下でプログラマーとして活躍していくためには、常に高いアンテナを貼り、情報を素早くキャッチする能力が必要だといえるでしょう。
プログラミング言語は、頻繁にバージョンアップしたり、仕様が変わったりするので知識を更新し続ける必要があります。
ニュースサイトやSNSなどでいち早く正確な情報を得て、最速でアウトプットする習慣を身につけると、市場価値を高められるでしょう。
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プログラマーが年収を上げるためには、スキルアップやコミュニケーション能力を高める、実績を積むなど、自分自身の努力も必要となります。また、雇用形態や会社の規模などによっても、収入は異なるでしょう。
この記事を参考にプログラマーの平均的な年収を把握し、将来を見据えた転職活動をしましょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション