プロジェクトマネージャー試験がどのような試験なのかをご存じでしょうか。本記事では、試験の概要についてや、エンジニアがこの試験を受けるメリットについても紹介しています。プロジェクトマネージャー試験について詳しく知りたいという方は、ぜひご覧ください。
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目次
「プロジェクトマネージャー試験とはどんな試験?」
「プロジェクトマネージャー試験の難易度と合格率が知りたい!」
「プロジェクトマネージャー試験合格に向けての勉強方法とは?」
このように、プロジェクトマネージャー試験がどんな試験なのか興味があるという方もいるでしょう。
本記事では、プロジェクトマネージャー試験の試験形式や出題範囲など試験の概要についてまとめています。また、合格に向けての勉強方法やおすすめの本も紹介しています。
この記事を読むことで、プロジェクトマネージャー試験についての知識を高めることができ、自分にこの試験が必要かどうか検討することができるでしょう。
自分のキャリアのためにプロジェクトマネージャー試験を受けようかどうか悩んでいるという方は、ぜひご覧ください。
「プロジェクトマネージャ試験」(プロジェクトマネージャー試験)は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格の一つです。システム開発プロジェクト責任者として現場をマネジメントできる知識とスキルが問われます。
IPAが実施している情報処理技術者に関する試験としては基本情報技術者試験や応用情報技術者試験がありますが、それらに比べて高度な知識と技能が求められます。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
プロジェクトマネージャー試験は、2022年10月より試験の一部が改訂されました。改訂の理由として情報処理推進機構は、プロジェクトマネージメントが携わる役割が近年変化してきているということをあげています。
また改定内容は、プロジェクトマネージャー試験の人材像と午後の出題範囲、そしてシラバスとなっています。実際に試験を受けるという方は、詳しい内容を確認した上で試験を受験するようにしましょう。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)の関連ドキュメントの一部改訂について|情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20220523.html
プロジェクトマネージャー試験は、システム開発プロジェクトを円滑に、かつ合理的に統括する人材を目指している人を対象にしています。
また、プロジェクトを推進していくには、ステークホルダの多様なニーズや環境変化に対して柔軟に対応し、冷静に全体を見渡さなければいけません。
そのため、プロジェクトマネージャー試験は対応力やコミュニケーション能力が長けている人におすすめな資格です。
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高度な知識と技能を持ったIT人材として、組織戦略の実現に向けたプロジェクト管理を行うのがプロジェクトマネージャーです。そのため、ITに関する知識だけでなく、組織戦略や経営戦略にまでおよぶ幅広い知識が求められます。
ここからは、IPAが実施しているプロジェクトマネージャー試験の内容について見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー試験に受験資格や前提条件はありません。ただし、受験対象者像は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、人員や予算、スケジュールなどのプロジェクト計画を作成・実行・管理する者を目指す人」となっています。
また、求められるレベルはレベル4です。レベル4とは「スキルの専門分野が確立し、課題の発見と解決をリードするレベル」および「経験の知識化と後進育成に貢献するプロフェッショナル」であることが求められます。
IPAで実施される試験のレベルは7段階に分けられており、プロジェクトマネージャー試験はレベル4に位置づけられています。レベル4とは情報処理技術者試験において最高難易度を意味します。
高度な知識が求められるレベル4はIT関連の知識だけではありません。組織戦略や法律など文系の分野に関する知識も求められます。
また、論述式問題は論点を絞り筋道を立てて記述する能力も必要であるため、難易度は高いと言えるでしょう。
出典:ITスキル標準とは?|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss7.html
プロジェクトマネージャー試験は午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)の4部構成です。
午前Ⅰ・Ⅱは多肢選択式(四肢択一)で、午後Ⅰは記述式、午後Ⅱは論述式で出題されます。なお問題数はそれぞれ、30問、25問、3問、2問です。
出典:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_8.pdf
プロジェクトマネージャー試験の出題範囲は多岐にわたります。プロジェクトの目標設定からチームの選定、ステークホルダの特定、全体の計画設計、活動期間およびコストの見積り、スケジュールの作成などが問われます。
さらに、プロジェクトの実行・管理に関しては、プロジェクトおよびステークホルダのマネジメント、品質およびコスト、リスクの管理なども出題範囲です。
出典:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_8.pdf
プロジェクトマネージャー試験の合格率は、平成31年度が14.1%、令和2年度が15.1%、令和3年度が14.4%でした。直近3年間は14~15%付近の低い合格率で推移しており、難易度が高い試験と言えます。
出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表(平成21年度春期以降)|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/suii_hyo.pdf
プロジェクトマネージャー試験の合格点は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰは100点満点中60点以上、午後ⅡはランクAで合格になります。
午後Ⅱ(論述式)試験の評価ランクは、Aが「合格水準にある(合格)」、Bが「合格水準まであと一歩である」、Cが「内容が不十分である」、Dが「内容が著しく不十分である」を意味しています。
出典:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱|独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_8.pdf
難易度が高く、高度な知識と技能が求められるプロジェクトマネージャー試験に合格するには、高いモチベーションと覚悟が必要になるでしょう。しかし、その資格を取得することでメリットもあります。
プロジェクトマネージャー試験に合格した際のメリットを紹介します。
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プロジェクトマネージャー試験の資格を取得すればキャリアアップに役立ちます。キャリアを形成するには実績・経験やスキルが必要ですが、資格は可視化しにくいプロジェクトマネジメントのスキルを証明する数少ない手段です。
たとえプロジェクトマネジメントの経験が少なくても、この資格があればマネジメント業務を任されるきっかけになり、それがキャリアアップにつながることもあるでしょう。
前述したとおり、プロジェクトマネージャー試験などの資格は、可視化および数値化できないマネジメントスキルを客観的に評価してもらえる指標となります。
プロジェクトマネージャー試験の資格を持っていれば、社内の大規模プロジェクトでプロジェクトマネージャーに任命されたり資格手当がもらえたりして、年収アップのきっかけになる可能性があります。
また、より好条件での転職や希望する企業への転職に役立つなど、プロジェクトマネージャー試験の資格が有利に働くことがあるでしょう。
前述したとおり、プロジェクトマネージャー試験の合格率は14~15%程度と難易度の高い資格です。この資格を持っていることはプロジェクトマネジメントに対する知識がある証明になります。
また、プロジェクトマネジメントに関する熱意や適性があることも客観的に示すことができます。履歴書に「プロジェクトマネージャー試験合格」と記載することで、知識や熱意を持っていることに対して説得力を持つでしょう。
プロジェクトマネージャー試験に合格すると、さまざまな資格試験の一部が免除されます。たとえば、中小企業診断士試験や弁理士試験、技術士試験、ITコーディネータ試験などの一部です。
プロジェクトマネージャー試験に合格することで他の試験を有利に進めることができるメリットがあるため、上記試験を受けたい人におすすめの資格だといえます。
プロジェクトマネージャー試験は、前述したように難易度が高い試験です。そのため、通信講座などに通いながら合格に向けて学習を進めている方もいます。
しかし一方で、独学で学習を進めている方もいます。中には、エンジニアとして働きながら空いた時間で学習を進め、合格したという方もいるでしょう。そのため、独学での合格もやり方次第では可能と言えるのではないでしょうか。
どちらの方法でも、合格するためにはそれなりの努力が必要です。自分の中で学習計画をしっかり立てて、合格に向けて学習に取り掛かりましょう。
プロジェクトマネージャー試験は選択問題だけでなく、記述式や論述式の問題に関する対策も必要です。
ここからは、難関のプロジェクトマネージャー試験に合格するための方法を見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー試験において論述式の問題に関する対策は重要です。出題範囲の知識があっても、的確に意図を伝えられる文章力がなければレベル4の試験に合格することはできません。
制限時間の120分間以内に要点をまとめ、結論に帰結させる文章力を身につける必要があります。小論文対策としては、過去の事例をもとに決められた時間内に論述していく訓練を繰り返すと良いでしょう。
参考書や過去問で基礎知識が身に備わってきたら模擬試験を受けてみましょう。想定される試験問題を解くことで重点的に勉強すべきポイントが分かります。
模擬試験は書籍やスマートフォンのアプリなどさまざまな媒体で取り組むことが可能です。紙媒体は本番に近い環境で問題を解け、アプリはすきま時間にも手軽に活用できます。
いずれにしても模擬試験を解いたら、自分の弱点を確認して復習するようにしましょう。
プロジェクトマネージャー試験の受験を決めたら、まず学習計画を立てることをおすすめします。実務経験や知識の有無によって勉強時間が異なるため、自分に合ったスケジュールが必要です。
自分に必要な学習時間を試験日から逆算して勉強の開始時期を決めましょう。
独学での試験勉強には、プロジェクトマネージャー試験に関する書籍を活用しましょう。おすすめの勉強法は、まず参考書で知識をインプットして記憶・理解し、続いて過去問を使って繰り返しアウトプットすることで知識を定着させる方法です。
特に午前の選択問題は過去問に似た問題が繰り返し出題される傾向があるため、過去問を何度も解くことは不可欠な勉強方法です。
試験勉強を進める上で確認しておきたいのが、前述した2022年10月からの試験一部改訂についてです。試験の内容が一部改訂することで、対策方法は変わるのでしょうか。
試験の一部改訂による対策ですが、午前の対策と午後Ⅰの対策に関しては従来通りで良いと言われています。しかし、午後Ⅱの対策に関しては人によっては対策方法の変更が必要になる可能性もあるでしょう。
そのため、自分が行っている対策で合っているのかどうかは、早いうちに確認しておくようにしましょう。
難易度が高く合格率の低いプロジェクトマネージャー試験は、自分の持っている知識の量に関わらず、ある一定の勉強時間を確保する必要があるでしょう。
また、独学での合格が難しい場合はスクールや講座、通信教育などを利用することもできます。
プロジェクトマネージャー試験に合格するための勉強時間を勉強方法別に紹介します。
プロジェクトマネージャー試験のためにスクールや通信講座で勉強する場合は、独学より費用がかかりますが、体系的かつ効率的に学習できます。
また、論述を客観的にチェックしてもらいたい場合や独学ではモチベーションが保てない人などには効果的でしょう。ただし、自分のペースで勉強することが難しいという点がデメリットです。
スクール・講座は受講期間が2~4ヶ月程度に設定されています。また、授業時間は150分×10回や7時間×5日など、20~40時間程度設けられています。
プロジェクトマネージャー試験のために独学で勉強する場合、最低でも50時間程度は必要だと言われています。知識や実務経験がある人でも学習時間は40~50時間程度、準備期間は半年程度必要でしょう。
一方、これからプロジェクトマネージャーを目指す人の場合は、さらに20時間以上の勉強時間と半年間以上の準備期間が必要になります。
なお、基本的に情報処理技術者試験は理系分野であるものの、プロジェクトマネージャー試験は文章力が合否に大きく左右します。そのため、その人に備わっている文章力が勉強時間に大きく作用するでしょう。
プロジェクトマネージャー試験の対策をする上でかかせないのが、勉強用の本ではないでしょうか。独学の方はもちろんのこと、スクールや講座で学んでいる方も手元に1冊は勉強用の本を置いておくと良いでしょう。
ここでは、おすすめの本を2冊紹介します。まだ、プロジェクトマネージャー試験用の本を用意していないという方は、ぜひ参考にしてください。
まず1冊目が、「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2022年版」です。
プロジェクトマネージャー試験に合格するための知識とテクニックが網羅された1冊です。基本知識はもちろんのこと、解答のテクニックも記載されています。まずは多くの情報が書いてある1冊が欲しいという方におすすめと言えるでしょう。
2冊目が「2020 徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題」です。
この本では、直近3年分の本試験の過去問が収録されています。また書籍付録として、解答用紙のダウンロードサービスも行っています。過去問を使いしっかりと対策をしたいという方にはおすすめの1冊と言えるでしょう。
出典:2020 徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題|株式会社アイテック
参照:https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3691
プロジェクトマネージャー試験は難易度が高く、高度な知識や高い文章力が求められるため、簡単に合格できる資格ではありません。しかし、取得するメリットはあり、取得に向けて勉強することは自分自身の糧になるでしょう。
しっかりと学習計画を立てて着実に知識を定着させ、プロジェクトマネージャー試験の合格を目指しましょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション
2022/06/09
2022/11/30