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ゲームプログラマーは「きつい」仕事だと聞いたことはないでしょうか。この記事では、なぜゲームプログラマーが「きつい」と言われているのか、その理由となぜそれでもゲームプログラマーを続けている人がいるのかについて解説しています。ぜひ参考にしてください。
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目次
「毎日ゲームに関わる仕事って楽しそう!」
「ゲームプログラマーに興味があるけど、きつい仕事だと聞いて不安・・・」
「なぜきついと言われているゲームプログラマーを続けている人がいるのだろう?」
ゲームプログラマーという職業に対して興味はあるけど、きついと聞いて尻込みしている人も多いでしょう。
この記事ではゲームプログラマーがなぜきついと言われているのか、そしてきついと言われているゲームプログラマーをなぜ続けている人がいるのかについて解説しています。
この記事を読み終えた頃にはゲームプログラマーに対する理解が深まり、イメージも変わるでしょう。
ゲームプログラマーに興味がある人はぜひ最後までご一読ください。
ゲームプログラマーは、プログラマーの名の通り「プログラミング」はもちろん、「デバッグ」と呼ばれる不具合探しとそれに伴った修正も行っています。
更には、リリースされたゲームがユーザーに対して安定したサービスを提供できるように「運用保守」などの業務も行っています。
ユーザーが目にする表の挙動部分を担当する人や、ユーザーが見ることないデータ管理のような裏の部分を担当する人など、職種は多岐に渡ります。
ここからはゲームプログラマーがどのような種類に分かれているのかについて解説していきます。ゲームプログラマーを志望している人はしっかりと区別して、自分の志望先を認識しましょう。
ゲームリリース前のインフラエンジニアの仕事はインフラ環境の設計・構築になります。
最適なハードウェアを選択し、それに適したインフラ環境を設計・構築し、負荷テストなどを行います。
そして、リリース後にはユーザー数の増減に応じてインフラ環境を保守運用していくことが求められるでしょう。
ソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)のガチャシステムや、オンラインゲームのユーザー同士を同期させる仕事を担当します。
簡単に説明しますと、「Aと言う処理がプレイヤーから要請されたので、Bの処理を返します。」と言う内容になります。ソシャゲのガチャでは「ガチャボタンが押されたため、サーバー側で抽選を行い、その結果を返します。」というものです。
オンラインゲームなどでは必須の職種だと言えます。
フロントエンドプログラマーは主にユーザーが見て、触れることができる表の部分を担当しています。具体的にはUIであったり、入力の受付処理であったりです。
基本的にはユーザーのデバイスに計算をさせる処理を担当することが多いです。
処理能力が高いデバイスを使っている人もいれば、何世代も前のデバイスを使っている人もいるため、デバイスへの要求スペックが高くなり過ぎないように、多くの処理を極限まで軽くすることが求められています。
そして、ゲームプログラマーはその名の通り、基本的にプログラミングを行う職種です。プログラミングを必要としているゲームは主に3つあり、ここではそれらを紹介していきます。
複数人が同時に同じゲームに参加するゲームのことをオンラインゲームと言い、基本的にインターネット回線を利用するゲームのことを指します。
大規模なものは言語やゲームエンジンから開発されますが、小規模のものはWeb開発に使用される言語を使用して開発されるため、サイト上でゲームが完結します。
サーバーにゲームのデータを保存したり、プレイヤーの入力に対してデータを返したりと、やり取りをしないといけないため、データベースに関する知識が求められるでしょう。
スマホゲームはその名の通り、スマートフォンでプレイすることを想定されて開発されたゲームのことを指します。ここ数十年のスマートフォンの普及に伴い、爆発的にユーザー数を増やした業界だと言えるでしょう。
そして、プレイされる機体のOSによって開発言語が分けられるのが特徴です。
近年では家庭用ゲーム機を指している場合が多いですが、ゲームセンターなどに置いてあるゲーム専用の機体も含めてコンシューマーゲーム機と呼びます。そして、専用のデバイスを必要とするゲームをコンシューマーゲームと呼びます。
開発する際は主にCやC++などの業務用開発言語が使用され、更には使用される機体が決まっていることから負荷テストなどを行いやすいのも特徴だと言えるでしょう。
ここからは、ゲームプログラマーの仕事が「きつい」とされる理由を11個ピックアップして解説していきます。
プログラマーと言うからには黙々と機械相手に仕事をするイメージがありがちですが、実装可能な仕様かゲームプランナーと打ち合わせを行ったり、時には人前に立ってプレゼンを行ったりする場合があります。
黙々と作業することも多くありますが、コミュニケーション能力が求められないわけではありません。業務時間の多くが機械を相手にする分、人と話す時にコミュニケーション能力を求められて「きつい」と感じるプログラマーもいると言われています。
公開・納期前になると、どうしても残業続きになることも珍しくなく、ゲームが公開された後もユーザーからの不満の声を素早く吸い上げ、改善するために残業が続きます。
人によっては複数のプロジェクトに参加しており、常に残業続きだと言う人も珍しくはないでしょう。
リリース後でも急なトラブルに見舞われる可能性があるため、安心することができません。ユーザーの課金に関する部分で致命的な不具合が発生してしまうと、ユーザーやクライアントからの信頼を失いかねません。
また、納期前の急な仕様変更などによって、徹夜で対応したエピソードなどもあります。
休日であっても深夜であっても出勤・対応命令が来ることに対して、大多数の人はきついと感じるでしょう。
オンラインのゲームなどは特に、頻繁にアップデートを行わないとすぐにユーザーに飽きられてしまいます。メンテナンスや追加コンテンツの実装などで、定期的に作業をする必要があり、更には会社からユーザーに開始と終了の予定時刻も告知されています。
予定の時間内に対応を完了させる必要があり、リリース前のスパートや、唐突の仕様変更などよりもきついと感じている人もいます。
IT業界の新しい技術は日進月歩で生まれ、そして消えていっています。今年のトレンド技術が来年では既に時代遅れになることも珍しくありません。
そのため、プログラマーはゲーム業界に限らず、最新の技術に対する情報収集と、それをいつでも使えるように自分のスキルや知識をアップデートしていく必要があります。
退勤後や休日にも仕事に対してアンテナを張り続けて、勉強を強いられることにきついと感じている人も多くいるでしょう。
ゲーム開発には非常にお金がかかるため、投入される人員は基本的に必要最低限です。そのため、納期に対して常にギリギリの人員、時間でクリアできるよう日程が組まれています。
もちろん、突然の仕様変更や不具合が想定されていない納期であるため、死に物狂いでやらなければ納期をクリアできないでしょう。その精神的プレッシャーが大きく、きついと感じている人もいます。
ゲームプログラマーは時にユーザーから厳しい言葉を投げつけられることもあります。致命的な不具合が発見されたり、メンテナンス時間が予定通り終了できなかったりした時など、こちらがどれだけ努力していようと、ユーザーからのクレームはあるでしょう。
更には、自分が一生懸命制作した愛着ある作品を駄作だと罵られることにきついと感じてしまうゲームプログラマーも多いと言われています。
ゲームプログラマーは不具合へ素早い対処を求められたり、納期に追われたり、制作したゲームが売れるか不安になるなど多くのことにストレスを抱えています。
また、睡眠時間を削っている人が多いため、体調面や精神面でイライラしてる人の影響で開発現場では人間関係がギスギスする傾向にあります。
会社の審査に通る企画がすべて面白い企画だとは限らず、時には自分が全く興味ない上に面白いと感じないゲームも作らなければなりません。
このような状況では、モチベーションの維持が困難になり、それがパフォーマンスにも直結します。パフォーマンスが落ちてもの納期は変わらないため、きついと感じるでしょう。
ゲームプログラマーになる人は少なからずゲームが好きな人でしょう。
今までは純粋にゲームを楽しめていても、仕事を始めてから、一般販売されているゲームに触れても「このゲームはどのようなシステムで動いているのだろう?」「ここのリソースを削減してパフォーマンスを維持しているのか!」など、仕事脳になっている人も多くいます。
今までゲームが好きだったのに、段々と純粋に楽しめなくなっていくのがきついと感じる人もいるでしょう。
企業のゲームは基本的に一人では開発できません。世界観を固めてくれるプランナーやグラフィックスを担当するグラフィッカー、音楽や効果音を作るサウンドクリエイターなどの人たちと協力して形にしていくのがプログラマーです。
どの業務においても少なからず人と関わるため、どうしても対人ストレスを抱えてしまい、きついと感じる人もいます。
ゲームプログラマーを続けるメリットややりがいについて紹介しているため、気になる人はぜひご一読ください。
ゲームプログラマーのやりがいに、ゲームが完成した時に得られる達成感があげられます。多くの人が一丸となって、長い時間を掛けて作り上げた作品が世に公開され、評価された時には他では得難い達成感を得られるでしょう。
他の仕事では、本心では全く違うことを思っているが、口ではお世辞を言っていたなんてことは珍しくありません。
しかし、ゲームプログラマーはレビューサイトや、アクティブユーザーなどのデータ数値から自分たちのした仕事がどのような評価を受けているのか分かるでしょう。
認められた時は次も頑張ろうと思えるでしょう。
ゲームはプランナーが常に一生懸命斬新なシステムを試行錯誤しています。それを実装するために多くの経験が積み重なり、自分のできることが増えていくのが実感できるでしょう。
更にできることが増えていくと、年収として目に見える形で評価されるでしょう。
しかし、これはプランナーやグラフィッカーなど他職種の給料も含めた値となっており、プログラマー単体の給与だと511.9万円となっています。
このことから、ゲームプログラマーの平均年収は500万円前後だと推定できます。
出典:ゲームクリエーター|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/330
出典:プログラマー|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313
フリーランスでも十分に通用する資格であるため、ぜひ取得に向けてチャレンジしてみましょう。
学生からプロまで愛用している、世界的な有名なゲームエンジン「Unity」の会社が提供している資格です。
Unityに関する知識を証明してくれる資格で、Unityが使われているプロジェクトで大きな効力を発揮するでしょう。
Unity認定資格は「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」と4つの資格に分かれており、自分のキャリアに合った資格を受験できるようになっています。
出典:Unity 認定試験|Unity
参照:https://unity.com/ja/products/unity-certifications
プログラミング言語のJavaには多くの資格がありますが、Oracleが認定しているJava資格は、Javaのバージョンによって数年ごとに試験内容が更新される少し変わった試験となっています。
2019年6月からは「Java SE 11」に認定資格が改められ、日本でも順次リリースされています。難易度は「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3段階あり、「ゴールド」の受験だけはシルバー以上の前提資格が必要となります。
出典:Java SE 11 認定資格|Oracle University
参照:https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門だとされている国家資格です。ゲームにかかわらず、高度IT人材を育成するために設立された資格で、ゲーム以外のプログラム案件も獲得しやすくなるでしょう。
受験には午前150分、午後150分の計5時間かかりますが、取得する価値は十分にあると言えます。
出典:基本情報技術者試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
応用情報技術者試験は、前述した基本情報技術者試験の上位資格にあたります。
基本情報技術者試験では主にITに関する知識の土台があることの証明になりますが、応用ではしっかりとした実力も身についていることが証明できます。
毎年春期(4月)と秋期(10月)の受験が予定されており、受験の時間は基本情報技術者試験と同様に午前150分と午後150分の計5時間を予定されています。
出典:応用情報技術者試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
ゲームプログラマーに興味のある方はその将来性についても気になっていることでしょう。
近年の新型コロナウイルス感染症流行の影響により、多くの巣ごもりコンテンツの需要が増えました。結果として、もともと伸びていた業界の市場規模に更に拍車を掛ける形になりました。
特にオンラインプラットフォームの伸びが著しく、今後も成長が期待できる分野です。
そして、きついと言われているゲームプログラマーの仕事を続けている人たちがどこにメリットややりがいを感じて続けているのかについても説明してきました。
ゲームプログラマーは確かにきついところもありますが、達成感や、自分の作品を世に残せることなど、多くの喜びを感じられる職業です。
ゲームプログラマーに興味がある人は、UnityやUnrealEngineなどの無料で利用できるゲームエンジンもあるため、挑戦してみるのも良いでしょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション