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【シニアエンジニアの「将来への不安」に関する定点調査】案件獲得は難しい?2023年SEES独自調査

シニアエンジニアの「将来への不安」に関する定点調査|2023年調査

フリーランスとして働く不安もコロナ禍よりは改善「単価が減った」の割合は、2022年67.1%→2023年44.4%と大幅に改善
株式会社Miraie(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役:岡田 奈央)は、40代~60代でフリーランス歴が10年以上のエンジニアを対象に、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する定点調査を実施しました。

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目次

案件を取得する際、どのくらい苦労していますか?


前回、40代から60代の現役フリーランスエンジニアを対象に行った「シニア層になって感じる将来の不安」に関する調査(https://miraie-group.jp/sees/article/detail/pressrelease_senior_engineer_anxiety

)では、シニアエンジニアの仕事に対する悩みや将来の不安などの実状が明らかになりました。

シニアとなっても、これまで築いてきた人脈やノウハウを武器に案件を獲得している様子が窺えた一方で、単価を下げられたり仕事を断られたりするなど、将来、仕事がなくなるかもしれないといった不安を感じていることもわかりました。


2023年はコロナ禍が1つの節目を迎えたことで、社会に活気が戻りつつあります。

案件の単価やそれに伴うIT関連市場におけるエンジニア(フリーランスエンジニア)人材の需要、シニア層のフリーランスエンジニアが感じる将来に対する不安の度合いなどに関しても、変化は見られたのでしょうか。


そこで今回、シニアエンジニア向けの案件検索サイト『SEES』(https://miraie-sees.com/)を運営する株式会社Miraieは、40代~60代でフリーランス歴が10年以上のエンジニアを対象に、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する定点調査を実施しました。


今後の動向を探るため、是非この記事をご参考になさってください。


現在のシニア層フリーランスエンジニアに多く見られるポジションは?

はじめに、シニア層(40代~60代)のフリーランスエンジニアの方々に、現在のポジションについて伺いました。



「現在どのようなポジションでプロジェクトに関わることが多いですか?(複数回答可)」と質問したところ、『システムエンジニア(SE)(46.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『プログラマ(PG)(24.1%)』『デザイナー(18.2%)』『プロジェクトマネージャー(PM)(14.4%)』『フロントエンジニア(12.6%)』『インフラエンジニア(11.4%)』『ディレクター(10.0%)』『プロジェクトリーダー(PL)(9.6%)』『アーキテクト(8.4%)』と続きました。


今回は、このような方々を対象とし、案件の単価や獲得状況、将来に対する不安などに関してアンケートを取りました。

どのような動向が見られるか、順を追って詳しく掘り下げていきたいと思います。


コロナ禍後の月額単価は上昇傾向?それとも?その背景にあるものとは

2023年に入り、新型コロナ関連のさまざまな規制が緩和されました。

今後は経済活動の再開に向けて、状況が大きく変わっていくことが予想されます。

本格的な経済活動が再開すれば、フリーランスエンジニアの単価(月額単価)も上昇していくのではないでしょうか。

では、昨年と比較して、現時点での案件の月額単価にはどのような変動が見られるのでしょうか。


「現在の案件の月額単価(平均)はどのくらいですか?」と質問したところ、『40万円未満(21.3%)』『40万円~50万円未満(24.3%)』『50万円~60万円未満(26.8%)』『60万円~70万円未満(12.7%)』『70万円以上(14.9%)』という回答結果になりました。


2022年の調査で最も多かったのは「40万円~50万円未満」の31.0%でしたが、2023年の調査では「40万円未満」「40万円~50万円未満」の割合は減少し、その代わりに「50万円~60万円未満」が26.8%(前年比+3.2%)と最多となり、さらに60万円以上の割合も増加していることから、全体的な月額単価は増えていると言えそうです。


では実際に、フリーランスエンジニアの方々はどの程度変動したと感じているのでしょうか。



続いて、「昨年と比べて単価に変動はありましたか?」と質問したところ、『かなり減った(14.0%)』『やや減った(30.4%)』『変わらない(45.8%)』『増えた(9.8%)』という回答結果になりました。


昨年の調査では「減った(かなり減った、やや減った)」の割合は合計で67.1%でしたが、今回の調査では合計44.4%と、単価が減った方の割合は少なくなりました。

一方で、「増えた」と回答した方の割合は前回の3%から9.8%に増加していることから、一定数の方の単価は上がっているようです。


このように、単価が上がる傾向が見られた背景には、どのような理由があると感じているのでしょうか。

詳しくお聞きしました。


■単価が上がった背景には、どのような理由があると感じている? ※一部抜粋

  • コロナや世界情勢の影響でさまざまな値上げがあったものの、それを上回るほどの人材需要が大きく影響したからでは(40代/男性/埼玉県)
  • 昨年はコロナの影響で依頼は減りましたが、今年はさまざまな面で緩和されたので依頼が増えました(40代/女性/千葉県)
  • 新型コロナが5月13日をもって2類相当から5類に移行されて規制が緩和され、経済活動の再開に伴って求人が増えたからではないでしょうか(50代/男性/神奈川県)
  • IT技術と経験の裏付けのあるエンジニアへの需要が大幅に高まったため(60代/男性/埼玉県)


などの回答が寄せられました。


2022年は、コロナ禍で繰り返された緊急事態宣言をはじめ、自粛生活が長引きました。

それを追うように世界情勢が不安定となり、2023年に入ってからも食料品や食用油の値上げ、電気代・ガソリン価格の高騰が相次ぎました。

しかし、2023年は5月に入ってインフルエンザなどと同じ5類に移行になるなど、新型コロナ関連の規制が大幅に緩和されたことで徐々に活気が戻りはじめました。

こうした理由により、IT関連市場にもエンジニア人材の需要が増え、単価上昇に繋がったと感じているようです。


2023年は、案件を獲得しやすくなっている?

2022年と比較した調査を行った結果、単価(月額単価)に間しては回復傾向が見られました。

では、2023年における案件の取得はどのような状況となっているのでしょうか。



そこで、「案件を獲得する際、どのくらい苦労をしていますか?」と質問したところ、『とても苦労している(21.0%)』『やや苦労している(48.4%)』『あまり苦労はしていない(22.8%)』『まったく苦労はしていない(7.8%)』という回答結果になりました。


合計すると7割近くの方が案件の取得に苦労しているようです。

さらに詳しい状況をお聞きしました。


■案件の取得に苦労している方、していない方、それぞれ一部抜粋

【とても苦労している】

  • コロナ禍でクライアントの業績が落ちてまだまだ回復したとは言えず、そのため外注の我々のところにも仕事が回ってこない(40代/男性/愛知県)
  • 単価が上がったことで作業の効率化が求められるようになってしまい、年齢的にその対応が厳しくなっている(60代/男性/福岡県)


【やや苦労している】

  • コロナ禍でフルリモートを経験してからフルリモートしかやりたくなくなってしまったため、単純にターゲット案件数が減ってしまった(40代/男性/神奈川県)
  • 45歳頃から商談に進みにくくなったように思います(50代/男性/東京都)


【あまり苦労はしていない】

  • 特定のクライアントから安定して仕事を受注しているから(50代/男性/北海道)
  • フリーランスではありますが、18年ほど前から1つの企業専属で就業しているので(60代/女性/東京都)


【まったく苦労はしていない】

  • 長い取引があり、定期的に依頼されるクライアントが複数いるため(40代/女性/東京都)
  • メーカーと随意契約を結んでいる制作会社の下請けなので、大きなミスでもしない限り仕事を切られることはない(60代/男性/東京都)


などの回答が寄せられました。


1つの企業のみ専属で就業している方をはじめ、複数のクライアントと契約を結んでいる方もいれば、反対に案件毎に個別で(直接、取り引き先と商談するなどして)獲得している方もいるようです。

コロナ禍が区切りを迎えたとはいえ、それが必ずしも案件の取得しやすさに影響しているとは言えないことがわかりました。


現在のフリーランスエンジニアのニーズは?シニア層が抱く不安要素は?

現在のIT関連市場において、フリーランスエンジニアの人材需要状況はどのようになっているのでしょうか。

また、シニア層になってフリーランスのエンジニアを続けることに対して、どのような不安を感じているのでしょうか。


まず、「現在のIT関連市場において、フリーランスエンジニア(シニア層を含めて全体的に)のニーズはどのくらいあると感じますか?」と質問したところ、『かなり需要が高いと思う(16.0%)』『やや需要が高いと思う(35.8%)』『どちらとも言えない(わからない)(38.2%)』『やや需要は低いと思う(7.0%)』『とても需要は低いと思う(3.0%)』という回答結果になりました。


「需要が高いと思う(かなり、やや)」と回答した方の合計が過半数となったことで、需要が高まっているということは間違いないようです。

その一方で、割合として最も多かったのは「どちらとも言えない(わからない)」の38.2%であり、本格的に需要が戻ってきていると感じている方はまだまだ少ないのかもしれません。


続いて、「シニア層になってフリーランスを続けることで、最も強く感じる不安として近いものはどれですか?(単一回答)と質問したところ、『契約が終了したあとに案件が途切れないか(案件が安定するか)(26.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『単価が下がり続けないか(収入が減らないか)(23.4%)』『ボリュームの大きい(負荷が重い)案件をもらいにくくなりはしないか(19.7%)』『体力や集中力が落ちていくなかでエンジニアとしてやっていけるか(19.2%)』『新しい技術に追いついていけるか(10.1%)』という回答結果になりました。


コロナ禍が1つの節目を迎えたことで、IT関連市場において人材の需要は高まりを見せているものの、まだまだ本格的には戻ってきておらず、シニア層のフリーエンジニアの中には「契約終了時に案件が途切れるのではないか」「(コロナ禍が過ぎても)単価が下がり続けるのではないか」といった不安を感じている方も多いことがわかりました。


フリーランスとして働く不安には改善傾向がある一方、シニア層は現状維持という考えが多い

ここまでの調査で、2022年と比較するとコロナ禍で行われていた規制が大幅に緩和されたことにより月額単価が増えるといった傾向が見られました。

現在のIT関連市場のフリーランスエンジニアの需要も上がっていることは間違いない一方で、本格的な需要はまだまだ戻ってきてはいないようです。


フリーランスという働き方には不安や悩みが付き物ですが、コロナ禍が節目を迎えたことで、昨年まで感じていた将来に対する不安の度合いにも変化は“ない”のでしょうか。




「昨年と比較して、将来に対する不安の度合いに変化はありましたか?」と質問したところ、『とても増えた(17.1%)』『やや増えた(33.7%)』『変わらない(43.6%)』『やや減った(4.2%)』『かなり減った(1.4%)』という回答結果になりました。


2022年の調査によると、7割以上の方が「フリーランスとして働くことに対して不安が増えた」と回答しましたが、2023年の調査では「増えた」と回答したのは合計50.8%(とても増えた、やや増えた)と、不安を感じている方は“減少している”ことがわかりました。


最後に、シニア層のフリーランスエンジニアが今後も活躍していくためには、今どのようなことが大切だと考えているのかを伺いました。


「シニアエンジニアが今後もフリーランスとして活躍し続けるには、どのようなことが大切だと思いますか?近いと思うものを教えてください(上位3つまで)」と質問したところ、『無理をせず現状維持を心掛け、無難に案件をこなすこと(34.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『新しいスキルや資格、プログラムの知識を身に付けること(31.5%)』『より難易度の高い案件をこなし高度な実績を積むこと(31.1%)』『良い取引先パートナーを見つける(探す)こと(25.4%)』『より自分に合った案件を見つけるため(複数の)エージェントに登録すること(22.3%)』『自身の健康管理に気を付けること(19.2%)』と続きました。


わずかな差ではありますが、今は“無理をしない”と考えている方が比較的多いようです。

一方で、新しいスキルや資格の知識を身に付けることや、難易度の高い案件で実績を積むことで、将来の“備え”をしたいと考えているシニアエンジニアも少なくはないことがわかりました。


たしかに、コロナ禍は1つの節目を迎え、人々の暮らしには活気が戻りつつあります。

しかし、それが社会全体にまで浸透したかといえばまだまだで、コロナ禍以前の経済活動に戻ったとは言えません。

そのため、単価の上昇やエンジニア人材の需要の高まりを感じつつも、今は無理をせず現状維持を、と考えている方が多いのかもしれません。


【まとめ】2023年は単価やIT市場の人材需要は改善傾向が見られたものの、シニア層のフリーランスエンジニアが感じている将来の不安には大きな変化は見られず。

コロナ禍だった2022年と規制が緩和された2023年を比較すると、案件の単価やエンジニア人材の需要が高まっていることがわかりました。

その一方で、案件の獲得のしやすさやシニア層となってフリーランスエンジニアとして働き続けることに対する不安などに関しては、それほど大きな変化は見られませんでした。


新型コロナに関しては、2023年3月にマスク着用の義務が見直され、また5月には2類相当から5類へと区分が変わり、定点把握(県内医療機関のうち、定点として指定した医療機関から患者数の報告を受け、報告のあった定点医療機関数で割り返した数値をもって対象疾患の流行状況を把握する方法)となったことで1日の新規感染者数の報告は無くなりました。

しかし、新規感染者数や陽性者数は依然として増加傾向にあるなど、まだまだ新型コロナの脅威が完全に去ったというわけではなく、地球温暖化による気候変動や世界情勢についても不安定です。

そのため、まだまだ本格的な需要が戻ってきたとは言えず、無理をせずに現状維持をと考えているシニアエンジニアが比較的多いことがわかりました。


ただ、7割以上の方が「フリーランスとして働くことに対して不安が増えた(https://miraie-group.jp/sees/article/detail/pressrelease_senior_engineer_anxiety「とても増えた(25.9%)」「やや増えた(45.9%)」)と回答した2022年の調査と比べれば、今年は合計で約5割と減少し、改善傾向があることは間違いありません。

また、シニアエンジニアの中には将来への不安を感じながらも、新しいスキルや資格を獲得したり、難易度の高い案件にチャレンジして実績を積んだりと、ご自身の研鑽を考えている方も少なくないことが今回の調査で明らかになりました。


今は動かずとも常にアンテナは張っておき、今後の動向を逐一チェックしておくことが大切ではないでしょうか。



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この記事の監修

miraie miraie

株式会社Miraie

2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。

監修者インフォメーション

所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
設立
2007年7月(3月決算)
従業員数
55名(正社員)
電話
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