
プロジェクトマネージャーの年収はどれくらい?必要なスキルや資格なども紹介
エンジニアのスキル・知識目次
「プロジェクトマネージャーの年収はどのくらいなの?」
「プロジェクトマネージャーの仕事内容って?」
「プロジェクトマネージャーとして取得しておくといい資格にはどんなものがある?」
このように、プロジェクトマネージャーという仕事に興味を持っているという人もいるのではないでしょうか。
本記事では、プロジェクトマネージャーについてさまざまな観点から詳しく紹介しています。本記事を読むことで、プロジェクトマネージャーがどのような仕事なのか把握することができるでしょう。
また、プロジェクトマネージャーに必要なスキルや持っておくと良い資格なども紹介するため、プロジェクトマネージャーを目指している人も参考にできます。
プロジェクトマネージャーという仕事について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
プロジェクトマネージャーの年収はどれくらい?

プロジェクトマネージャーの年収は、令和3年の賃金構造基本統計調査によると733.6万円です。日本の労働人口全体での平均年収が461万円となっているため、プロジェクトマネージャーの年収は非常に高い水準にあると言えるでしょう。
出典:プロジェクトマネージャ(IT)|厚生労働省
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/322
出典:1 平均給与|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2000/menu/03.htm
プロジェクトマネージャーの仕事内容には何がある?

プロジェクトマネージャーとは開発プロジェクトの予算、スケジュール、納期、品質などの管理や進行など、プロジェクトの全責任を負うポジションです。
しかし、プロジェクトマネージャーの仕事には、具体的にどのような仕事内容があるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。ここではプロジェクトマネージャーの仕事内容について解説していきます。
開発作業計画の作成
システム開発プロジェクトをスタートする場合、まずはプロジェクトマネージャーが開発作業計画を作成する必要があります。
開発作業計画は、システム開発のクライアントの希望に合わせて作成することになりますが、予算やスケジュールなどが現実的に達成できる内容になっていなければなりません。
そのため、クライアントと開発範囲や予算などの交渉を行うこともプロジェクトマネージャーの仕事です。
要件定義書の作成
開発作業計画を作成する際に、クライアントと打ち合わせをしながら要件定義書の作成も行います。クライアントからヒアリングを行い、どのような課題を解決したいのか、想定しているイメージやシステム開発の目的、スケジュール、予算などをまとめていきます。
「どのようなシステムを作成するのか」といった、システムに必要な要件をまとめていく工程です。
基本設計と詳細設計を考える
要件をもとに、システムの設計を行うこともプロジェクトマネージャーの仕事です。基本設計ではシステムの共通モジュールや機能などを設計していき、システム全体の設計図を作成します。
詳細設計では基本設計の内容をもとに、システムの画面のレイアウトや帳票のレイアウト、画面推移図などを作成します。
実際に設計を行うのはシステムエンジニアであるケースも多いです。その場合は、開発するシステム全体を把握しているプロジェクトマネージャーが、設計書の確認や修正を行います。
プロジェクトを編成する
システム開発に必要な人員の確保を行い、プロジェクトを編成するのもプロジェクトマネージャーの仕事です。社内の人員だけでプロジェクトチームを編成することもあれば、外部の人材やパートナー企業と協業を行うこともあります。
システム開発プロジェクトの予算は決まっているため、限られたリソースの中でプロジェクトを達成できるように人員を集め、チームを編成する必要があります。
プロジェクトの管理をする
プロジェクトマネージャーはその名前のとおり、プロジェクトが問題なく進行するようにプロジェクトの管理を行います。システム開発プロジェクトは長いもので年単位の時間がかかるため、進行途中で開発上の問題が発生したり仕様変更が発生したりするケースも多いです。
このような場合、プロジェクトマネージャーはクライアントと交渉を行い、スケジュールの調整なども行います。また、プロジェクトの進捗はプロジェクトマネージャーが定期的に上層部やクライアントに報告します。
レビューを行って評価を出す
プロジェクトを進行する中で生まれる成果物のレビューを行うことも、プロジェクトマネージャーの仕事です。要件定義書や設計書、プログラムなど、開発プロジェクトの各工程の成果物の品質を確保することはプロジェクトマネージャーの責任です。
また、プロジェクトが完了した後は振り返りを行い、評価およびレビューを行います。プロジェクトの問題点を洗い出して改善策を立案することは、次回のプロジェクトの品質向上のためにも重要な仕事となります。
プロジェクトマネージャーに必要なスキル

開発プロジェクトが成功するかどうかは、プロジェクトの進行や管理を担うプロジェクトマネージャーの手腕にかかっていると言えます。そのため、プロジェクトマネージャーにはさまざまなスキルが必要とされるでしょう。
ここではプロジェクトマネージャーに必要なスキルを紹介していくため、参考にしてみてください。
業界の知識や経験
プロジェクトマネジメントを行うプロジェクトマネージャーには、その業界特有の知識や経験などが求められます。システム開発の依頼主であるクライアントの業界はIT業界に限らないため、プロジェクトマネージャーにはクライアントの業界への理解が必須です。
業界への理解が足りていない場合、クライアントが必要としているシステムの機能を把握することができなくなる可能性もあります。
最新の技術をキャッチアップする能力
IT業界は技術革新のスピードが速いため、IT業界で活躍する人材になるには常に新しい技術をキャッチアップすることが大切です。プロジェクトマネージャーにもAIやIoT、クラウドといった最新の技術を積極的にキャッチアップするスキルが求められるでしょう。
トレンドの技術について押さえておくことで、40代以降の人材でもプロジェクトマネージャーとして活躍できる可能性があります。
リーダーシップ
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統率する役割を持つため、リーダーシップが求められます。
プロジェクトに関わる人材が多くなるほど組織構造も複雑化していくため、チームをまとめ上げることは非常に大切です。
そのため、プロジェクトマネージャーにはさまざまな個性を持った人材を統率し、目標へ向かってプロジェクトを推進できるリーダーシップが不可欠でしょう。
プロジェクトを管理する能力
プロジェクトマネージャーにはプロジェクト全体を把握し、予算やスケジュールなどを管理する能力が必要になります。プロジェクトマネージャーのスキル次第では、プロジェクトで必要となるコストを削減することも可能になるため、重要なスキルだと言えるでしょう。
また、プロジェクトを成功させるには、プロジェクトマネージャーが状況に合わせて調整する管理能力が必須だと言えます。
問題を解決する能力
プロジェクトマネージャーには、プロジェクトで問題が発生した際に的確な分析を行い、対応策を立案できる問題解決能力が必要です。プロジェクトマネージャーが高い問題解決能力を持っていれば、トラブル発生時にも速やかな対処や原因究明に繋がるため、リスク回避に役立ちます。
また、プロジェクトのコスト削減のためにも細かな問題点を分析し続けられるスキルは、重要になるでしょう。
コミュニケーション能力
プロジェクトマネージャーは社内のプロジェクトメンバーや上層部はもちろん、社外のパートナー企業やクライアントなど、さまざまなステークホルダーと関わることになります。プロジェクトを円滑に進めるためにも、高度なコミュニケーション能力が必要になるでしょう。
プロジェクトマネージャーのコミュニケーション能力が必要とされるシーンは、クライアントの要望のヒアリングや交渉、プレゼンテーション、メンバーへの指示などが挙げられます。
プロジェクトマネージャーが持っておくと良い資格

プロジェクトマネージャーは資格が必要な仕事ではないため、資格を持っていなくても能力があればプロジェクトマネージャーの仕事に就くことは可能です。しかし資格を取得しておけば、スキルアップやキャリアアップに繋がることもあります。
また、プロジェクトマネージャーに必要とされる知識や技術を持っていることを効果的にアピールできるようになるでしょう。以下で、持っておくと良い資格を紹介してきます。
PMP試験
PMP試験とは、プロジェクトマネジメントに関する経験や教育、知識などを認定する国際的な資格です。米国プロジェクトマネジメント協会が主催する、高いプロジェクトマネジメントスキルを証明できる資格となっています。
プロジェクトマネジメント関連資格のデファクトスタンダードとなっている資格であるため、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを証明するのに適した資格だと言えるでしょう。
AWS認定
AWS認定とは、AWSを中心としたクラウドの専門知識を証明できる資格です。Amazonが認定しているベンダー資格で、4種類のレベルや分野にわかれています。
また、それぞれの分野の中でも対象者ごとに細かく資格がわかれており、現在12種類の認定が設定されています。近年ではシステム開発でもクラウドサービスを利用するケースが多いため、先端分野の知識が求められるプロジェクトマネージャーにおすすめです。
Salesforce認定資格
Salesforce認定資格とは、Salesforce製品を扱うために必要なスキルを保持していることを証明できる資格です。資格は「管理者」や「アプリケーション構築者」など対象者ごとにさまざまな種類が設けられており、それぞれ基本資格と上位資格によって構成されています。
Salesforce認定資格を受験する場合は、業務で必要となる資格を取得すると良いでしょう。
Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格とは、GoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloudに関する知識やスキルを認定する資格です。試験ではクラウドに関連した幅広い問題が出題されます。
資格には基礎的な認定資格やアソシエイト認定資格、プロフェッショナル認定資格があるため、自分のレベルに合わせて受験しましょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、ITエンジニアに必要な知識や応用力を証明できる国家資格です。IPAが主催している情報処理技術者試験の1区分で、ITSSのスキルレベル3に相当します。
システム開発に必要な幅広い知識を習得できる資格であるため、プロジェクトマネージャーに限らずすべてのITエンジニアにおすすめの資格です。
出典:応用情報技術者試験(AP)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験とは、ITプロジェクト全体を推進、管理するスキルを認定する国家資格です。情報処理技術者試験の試験区分の1つで、ITSSのスキルレベル4に相当する難易度の高い資格試験です。
プロジェクトマネジメントに必要なスキルを証明できるため、プロジェクトマネージャーにおすすめの資格となっています。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験とは、経営戦略に基づいたIT戦略を策定するスキルを認定する国家資格です。情報処理技術者試験の試験区分の1つで、この試験もITSSのスキルレベル4に相当する資格です。
ITストラテジストは、事業戦略立案の段階からプロジェクトに携わる上級エンジニアであるため、プロジェクトマネージャーにもおすすめの資格と言えます。
出典:ITストラテジスト試験(ST)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html
プロジェクトマネージャーの年収を上げることはできる?

プロジェクトマネージャーの年収をさらに上げるには、外資系企業や大手企業への転職を検討すると良いでしょう。このような企業はプロジェクトマネージャーの年収水準も高いため、年収アップに繋がります。
また、大規模なプロジェクトに携わることで、年収アップだけでなくスキルアップにも繋がるでしょう。
プロジェクトマネージャーになるためキャリアプラン

プロジェクトマネージャーへのキャリアプランとしては、プログラマーなどのエンジニア職からプロジェクトマネージャーを目指すケースが一般的です。
ここでは、プロジェクトマネージャーになるためのキャリアプランについて紹介していきます。
プログラマーやエンジニアからキャリアパスする
一般的に、プロジェクトマネージャーの求人ではITエンジニアの実務経験が求められるケースが多いです。そのため、多くの場合まずはプログラマーやシステムエンジニアなどの職種で実務経験を積み、プロジェクトマネージャーを目指すことになるでしょう。
システムエンジニア以降は上流工程の業務にも携われるようになるため、経験を積んでプロジェクトリーダーになり、さらに数年の経験を経ることでプロジェクトマネージャーを目指せます。
未経験の場合は経験を積んだり資格を取得したりする
異業種でも、マネジメント面での実績があれば、転職に成功する可能性はあります。未経験からプロジェクトマネージャーへ転職する場合は、関連資格の取得やマネジメント経験などが必要になるでしょう。
プロジェクトマネージャーになった後のキャリアパス

プロジェクトマネージャー以降のキャリアパスとしては、ITコンサルタントやフルスタックエンジニアなどがあります。また、社内SEにキャリアチェンジするケースなどもあります。
プロジェクトマネージャーの職業としての価値や需要について

プロジェクトマネージャーは責任が重く、高度なスキルや経験が求められる職種であるため、需要の高い職種であると言えるでしょう。
ここでは最後に、プロジェクトマネージャーの職業としての価値や需要について解説していきます。
職業としての希少価値は高い
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統率し、管理する役割を持つことから、求められるスキルも多いです。そのため、プロジェクトマネージャーという職業は希少価値が高いと言えるでしょう。
人材不足が続いているため需要も高い
IT業界はIT人材不足の状態が続いており、プロジェクトチームをまとめる責任者であるプロジェクトマネージャーも不足している状態です。そのため、この点からもプロジェクトマネージャーは需要が高い職業だと言えるでしょう。
最先端分野に関する知識や経験は高く評価されやすい
IT業界は人材不足の状態ですが、特にAIなどの最先端分野に対応できる人材が不足しています。そのため、AI案件に対応できるような最先端分野の知識や経験を持ったプロジェクトマネージャーは、評価されやすいでしょう。
40代~60代のシニアエンジニアのための求人サイト『SEES』
40代~60代でエンジニアとして活躍したいと考えている方におすすめなのが、株式会社Miraieが運営する、シニアエンジニア向けの求人サイト『SEES』(https://miraie-group.jp/sees/)です。
SEESとは-Senior Engineer Entrustment Service-の略称で、40代~60代エンジニア向けの案件紹介サービス。
エンジニア業界は、40代以上の転職はなかなか厳しい市場だと言われています。
転職ではなくフリーランスとして案件を獲得することを視野にいれてみてもいいかもしれません。
SEESの場合、掲載している案件は主に年齢不問ですので、年齢制限に関係なく、純粋にスキルや希望条件での案件を探すことが可能です。
会社員よりも個人事業主としてプロジェクトを請け負う形であれば、働き方としても選べる立場にありますよね。
給与の支払いサイトは30日で統一されています。
また、取引社数が5,000社以上と多く、新しい案件が集まりやすくなっています。
さらに、SEESに登録をすると最新・未公開案件を獲得することができます。
独立してフリーランスになっても仕事が途切れる心配はありません!
『SEES』(https://miraie-group.jp/sees/)を利用して新しい働き方を手に入れてみては…!?
皆さまから選ばれてシニアエンジニア向け検索サイト三冠達成しております!
この度、株式会社Miraieが運営する『SEES(https://miraie-group.jp/sees/)』は、「シニアエンジニア向け検索10サイトを対象にしたサイト比較イメージ調査」のなかで、
- 【シニアエンジニア向け検索サイト 顧客満足度 No.1】
- 【シニアエンジニア向け検索サイト 情報充実度 No.1】
- 【希望職種が見つかる シニアエンジニア向け検索サイト No.1】
上記3項目においてNo.1を獲得し三冠達成しております!
プロジェクトマネージャーの年収を知ってキャリアアップの参考にしよう

プロジェクト全体を推進するプロジェクトマネージャーは、さまざまなスキルが求められる市場価値の高い職業です。
ぜひ本記事で紹介したプロジェクトマネージャーの年収やプロジェクトマネージャーにおすすめの資格などを参考に、プロジェクトマネージャーを目指してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修
株式会社Miraie
2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。
SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション
https://miraie-group.jp/
所在地:
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-44-3 マーキュリービル6階(開発センター)
設立:2007年7月(3月決算)
従業員数:55名(正社員)
電話:03-5774-6300