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組み込みエンジニアにおすすめの資格9選【難易度】やめとけ?勉強法やスキルマップも公開

組み込みエンジニアにおすすめの資格9選【難易度】やめとけ?勉強法やスキルマップも公開

組み込みエンジニアにはどのような資格が必要なのでしょうか。本記事では組み込みエンジニアが資格を取得するメリットや組み込みエンジニアにおすすめの資格、求められるスキルなどを紹介します。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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目次

「組み込みエンジニアって需要はあるの?」
「組み込みエンジニアの年収って?」
「組み込みエンジニアにはどんな資格やスキルが必要?」


このように、組み込みエンジニアという仕事にさまざまな興味を持っているという方もいるのではないでしょうか。


本記事では、組み込みエンジニアの仕事や需要、将来性などについて解説しています。この記事を読むことで、組み込みエンジニアがどのような仕事なのか把握できるでしょう。


また、組み込みエンジニアにおすすめの資格などについても解説しているため、組み込みエンジニアへのキャリアチェンジを検討している方も参考にできます。


組み込みエンジニアについて知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。

組み込みエンジニアにおすすめの資格9選

組み込みエンジニアにおすすめの資格9選

組み込みエンジニアに役立つ資格には、組み込みエンジニア向けの資格からLinux技術者向けの資格、基本的なIT知識について問われる情報技術者試験まで、さまざまな種類があります。


組み込みエンジニアには幅広い知識が求められるため、これらの資格を取得しておくと良いでしょう。ここでは、組み込みエンジニアにおすすめの資格について紹介していきます。

1:ETEC(組込み技術者試験制度)

ETEC(組込み技術者試験制度)とは、組み込み技術者向けの資格です。


社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が運営している試験制度で、上級者の指導のもと作業を行えるレベルを認定する「クラス2」と、中級者レベルの能力を認定する「クラス1」の2段階のレベルが設けられています。


クラス2は大学生や専門学校生なども対象にしているため、組み込み系未経験でも挑戦しやすいでしょう。

項目 内容
試験レベル 民間資格(クラス2:エントリー、クラス1:ミドル)
試験時間 クラス2:90分
クラス1:120分
受験料(税込) クラス2:15,000円(税別)
クラス1:20,000円(税別)
問題数・試験方式 クラス2:120問
クラス1:90問(CBT方式)
実施形式 CBT方式(全国Pearson VUE試験会場にて随時実施)
合格ライン 非公開
合格率 非公開

出典:ETEC(組込み技術者試験制度) | JASA(一般社団法人 組込みシステム技術協会)

2:エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験とは、IoTを含んだ組み込み系システムの開発に関する知識や技能を認定する国家資格です。


IPAが実施している情報処理技術者試験の試験区分の1つで、特に高度な知識やスキルを要求される資格の1つとなっています。

項目 内容
試験レベル 国家資格(高度試験、スキルレベル4)
試験時間 午前Ⅰ: 50分
午前Ⅱ: 40分
午後Ⅰ: 90分
午後Ⅱ: 120分
受験料(税込) 7,500円
問題数・試験方式 午前Ⅰ: 30問
午前Ⅱ: 25問(多肢選択式)
午後Ⅰ: 2問中1問選択(記述式)
午後Ⅱ: 3問中1問選択(論述式)
実施形式 各科目60点以上
合格ライン 筆記試験(秋期 年1回)
合格率 16%~19%前後

出典:エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)|IPA

3:OCRES(OMG認定 組込み技術者資格試験)

OCRES(OMG認定 組込み技術者資格試験)とは、国際的に実施されている組み込み技術者試験です。国際標準化団体OMGが提供している、OMG認定技術者資格試験プログラムの日本版試験となっており、コースは「BPM」「SysML」「UML」の3種類があります。


また、それぞれのコースの中で「初級」「中級」「上級」のレベルが設けられており、上位資格を取得するためには下位資格の合格が必要です。

項目 内容
試験レベル ファンダメンタル(初級)
インターメディエイト(中級)
アドバンス(上級)
試験時間 公表なし
受験料(税込) 32,750円
問題数・試験方式 公表なし(CBT方式と推測)
実施形式 CBT方式(随時、インターネット申込)
合格ライン 公表なし
合格率 公表なし

出典:OCRES(OMG認定 組込み技術者資格試験) 一般社団法人 日本OMG

4:JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者資格とは、テスト技術者の資格認定制度です。ソフトウェアの品質や安全性を確保するために必要な、ソフトウェアテストの技術力向上を目的とした認定制度で、国際ソフトウェアテスト資格認定委員会(ISTQB)の日本の加盟組織JSTQBが実施しています。


試験には「Foundation Level」と「Advanced Level」の2つのレベルがあり、「Advanced Level」には「テストマネージャ」と「テストアナリスト」の2種類に分かれています。

項目 内容
試験レベル Foundation Level (基礎)
Advanced Level (上級)
Expert Level
試験時間 FL:60分
ALテストマネージャ:180分
ALテストアナリスト:120分
AL自動車ソフトウェアテスト担当者:60分
ALテスト自動化エンジニア:90分
受験料(税込) 22,000円
問題数・試験方式 FL:40問
ALテストマネージャ:65問
ALテストアナリスト:40問
AL自動車ソフトウェアテスト担当者:40問
ALテスト自動化エンジニア:40問
実施形式 CBT方式(通年)
FLはPBT方式もあり
合格ライン 正解率65%以上
合格率 FL:70%~77%台
ALテストマネージャ:30%~34%台
ALテストアナリスト:34%~43%台
AL自動車ソフトウェアテスト担当者:40%~75%台
ALテスト自動化エンジニア:63%~86%台

出典:JSTQB認定テスト技術者資格/日科技連|ソフトウェア品質|SQiP研究会

5:LPIC・LinuC

LPICやLinuCは、Linux技術者としての知識やスキルを認定する資格です。どちらもLinuxに関連した資格ですが、LPICは世界共通の認定資格、LinuCはLPI-JAPANが認定している日本の認定資格となっています。


Linuxはシステム開発を行う際のOSや、サーバーOSとして利用されることが多いため、Linux関連の資格は組み込みエンジニアにもおすすめです。

項目 内容
試験レベル 【LPIC】
LPIC-1(初級)
LPIC-2(中級)
LPIC-3(上級/専門)

【LinuC】
レベル1(即戦力)
レベル2(システム設計・構築)
レベル3(スペシャリスト)
システムアーキテクト(上級)
試験時間 各90分
(LinuC は実質85分)
受験料(税込) 【LPIC】
LPIC-1:各15,000円
LPIC-2/3:各18,000円

【LinuC】
レベル1~3:各16,500円
システムアーキテクト:27,500円
問題数・試験方式 【LPIC】
各約60問(選択・記述)

【LinuC】
レベル1~3:各約60問
システムアーキテクト:各約40問
実施形式 CBT方式(テストセンターまたはオンライン)
合格ライン 公式非公開

【LPIC】65~70%以上(500点満点)
【LinuC】65~75%程度
合格率 【LPIC】
レベル1:50%前後
レベル2:20~30%程度
レベル3:20~63%程度
全レベル合計:35%程度(予測値)

出典:LinuCの試験概要

6:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、情報処理技術者に必要な基本的な知識を認定する国家資格です。前述のエンベデッドシステムスペシャリスト試験と同じく情報処理技術者資格の1つですが、基本的な知識をはかる下位資格となっています。


試験範囲が広いため、上位資格を目指す前に、まずは基本情報技術者試験を通してエンジニアに必要な知識を身につけると良いでしょう。

項目 内容
試験レベル ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者
試験時間 科目A:90分
科目B:100分
受験料(税込) 7,500円
問題数・試験方式 科目A:60問(多肢選択式)
科目B:20問(多肢選択式)
実施形式 CBT方式により随時実施(全国47都道府県のCBTテストセンター)
合格ライン 科目A:600点/1,000点満点
科目B:600点/1,000点満点
合格率 令和5年度平均:47.1%
令和6年度合計:40.8%
令和4年度下期(11月実施):34.8%

出典:基本情報技術者試験(FE)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

7:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、情報処理技術者の応用的な知識や技能を認定する国家資格です。情報処理技術者試験の試験区分の1つで、前述の基本情報技術者試験のワンランク上の資格となっています。


エンベデッドシステムスペシャリスト試験よりも難易度は低いため、先に応用情報技術者試験に挑戦して、段階的な資格取得を目指すと良いでしょう。

項目 内容
試験レベル 国家資格、高度IT人材の方向性を確立した者向け
試験時間 午前:150分
午後:150分
受験料(税込) 7,500円
問題数・試験方式 午前:80問(多肢選択式)
午後:11問中5問解答(記述式)
実施形式 午前・午後ともに60点/100点以上
合格ライン 筆記試験(PBT方式)、年2回実施
合格率 22%前後で推移


出典:応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

8:C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語の基礎力を証明できる民間資格です。組み込みエンジニアを目指す初学者のスキルをアピールする際に役立ちます。


1級は実技形式で、実務に近いコーディング力やデバッグ力を測定できる点が特徴です。2級は多肢選択式で、C言語の構文や基本的なアルゴリズムに関する知識を広く問う内容となっています。


C言語の基礎力を客観的に示せる手段として、初学者や実務経験の浅い方には有効なステップアップの資格といえるでしょう。

項目 内容
試験レベル 民間資格(1級、2級、3級)
試験時間 1級:150分
2級:90分
3級:60分
受験料(税込) 1級:8,000円
2級:6,600円
3級:5,400円
問題数・試験方式 1級:2問(実技試験)
2級:大問8問程度
3級:大問6問程度(多肢選択式)
実施形式 1級:会場試験
2・3級:リモートWebテスト(公開試験は年3回)
合格ライン 各級60%以上の得点率
合格率 2024年度平均71.5%

出典:C言語プログラミング能力認定試験・Java™プログラミング能力認定試験 | 資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します

9:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティ分野に特化した高度情報処理技術者試験のひとつです。セキュリティ対策の立案・実施に関する高い専門知識と実践力が問われます。


IoT化が進む中で、組み込みシステムもネットワーク接続を前提とする設計が増えており、サイバー攻撃の脅威から安全性を確保する技術者の重要性が高まっています。


試験は春・秋の年2回、記述・論述を含む形式で実施され、合格率は例年15〜22%前後と高難度です。エンベデッドシステムスペシャリスト試験がシステム全体の設計に焦点を当てる一方で、本資格はセキュリティに特化し、リスク低減の実務スキルを深く掘り下げる点が特徴です。


組み込みエンジニアがこの資格を取得することで、設計段階からセキュリティを考慮した製品開発に携わるための専門性を証明でき、キャリアの幅を広げる大きな強みとなるでしょう。

項目 内容
試験レベル 国家資格(高度試験、スキルレベル4)
試験時間 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
受験料(税込) 7,500円(非課税)
問題数・試験方式 午前Ⅰ:30問
午前Ⅱ:25問(多肢選択式)
午後Ⅰ:2問中1問選択(記述式)
午後Ⅱ:3問中1問選択(論述式)
実施形式 筆記試験(春期・秋期 年2回)
合格ライン 各科目60点以上
合格率 15%~22%前後

出典:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

組み込みエンジニアの仕事

組み込みエンジニアの仕事

パソコンなどで使用するソフトウェアと違い、家電や産業機器などの独立した機械の中に組み込まれ、コンピューターを制御するシステムを組み込みシステムと呼びます。このような組み込みシステムの設計、開発、テストといった作業を行うエンジニアが組み込みエンジニアです。


組み込みエンジニアはあらゆる機器を制御するシステムの開発を行うため、OSやCPU、メモリに関する知識など、組み込みエンジニア特有の専門性の高さが求められます。

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組み込みエンジニアの現状

組み込みエンジニアの現状

組み込みエンジニアの主な仕事は家電や携帯電話、自動車といったあらゆる機械に内蔵されるソフトウェアの開発です。一般的なエンジニアと違った知識やスキルが求められることから、需要に対してスキルを持った人材が足りていないと言われています。


ここでは、需要や年収といった組み込みエンジニアの現状について解説していきます。

需要と将来性

組み込みシステムは、独立した機械の中に組み込まれるため、一般的なソフトウェアのようにバグがあったとしても後から修正することができません。開発時点でシステムを完成させる必要があることから、高いスキルが要求される仕事になります。


このようなエンジニアは限られるため、組み込みエンジニアは人手不足の状態になっており、需要は高いです。今後も、IoTの発展によって組み込みエンジニアの需要は高まっていくことが予想されているため、将来性もある仕事だと言えるでしょう。

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平均年収

組み込みエンジニアの平均年収は、令和6年の統計によると全国で約574.1万円です。この数値は「組込・制御系ソフトウェア開発技術者」に該当する職種のデータをもとにしています。


国税庁が公表する民間給与実態統計調査によると、日本の労働人口全体での平均年収は約460万円となっているため、組み込みエンジニアは高年収を得られる職種だと言えるでしょう。


なお、組み込みエンジニアの年齢の中央値は38歳、月間労働時間は平均155時間と、比較的安定した勤務環境です。


同調査では、スキルレベルが上がるほど年収も上昇し、ITSSレベル5以上では950万円に達することが分かりました。つまり、組み込みエンジニアは、スキル次第で高収入を目指せる職種です。


※ITSSレベルとは、ITスキル標準(ITSS)に基づく指標で、IT技術者のスキルや熟練度をレベル1から7までで段階的に評価する基準です。


出典:民間給与実態統計調査|1 平均給与|国税庁

出典:システムエンジニア(組込み、IoT) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

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組み込みエンジニアはやめとけといわれる理由

組み込みエンジニアは「つらい」「将来性がない」などの理由から、「やめとけ」と言われることがあります。実際に、専門性が高くハードな現場も多いため、不安を感じる方も少なくありません。


ここでは、組み込みエンジニアが敬遠されがちな理由について、実情をもとにわかりやすく解説します。

専門知識の習得が大変でついていけないと感じる人も

組み込みエンジニアは、C言語やリアルタイムOS(RTOS)に加えて、電子回路やハードウェア制御など、ソフトとハード両面の知識が求められる専門職です。


そのため、継続的に幅広い分野を学び続ける必要があり、学習負担の大きさに戸惑う人も少なくありません。


特に未経験者は、複雑な仕様書やデバイスマニュアルに圧倒され、「自分には向いていない」と感じることもあるでしょう。


こうした習得すべき知識の多さと、その専門性の高さが「やめとけ」と言われる要因の一つとなっているようです。

クライアントの変更要求に対する柔軟な対応が求められる

組み込み開発は最終製品に組み込まれるため、クライアントからの変更依頼が突然発生することもあります。


たとえば、使用部品の変更や機能追加の要望が、プロジェクト後半に入ることも珍しくありません。そのうえ、納期は変わらず対応を求められるケースもあるため、大きな負担となるでしょう。


このような柔軟性と対応力が求められる働き方に、ストレスを感じる人が一定数いるのも事実です。

納期が厳しく、残業が常態化しやすい

組み込みエンジニアの現場では、製品リリースや量産スケジュールに合わせて納期厳守が徹底される傾向があります。


仕様変更や予期せぬバグ対応があっても納期延長は難しく、その分を残業や休日対応で補うケースも少なくありません。


特に中小企業や受託開発では人員が限られることも多く、結果として一人あたりの負担が増し、ワークライフバランスを崩しやすい職場も存在します。

組み込みエンジニアが資格を取得するメリット

組み込みエンジニアが資格を取得するメリット

組み込みエンジニアは資格が必須の職業ではないため、資格を持っていなくても組み込みエンジニアになることは可能です。しかし、非常に専門的な知識やスキルが要求されることから、資格を取得しておくのがおすすめです。


ここでは、組み込みエンジニアが資格を取得するメリットについて解説していきます。

エンジニアとしてのスキルの証明

エンジニアにとって重要なのがエンジニアとしてのスキルですが、スキルは客観的に証明することが難しいものです。しかし組み込み系の開発に関連した資格を取得すれば、組み込みエンジニアに必要なスキルを持っていることを証明できます。


そのため、プロジェクトへのアサイン時などに資格が役立つ可能性もあるでしょう。

就職・転職時に有利

前述のとおり、資格があれば知識やスキルを客観的に証明できます。また、資格を取得することで、組み込み系という仕事へのモチベーションの高さや、意欲の高さをアピールすることにも繋がります。


そのため、組み込み系への就職や転職を行う際にも有利に働くでしょう。組み込みエンジニアに役立つ資格の中には、実務経験がなくても取得可能なものもあるため、組み込み系への転職を検討する場合は、事前に資格取得を目指すと良いでしょう。


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組み込みエンジニアに求められるスキル

組み込みエンジニアに求められるスキル

ここまで組み込みエンジニアにおすすめの資格を紹介してきましたが、組み込みエンジニアとして業務を行うにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。


ここでは、組み込みエンジニアに求められるスキルについて紹介します。

C言語系

C言語やC++、C#などのC言語系のプログラミング言語は、組み込み系のプログラミングに必須の言語です。C言語とC++は高速な処理ができるという特徴があり、C#はC言語とJavaを組み合わせて開発された言語です。


C言語系の言語は、多くの組み込みシステムの開発で汎用的に利用されているため、身につけておくと良いでしょう。

アセンブラ

ハードウェア的な動作を記述できる、機械語相当の低水準な言語のことをアセンブリ言語やアセンブラと言います。組み込みシステムではアセンブラを使用することもあるため、アセンブラのスキルも必要になるでしょう。


ただし、アセンブラは用途が限られるため、C言語やJavaの方が需要は高くなっています。

Java

JavaはC言語をベースに開発された汎用性の高い言語で、組み込みシステムの開発にも用いられています。そのため、組み込みエンジニアにはJavaのプログラミングスキルが求められるでしょう。


また、Javaは他にも業務系システムやWebアプリ、Androidアプリなどさまざまな分野で活用されています。

組み込み系OSの知識

組み込みエンジニアには、組み込み系OSに関する知識も必要です。組み込み系OSには複数の種類があるため、「TRON」「T-Kernel」「VxWorks」「OSEK」「Rt-Linux」のうち、いずれかの知識を身につけておきましょう。

ハードウェアの知識

組み込みシステムの開発では、ハードウェアの回路図面からソフトウェア設計を行うこともあります。そのため、回路図面から構造を読み解けるだけのハードウェアに関する知識が、必要になるでしょう。

コミュニケーション能力

組み込みエンジニアは適切な、クライアントのニーズを読み取り、設計を行う能力が求められます。また、比較的規模が大きな開発現場では複数のエンジニアで協力しながら作業を進めることになるため、コミュニケーション能力が必要とされるでしょう。

スキルマップとなる「組込みスキル標準(ETSS)」とは?

スキルマップとなる「組込みスキル標準(ETSS)」とは?

出典:組込みスキル標準(ETSS Series) | アーカイブ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構


組込みスキル標準(ETSS)は、組込みソフトウェア開発に必要なスキルを体系化し、技術者の育成とスキルの可視化を目的とした指標です。


経済産業省とIPAが、深刻なエンジニア不足の課題を背景に2005年から策定を進めました。ETSSは「スキル基準」「キャリア基準」「教育研修基準」の3つで構成され、スキル基準では技術を4段階で評価し、キャリア基準では10職種を7段階で整理しています。


ETSSは、企業の人材育成や個人のキャリア設計に活用されるだけでなく、エンジニア自身が自分の現在地や今後の成長指針を確認するスキルマップとしても活用可能です。

未経験から組み込みエンジニアへ転職する前に知っておきたいこと

未経験から組み込みエンジニアへ転職する前に知っておきたいこと

組み込みエンジニアは、家電や自動車、医療機器などに使われるソフトウェアを開発する専門職です。


実務では他のIT分野と異なる知識や技術が求められるため、未経験から転職を目指す人はもちろん、案件獲得を目指すフリーランスも、必要なスキルや適性を事前に把握しておきましょう。

組み込みエンジニアに向いてる人

組み込みエンジニアに向いているのは、ものづくりに興味があり、地道な作業にも集中して取り組める人です。


ハードウェアとソフトウェアの両方に関心があり、仕様通りに動くかを何度も検証する粘り強さが求められます。


また、トラブル発生時にも冷静に原因を切り分けられる論理的思考力も重要なスキルのひとつです。


加えて、製品ごとの制約や開発環境に柔軟に対応できる順応性や、チームでの開発が中心になるため、基本的なコミュニケーション能力も必須です。組み込みエンジニアに向いている人の特徴を以下にまとめました。

  • ものづくりが好きで、地道な作業にも集中できる人
  • ハードウェアとソフトウェアの両方に興味がある人
  • 論理的に問題を切り分け、冷静に対応できる人
  • 仕様や制約に柔軟に対応できる順応力がある人
  • コミュニケーション能力がある人

必要スキルの勉強方法

組み込みエンジニアに必要なスキルは、C言語を中心としたプログラミング力、ポインタ操作や割り込み処理などの低レイヤー技術、OSやマイコンの基礎知識です。


学習方法としては、C言語の書籍やオンライン教材を活用し、Arduinoなどの開発ボードで実機開発に触れることを推奨します。Linuxが動作するRaspberry Piは、組込みLinuxの理解にも役立つでしょう。


また、リアルタイムOS(RTOS)の基礎知識も身に着けていると、実務での応用力が高まります。


資格取得は、転職や案件獲得時のアピールポイントになりますが、実務経験がより重視される点も理解しておきましょう。

組み込みエンジニアに関連する質問

組み込みエンジニアに関連する質問

組み込みエンジニアへの転職やキャリア形成を考えるうえで、多くの人が気になるのが「どんな資格があるか」「組み込みエンジニアになるためにはどうすれば良いのか」といった実践的な情報ではないでしょうか。


ここでは、組み込みエンジニアを目指す方に向けて、よくある質問に対してQ&A形式で回答します。

組み込みエンジニアにおすすめの資格は?

組み込みエンジニアにおすすめの資格には、「C言語プログラミング能力認定試験」や「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などがあります。


特にC言語は組み込み開発で広く使われており、実務での利用頻度が高いため、基礎を証明できる資格は転職やスキルアップに役立ちます。


さらに、ETSS(組込みスキル標準)を参考にしながら、ETEC(組込み技術者認定試験)など、より専門的な資格に挑戦するのもよいでしょう。

組み込み系の資格には何がある?

組み込み系に関連する代表的な資格として、「ETEC(組込み技術者試験制度)」「C言語プログラミング能力認定試験」「基本情報技術者試験」があります。


ETECは初級〜上級レベルに分かれており、組み込み業界での標準的なスキル評価として活用されています。


C言語関連の資格は、プログラミング能力を客観的に証明できるため、未経験者や若手エンジニアにとってもキャリアの後押しになるでしょう。

組み込みエンジニアになるためにはどうすればいいですか?

未経験から組み込みエンジニアになるには、まずC言語やマイコンなどの基礎を学びましょう。独学だけでなく、スクールや講座を活用するのもおすすめです。


次に、ArduinoやRaspberry Piなどの開発キットを使って実践的な開発経験を積むことで、理解が深まります。ポートフォリオを作成すれば、転職や案件獲得時のアピール材料にもなります。


組込みスキル標準(ETSS)とは、組み込みソフトウェア開発に必要なスキルを体系化したものです。


組み込みソフトウェア開発者の育成を目的としているため、組み込みソフトウェア開発者の人材育成に必要な「スキル基準」「キャリア基準」「教育研修基準」という3つの共通基準を提供しています。

組み込みエンジニアに役立つ資格について理解しよう

組み込みエンジニアに役立つ資格について理解しよう

高度なスキルが要求される組み込みエンジニアは、今後もニーズの高い職業だと言えるでしょう。未経験から目指す場合も、まずは基礎知識を習得し、関連資格の取得を通じてスキルを証明することが重要です。


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この記事の監修

miraie miraie

株式会社Miraie

2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。

監修者インフォメーション

所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
設立
2007年7月(3月決算)
従業員数
55名(正社員)
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