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COBOLとはどのような特徴を持ったプログラミング言語なのでしょうか。本記事ではCOBOLの特徴やできること、COBOLの処理方法、COBOLの将来性などを紹介するため、COBOLについて知りたいという方は参考にしてみてください。
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目次
「COBOLっていつごろ開発された言語なの?」
「COBOLはどんなことができるの?」
「COBOLには将来性はあると言える?」
このように、エンジニアとして働いている方であってもCOBOLのことをよく知らないという方は多いのではないでしょうか。
本記事では、COBOLの特徴やCOBOLでできることなどを紹介しています。この記事を読むことで、COBOLを使ってどのようなことができるのか把握できるでしょう。
また、COBOLが最近人気な理由やCOBOLの将来性についても紹介するため、COBOLが人気になっている理由を知りたいという方も参考にできます。
COBOLでできることや特徴について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。
COBOLは、1950年代に誕生した歴史の古いプログラミング言語です。今から60年以上昔に誕生した言語ですが、現在でも銀行や保険会社など金融業界などを中心にシステム開発に用いられています。
長い歴史を持つCOBOLですが、今でも金融機関や政府機関などの事務処理で利用されています。COBOLでできることの例としては、「事務処理」「帳簿の出力」「計算処理」などがあります。
また、COBOLの特徴としては、「簡単に習得できる」「信頼度が高い」といった点が挙げられるでしょう。ここではCCOBOLの特徴とできることについて解説していくため、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
COBOLの大きな特徴として、事務処理用のプログラムを効率よく開発できるというものがあります。もともとCOBOL派事務処理を目的に開発された言語であるため、COBOLで開発されたシステムも事務処理を中心としているものが多いです。
また、COBOLの文法は英語に近い構文になっており、コマンドも人が話す言葉に近いです。そのため、効率よく開発することが可能です。
COBOLには単純な順ファイルをはじめ、様々なファイルを扱える機能が用意されています。COBOLのシステムでは、順ファイル、相対ファイル、牽引ファイルなどを扱うことができ、これら3つのファイル編成がサポートされています。
また、順ファイルは「レコード順」「行順」「プリンタ順」という3種類の順ファイルがサポートされているのも特徴です。
COBOLとは、Windows、Unix/Linuxなど様々なコンピューターで扱える言語です。COBOLにはOSに依存しないという特徴があるため、あらゆるOSで利用することができます。
また、LinuxからWindowsへの移植なども簡単に行えるという移植性の高さもポイントとなっています。
COBOLとは、他の言語と比較しても高い信頼度を持つ言語です。COBOLは60年以上という長い歴史の中でシステム開発に用いられており、現在でも稼働している数多くのシステムを誕生させました。
そのため、COBOLにはこれまで蓄積されてきた多くのノウハウがあり、非常に信頼度が高いという魅力があります。このような信頼度の高さから、COBOLは大規模なシステム開発にもよく用いられています。
上記はSEESで募集しているフリーランスCOBOL案件ですが、上記のように大手銀行もCOBOLを採用していることから、信頼度の高い言語ということがうかがえるでしょう。
COBOLとは、データの書き込みや並列処理といった作業を高速で実行できる言語です。前述のとおりCOBOLは事務処理を行うことを目的に開発されたため、高速で処理を行うことに強みを持ちます。
COBOLであれば大量のデータをファイルに書き込んだり、データのソートやマージを行って並べ替えるといった作業も高速で実行できます。そのため、金融機関における大量のデータのバッチ処理などで活用されています。
COBOLとは、帳簿の出力も簡単に行える言語です。帳簿は企業経営において、企業での事業に関する取引や資産、負債などのお金の流れを記録した帳面のことです。
COBOLで帳簿を出力する場合、出力したい項目から設定して作成することが可能となっています。
COBOLとは、帳票の作成も簡単に行える言語です。事務処理を行う上で帳票出力は必須となるため、COBOLは帳票出力にも適しています。
COBOLを使うことで帳票で出力する項目を定義したり、印刷時の右寄せや左寄せなどのフォーマットを指定することもできます。また、動的な空白の生成などもプログラミング可能です。
そのため、COBOLは古くから政府機関の書類作成などにも活用されてきました。
COBOLとは、データを10進数で表現できる言語です。そのため、COBOLは四則演算を含めた計算処理に適しています。
コンピューターは本来、0と1の2進数での処理が基本となっていますが、実際に計算結果を画面に表示する際には10進数に直して表示する必要があります。しかし2進数から10進数への変換が行われる際に誤差が発生し、正確な結果が表示されないケースがありました。
COBOLではこの部分で誤差が発生しないように設計されているため、他の言語よりも精度の高い四則演算が可能となっています。
COBOLの人気が急上昇した理由は、新型コロナウイルス感染症の影響でアメリカでの失業率が増加したことにより、COBOLで開発された失業保険申請のためのシステムがダウンしたことにあります。
また、このことから現在COBOLを扱えるエンジニアが不足していることが明らかになったため、COBOLの注目度がアップしました。
COBOLのプログラムは「見出し部」「環境部」「データ部」「手続き部」という4つの部によって構成されています。COBOLの処理は「見出し部」からはじまり、「環境部」「データ部」「手続き部」という順番で進むのが特徴です。
ここではCOBOLの処理方法について解説していきます。
見出し部(IDENTIFICATION DIVISION)とは、COBOLのプログラムを識別するためのものです。そのため、見出し部は省略することができません。また、見出し部のみという場合もありません。
見出し部は1行目が「IDENTIFICATION DIVISION. 」、2行目が「PROGRAM-ID. [○○(プログラム名など)].」となります。
環境部(ENVIRONMENT DIVISION)とは、プログラムを適用するコンピューター名などを記述する部です。環境部には「構成節(CONFIGURATION SECTION)」、「入出力節(INPUT-OUTPUT SECTION)」などがあります。
「構成節」では環境変数などの定義を行い、「入出力節」はプログラムファイルを使用する際に記述を行います。
データ部(DATA DIVISION)とは、プログラムで使用するファイルレコードやデータ項目を宣言する部です。
データ部は「作業場所節(WORKNG-STORAGE SECTION)」「連絡節(LINKAGE SECTION)」「通信節(COMMUNICATION SECTION)」などによって構成されています。
手続き部(PROCEDURE DIVISION)とは、各種処理などを宣言する部です。また、実行される手続きや、エラーが発生した場合の処理などを記載します。
手続き部で「STOP RUN.」と記述すれば、プログラムが終了します。
COBOLは、長い歴史を持ちながら現在でも金融業界などで活用されている言語です。それでは、今後もCOBOLには将来性があると言えるのでしょうか。
ここでは最後に、COBOLの将来性について解説していきます。
現在のCOBOLで開発された汎用系システムが存在する限り、COBOLを扱えるエンジニアには需要があると言えるでしょう。COBOLの汎用系システムの数はだんだんと減りつつありますが、いきなりCOBOLのシステムがなくなるということは考えにくいです。
COBOLのシステムが使われていればメンテナンスや改修などが必要になるため、COBOLには将来性があると言えます。
前述のとおりCOBOLで開発されたシステムの数は徐々に減ってきていますが、それよりもCOBOLを扱えるエンジニアの数の方が減少傾向にあります。そのため需要に対してエンジニアの数が足りておらず、COBOL技術者は貴重な存在になっていると言えるでしょう。
今後もCOBOLのシステムが使い続けられるであろうことを踏まえると、数少ないCOBOLエンジニアは今後も重宝される可能性が高いです。
長い期間基幹システムとしてCOBOLは利用されてきましたが、時間が経つにつれてバグが発覚するということもあります。また、COBOLは政府機関のシステムにも利用されていることから、COBOLのバグは社会にも大きな影響を及ぼす可能性があるでしょう。
実際に不正データと疑われた統計データの原因が、COBOLのバグだったという話もあります。このようなバグに対処するためにも、今後もCOBOLエンジニアは必要とされるでしょう。
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シニアエンジニア向け案件検索サイト - SEESCOBOLは、現在でもシステムに利用されており、今後も需要があるプログラミング言語です。ぜひ本記事で紹介したCOBOLの特徴やCOBOLでできること、COBOLの将来性などを参考に、将来性の高いCOBOLエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション