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フリーランスとは、企業や組織に属さず、個人で仕事を請け負う働き方のことを指します。
この記事では、フリーランスとして活動したい人に向けて、働き方やメリット・デメリット、主な職種、独立前にすべき手続きなどをわかりやすく解説します。
あわせて、「フリーランスが年収を上げるコツ」や「仕事を獲得する方法」などもまとめました。
フリーランスとして活動するにあたって本記事を参考にすれば、理想とする収入・働き方を実現することができるでしょう。
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目次
「フリーランスという働き方に興味はあるけど、具体的にどんな働き方をするんだろう?」
「独立する前にやっておいたほうがいいことってある?」
「フリーランスのメリットとデメリットは?」
このように、フリーランスとして働きたいと思っている方には、多くの不安や疑問があるのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスの基礎知識や、フリーランスの働き方の特徴、また独立する前にしておくべきことなどを紹介しています。
この記事を読むことで、フリーランスとしての働き方の基本的な知識や、向いている人の特徴などを把握できます。また、独立前に忘れずにやっておきたいことも解説しているため、既に独立を決心している人にとっても参考になるでしょう。
フリーランスとして働きたいと考えている方や、独立してみようと考えている方は是非この記事をチェックしてみて下さい。
フリーランスとは、会社や組織などに所属せず、個人で仕事を受注して報酬を獲得していく働き方のことです。フリーランスは「働き方」のことを表す言葉であり、職種ではありません。
フリーランスとして活動する人が多い職種は、Webデザイナーやライター、マーケター、プログラマー、コンサルタントなど多岐にわたります。
自身のスキルや技術を活かして、個人で仕事を受注し、スケジュールや労力を管理しながら、働く場所や時間を自由に選択できることが大きな特徴です。
ここでは、フリーランスの定義や働くうえでの課題点、自営業やフリーター、会社員との違いについて解説します。フリーランスという働き方を理解するうえで、把握すべきポイントが明確になるはずです。
総務省統計局「基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方」によると、フリーランスとは「実店舗がなく、雇人もいない自営業主又は一人社長であって、その仕事で収入を得る者」と定義しています。
一方で、内閣官房・公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省などが公表する「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」では、フリーランスの定義を「実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者を指す」としています。
このようにフリーランスは、法令上の用語ではないため、さまざまな定義が存在するようです。各団体・組織におけるフリーランスの定義を簡単かつ、わかりやすくまとめると下記のようになります。
内閣官房日本経済再生総合事務局が公表している『フリーランス実態調査』によると、7割以上のフリーランスが、「仕事上の人間関係」、「就業環境(働く時間や場所など)」、「プライベートとの両立」、「達成感や充足感」に満足していると回答しており、フリーランスという働き方は、非常に満足度が高いことが見て取れます。
しかし、フリーランスとして働くうえでの障壁として「収入が少ない・安定しない」と回答した人の割合が59.0%と過半数を占めていることが明らかになりました。
出典:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
正社員や派遣社員、アルバイトのように企業と雇用契約を結ぶ場合、一定の給与が毎月支払われますが、駆け出しフリーランスは自ら仕事を獲得して遂行しなければ報酬を得られないので、収入が不安定な時期を乗り越えなければなりません。
フリーランスとして長期的に働き続けるためには、問題視されている「収入が少ない・安定しない」という課題を解決することが重要です。
この記事では、「フリーランスとして仕事を獲得する方法」や「フリーランスが年収を上げるためのコツ」も紹介しているので、高収入を得ながら理想とするワーク・ライフ・バランスを実現したい方はぜひご確認ください。
フリーランスの就業日数や就業時間は、「副業」あるいは「専業」によって大きく異なります。
内閣官房日本経済再生総合事務局が実施した「フリーランス実態調査」によると、1日あたりの就業時間は、「2時間以上4時間未満」と回答した人の割合が19.8%ともっとも多いことがわかりました。
次いで、「6時間以上8時間未満」と回答した人が19.6%、「4時間以上6時間未満」の回答者は19.4%という結果になっています。
出典:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査」
なお、ひと月あたりの就業日数は、「5日以内」と回答した人の割合が全体のうち23.5%ともっとも多く、次いで「21日以上25日以内」と回答した人の割合が17.6%ということが明らかになりました。
副業・専業といった働き方を自由に選択できるフリーランスにとって、就業時間や就業日数は個人によって大きな差が開くようです。
フリーランスと会社員は、「働き方」と「雇用契約」の有無に大きな違いがあります。
会社員の場合は、企業と「雇用契約」を結び、労働時間や労働力に応じて毎月固定の給与が支給されることが特徴です。労働する場所や時間、休暇、給与などは会社の規定に従う必要があります。
一方、フリーランスの場合は企業とプロジェクト案件ごとに「業務委託契約」を結び、業務を請け負います。働く場所や時間はすべて自分で選択でき、成果を出せば収入アップに直結することも大きな特徴です。
先述したように、フリーランスとは「働き方」のことであり、職種のことではありません。個人で仕事を受注して収入を得ている人は、誰でもフリーランスと名乗ることが可能です。
これに対し、個人事業主とは税務署に開業届を提出して、法人ではなく事業を個人で営んでいる人のことを指します。
フリーランスとして活動している人が税務署に開業届を出すと、税務上の区分が「個人事業主」に分類されます。
出典:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
フリーターとフリーランスは、働き方や契約形態に大きな違いがあります。フリーランスは、企業や組織に雇用されず、個人で事業を請け負う人のことを指し、案件ごとに企業と業務委託契約を結ぶことが特徴です。
それに対し、フリーターは企業や店舗などと雇用契約を結び、勤務場所・日数・時間などのスケジュールがあらかじめ決まったなかで働きます。
フリーランスは、企業や組織に属さないため、働く場所や時間は自身で決めることが可能です。なお、フリーランスは制作物・納品物に対して、報酬を受け取りますが、フリーターは会社から「給料」をもらう点も異なるポイントだといえます。
自営業は「自ら事業を営む人」であるのに対し、フリーランスは「企業や組織に属さず仕事を請け負う個人」です。
また、内閣府や中小企業庁はフリーランスの定義として「実店舗を持たない」ことを挙げています。自営業は自らがビジネスを展開するうえで、必要に応じて実店舗を持つことがあるので、その点も大きな違いだといえるでしょう。
自営業とフリーランスは、二項対立ではなく、自営業という総称にフリーランスという働き方も含まれていると考えるとわかりやすいかもしれません。
それでは、実際にフリーランスとして働いている人たちはどのような仕事をしているのでしょうか。
ここでは、フリーランスの働き方として多い職業について紹介していきます。どのような職種がフリーランスとして働くのに適しているかも把握できます。
※ここで紹介している平均年収や年齢、労働時間は、フリーランスのほか正社員・契約社員として働く人のデータも含まれます。フリーランスだけの情報ではないことをご理解いただいたうえで、参考程度にご覧ください。
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フリーランスにおすすめの仕事の探し方11選|継続させるためのコツも紹介
職種・職業 | 平均年収 | 就業形態/フリーランスの割合 |
システムエンジニア | 660.4万円 | 18.6 % |
プログラマー | 550.2万円 | 21.0 % |
編集者 | 579.8万円 | 43.3 % |
Webデザイナー | 480.6万円 | 64.5 % |
Webライター | 697.6万円 | 47.6 % |
Webマーケター | 630.3万円 | 33.3 % |
カメラマン | 466.7万円 | 78.3 % |
美容師 | 330.1万円 | 57.1 % |
動画クリエイター | 579.8万円 | 66.7 % |
アフィリエイター | ‐ | ‐ |
イラストレーター | 466.7万円 | 85.7 % |
歯科衛生士 | 382.5万円 | 5.2 % |
フリーランスと聞いて、システムエンジニアをイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
システムエンジニアは、クライアントからの要望や指示を的確にヒアリングし、それらを元にシステムの設計を行う仕事です。技術や知識だけでなく、クライアントからの要望をヒアリングするためのコミュニケーション能力も必要とされるでしょう。
平均年収 | 660.4万円 |
労働時間 | 166時間 |
平均年齢 | 38.1歳 |
主にシステムのプログラミングを行うことが業務内容であるのが、プログラマーです。
システムエンジニアが作成する仕様書に沿って、システムやソフトウェアを構築していくことになります。
平均年収 | 550.2万円 |
労働時間 | 167時間 |
平均年齢 | 38.1歳 |
出版社の雑誌編集部などで、企画や編集、外部との調整や出版と作業範囲は多岐に渡ります。
近年は、YouTuberの数も増え、動画に関わる仕事が注目を浴びる機会も増えてきました。
動画編集をフリーランスとして行っている人も少なくありません。もちろん、その仕事はYouTubeにアップされる動画の編集だけではなく、企業のプロモーション動画やSNSでの集客のための動画など、幅広い作業を担います。
平均年収 | 697.6万円 |
労働時間 | 161時間 |
平均年齢 | 41.6歳 |
出典:厚生労働省「雑誌編集者」※動画編集はデータがありません。
デザイナーやイラストレーターなどのクリエイターの多くがフリーランスとして活躍しているというイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
デザイナーは、「Photoshop」「Illustrator」などのソフトを用いて、Webデザインを行う仕事のことです。また、記事や絵本の挿絵などの作成にあたる、イラストレーターもフリーランスとして活躍している人が多いでしょう。
平均年収 | 480.6万円 |
労働時間 | 170時間 |
平均年齢 | 38.3歳 |
フリーランスでライターとして活躍している人も多いでしょう。
多くはWeb媒体の記事や雑誌などを執筆しています。特別なスキルがなくてもスタートしやすいことや、子育て中の方が隙間時間に取り組みやすいことから、人気を集めています。
副業でライターを始めた方が、少しずつスキルアップしていき、クライアントと直接契約を結んでいるというケースも少なくありません。
平均年収 | 697.6万円 |
労働時間 | 161時間 |
平均年齢 | 41.6歳 |
マーケティングの仕事をフリーランスで行うことも可能です。
フリーランスマーケターは、Webをうまく活用してマーケティング戦略を練り、販売促進を促す仕事を担っています。Webマーケティングに関する知識やスキルだけでなく、円滑なコミュニケーション能力、コンサルティング能力も必要とされるでしょう。
平均年収 | 630.3万円 |
労働時間 | 164時間 |
平均年齢 | 41.1歳 |
出典:厚生労働省「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)」
フリーランスとして活躍するカメラマン(フォトグラファー)は、案件を受注したら撮影現場に出向く、または自身のフォトスタジオで撮影し、撮影した写真の販売やWebサービスへのアップロードなどを行います。
カメラマンの平均年収は、466.7万円ですが、知名度や人気があれば、年収1,000万円以上稼ぐことも可能です。
カメラマンは、特別な資格や学歴、年齢制限などがないので、副業として活動をスタートする人も多くいます。
比較的参入障壁が低いので、どの職種でフリーランスになるのか迷っている方は、選択肢の1つに含めてみてはいかがでしょうか。
平均年収 | 466.7万円 |
労働時間 | 165時間 |
平均年齢 | 39.2歳 |
ここ数年では、サロンや美容院に雇用されずに働くフリーランスの美容師も増えています。
フリーランスの美容師には、業務委託のほか、面貸し、シェアサロンなどの働き方があります。
管理美容師の資格を取得し、美容院やサロンで数年、経験を積み重ねてから独立するのが一般的です。
フリーランスの美容師は、給料の相場が技術売上の40%〜60%となっているため、100万円の売上がある場合は、月に40万円〜60万円前後の収入を得られるでしょう。
平均年収 | 330.1万円 |
労働時間 | 175時間 |
平均年齢 | 33.6歳 |
出典:厚生労働省「美容師」
動画クリエイターとは、撮影技術やCG技術を駆使し、テレビ番組・CM、アニメ、PV(プロモーションビデオ)、MV(ミュージックビデオ)、ゲームなど映像作成に関わる人のことを指します。
動画の企画や撮影管理、編集などがおもな仕事です。近年ではSNSでのショート動画の需要が高まっており、注目を集める動画を作成できれば、人気動画クリエイターになれるので、スキルなしでも挑戦しやすくなっています。
ただし、常に高いアンテナを張って、ニーズに沿った動画制作をする技術が必要となるので、動画クリエイターとして活躍するには、経験を積み重ねてスキルを磨き続ける必要があります。
平均年収 | 579.8万円 |
労働時間 | 167時間 |
平均年齢 | 42歳 |
出典:厚生労働省「動画制作」
アフィリエイターとは、アフィリエイト広告をSNSやブログに掲載し、その広告経由で成約した際に広告主から成果報酬を得ている人のことを指します。
アフィリエイトは、特別な資格やスキルが不要で自身のブログを立ち上げたり、SNSのアカウントを運営したりすれば、すぐに始められます。
参入するハードルは低いものの、アフィリエイターとして活動するなら、結果が出るまで粘り強く分析・改善を繰り返さなければなりません。
平均年収や労働時間、平均年齢に大きなバラつきがあり、信ぴょう性の高いデータを入手できませんでしたが、トップアフィリエイターになれば、月収1,000万円を超える人もいます。
平均年収 | - |
労働時間 | - |
平均年齢 | - |
イラストレーターは、クライアントの依頼に応じてイラストを制作するクリエイティブな職種です。イラストレーターが作成した成果物は、おもに雑誌や書籍、ポスター、パンフレットに掲載されます。
現在は、紙媒体だけではなく、描画ソフトや画像処理ソフトなどを使用し、パソコンやペンタブレットを用いて描く「デジタルイラスト」が主流となっています。Webサイトや電子書籍、ソーシャルゲームで使われるイラストを担当することも多く、イラストレーターの活躍の場が広がっているといえるでしょう。
なお、イラストレーターは、イラストを通して多くのユーザーに製品やサービスの魅力を伝える役割を果たします。
フリーランスのイラストレーターは、自宅やカフェなど好きな場所で好きな時間に仕事ができるので、クリエイターとして自由な発想を生み出せるでしょう。
平均年収 | 466.7万円 |
労働時間 | 165時間 |
平均年齢 | 39.2歳 |
フリーランスの歯科衛生士は、歯科医院や病院などのオーナーと契約し、歯科助手やスタッフに対して、口腔ケア・予防処置・医療品の管理方法などの技術や知識の教育を行います。
また、医院や企業の保健室などへ訪問して、講演やコンサルを行う場合は、1回あたり数万円〜数十万円稼げることが魅力です。
ただし、現時点ではフリーランスとして働く歯科衛生士の割合は5.2 %と比較的少ないため、「目標となるフリーランス歯科衛生士に出会えない可能性が高い」ことが欠点といえるでしょう。
平均年収 | 382.5万円 |
労働時間 | 168時間 |
平均年齢 | 36.5歳 |
出典:厚生労働省「歯科衛生士」
フリーランスは、企業に属さないため、良い意味でも悪い意味でも自由だと言えます。では、このほかに、フリーランスという働き方はどのような点が優れているのでしょうか。
ここでは、フリーランスの働き方をするメリットについて紹介していきます。
会社員の場合は、短期間で給与を大幅に上げることは難しいでしょう。
しかし、フリーランスの場合、自身で仕事の量やレベルを選んで仕事に取り組めるため、自分の努力や仕事量次第では収入をアップさせることができるでしょう。
フリーランスには定年という概念がありません。そのため、企業のように定年退職がなく、自分が働きたい、働けると思っている限りはずっと仕事をしていることができます。
また、フリーランス自体が年齢を気にする必要がないため、何歳からでも転身できるという特徴も持っています。
フリーランスは、契約次第ではありますが、自身で自由に働く時間を決めることができます。
自身が好きな時間に、好きな場所で、自由に仕事に取り組めるのも大きなメリットでしょう。
どのようにキャリアを描き、積み重ねるかというのも自分の自由です。
会社員であれば、会社の指示で、ある程度キャリア形成をされてしまうこともあるでしょう。しかし、フリーランスの場合は、「ここまでスキルを積んだら、この方向へシフトする」ということも自分で決めることができます。
会社で働く上で人間関係に悩まされる方も多いでしょう。
フリーランスでは、クライアントとの交渉や打ち合わせなどで人と関わることはありますが、特定の人と長期間関係を築かなくても済むというメリットがあります。人間関係で大きなストレスを抱えている人には、とても良い働き方となるでしょう。
フリーランスという働き方には、たくさんのメリットがあることを紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。
フリーランスへの転身を考えている場合には、事前にデメリットも把握しておくことがおすすめです。ここからは、デメリットについて紹介していきます。
▼関連記事
フリーランスで働く13個のデメリット|メリットについても詳しく解説
フリーランスという働き方をするためには、自身で案件を獲得し続けなければなりません。
世の中には多くのフリーランスがいて、同じようなスキルを持っているフリーランスは全員ライバルだと言えるでしょう。そのライバルに負けずに、コンスタントに仕事を獲得していくのは簡単なことではありません。
そのため、明日も仕事があるのか、不安な思いを抱えやすいでしょう。
また、最初のうちは自由な働き方に喜びを感じる場合もありますが、だんだんと孤独感を感じてくる人もいます。
同僚との関わりや飲み会などが、フリーランスになると一切なくなるため、社会から取り残されたような気持ちになるでしょう。
フリーランスのセミナーや交流会などに積極的に参加し、同じ境遇の人と知り合いになっておくことがおすすめです。
さらに、フリーランスという働き方には、収入が安定しないというデメリットがあります。
自身で仕事を獲得し、それを納品することで報酬が発生するという働き方であるため、仕事をたくさん獲得できた月と、そうでない月の収入に大きな差が生まれるでしょう。
稼げる月と、そうでない月があるということを事前に理解しておくことが重要です。
正社員の場合、事務担当者が行ってくれる確定申告などの事務手続きも自身で行わなければなりません。
必要な手続きは、税金や社会保険、確定申告など多岐に渡ります。煩わしいと感じる方は、費用はかかりますが、税理士と契約し、色々と教えてもらうのがおすすめです。
▼関連記事:
フリーランスの確定申告の手順って?必要な書類や節税のコツも紹介
フリーランスの働き方のメリット・デメリットを紹介した上で、ここではフリーランスという働き方に向いている人の特徴を紹介します。
自身がフリーランスの働き方に向いているかどうか、今一度チェックしてみましょう。
今よりも収入をアップさせたいと考えている人は、フリーランスに向いていると言えます。
フリーランスでは、一件いくらという単価で仕事に取り組んでいくことになりますが、自身の頑張り次第では高額な報酬を得ることもできます。
正社員の場合は、どんなに頑張って仕事に取り組んでも、突然給料が増えることはないでしょう。
自身のキャリア形成や案件の獲得、収入アップのために積極的に物事に取り組める人もフリーランスに向いていると言えるでしょう。
仕事を獲得するためには、時には自身を売り込んだり、アピールしたりする必要があります。消極的に仕事を待っているだけでは、一向に仕事は舞い込んできません。
また、自己管理がきちんとできる人もこの働き方が合っているでしょう。
フリーランスは、基本的に自宅で仕事を行うことが多いでしょう。そのため、誰からも監視されず、サボり癖がついてしまう人もいます。
スケジュールをきちんと管理し、納期を守れる自信がある人には良い働き方と言えます。
フリーランスは、一人で仕事をしていくことが多いため、一人で何かをするのが好きな人には適している働き方だと言えるでしょう。
一人で作業をすることを孤独ではなく、気楽と感じられる場合には、長く続けられる働き方の一つであると言えます。
環境適応能力が高い人にもおすすめです。
フリーランスは様々なクライアントと一緒に仕事をしていくことになります。時にはどこかへ出向く必要もあるでしょう。クライアントは性格や要望が異なるため、どのような状況でも臨機応変に対応することができる人には向いています。
フリーランス人口は、2021年に1,577万人を記録しました。調査を開始した2015年と比較すると、人口は68.3%(640万人)、経済規模は62.7%(9.2兆円)増加しており、コロナ禍でフリーランス市場は、大きく拡大したことが見て取れます。(出典:『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』)
一方で、フリーランスの収入のみで生計を立てている人の人数は、209万人というデータもあります。(出典:総務省統計局統計調査)
「副業として活動している人が多い」「フリーランス人口の増加とともに、市場規模も拡大している」という理由から、”フリーランスが増えすぎている=仕事がない、あるいは需要がない”には直結しません。
今後もフリーランス人口は増え続けることが予測されますが、それに伴い需要も増していくので、これから参入する方も安心して挑戦すると良いでしょう。
フリーランスが増えた社会的背景について5つの視点から解説します。
▼関連記事:
フリーランスは増えすぎ?社会的背景とフリーとして成功するポイントも紹介
働き方の多様化とは、労働者一人ひとりが理想とするワークライフバランスを実現できるように導入された概念です。
労働時間の減少や、働き方の自由度を高めることに加え、「本業とは違うフィールドで自分のスキルを試したい」「自宅で子育てをしながら働きたい」というニーズに応えるために重要視されています。
フリーランスは、働く場所や時間、人など自由に選択できるため、2019年に施行された「働き方改革」の実現において必要性の高い働き方だといえます。
「働き方改革」の浸透によって、本業以外で収入の柱をつくる「副業系フリーランス」が急増しています。こうした背景から、一部ではフリーランスが増えすぎているといわれているようです。
政府が副業や兼業の普及を推進していることに伴い、社員の副業を許可する企業が増えています。その結果、空いた時間に副業をして新たな収入の柱を持つ人が増えました。
副業を通して、フリーランスに似たような働き方を体験し、独立するイメージが持ちやすくなったこともフリーランス人口増加の理由として挙げられるでしょう。
実際に本業とは別のフィールドで自分のスキルを試して、自信がついた人や、時間や場所に捉われずに自由に働くスタイルに魅力を感じ、独立していく人が増えているようです。
フリーランス人口の増加に伴い、フリーランス向けサービスも増えてきています。各企業が競合他社に勝るサービスを展開するため、サービスの品質も向上しているといえるでしょう。
フリーランス向けサービスといえば、コワーキングスペースや営業代行サービス、案件紹介サイト、クラウドソーシングなどが代表的です。
こうしたサービスを活用することで、さらに快適な働き方が実現できるためフリーランスになりたい人の割合も急増しているようです。
GMOクリエイターズネットワーク株式会社が実施した調査によると、300名の会社員のうち約半数が「フリーランスになりたい」「夢がある」と回答していることがわかりました。
経済産業省が公表する「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています。IoTやAI、ビッグデータ活用を担う先端IT人材や情報セキュリティIT人材の需要が増大する一方で、その供給は限られていることから、需給ギャップが拡大すると予測されています。
今後も企業は益々IT人材確保に注力することが予測されるでしょう。社内リソースだけでは不十分だといえるので、フリーランスや個人事業主といった業務委託契約を結び、協業するはずです。あらゆる業界でIT系フリーランスの活躍が期待されるでしょう。
こうした市場規模の拡大に伴い、IT系フリーランスを目指す人も増えているようです。
SEESでは、ミドル〜シニア世代のITエンジニアが長く活躍できる場を提供し、人材不足の社会に少しでも貢献していきたいと考えております。
ここ数年でリモートワークが普及したことも、フリーランス人口の急増に関係しているといえます。
国土交通省が公表したデータ『令和3年度テレワーク人口実態調査』によると、令和3年度に雇用型テレワーカーの割合は27.0%と最高値を更新しました。
リモートワークの導入によって、「自宅で働く」という概念が生まれ、フリーランスを目指す人、またはテレワークによって生まれた空き時間に副業をはじめてフリーランスに転身する人などが増えた傾向にあります。
フリーランスとして活躍する職種は、WebデザイナーやWebライター、プログラマー、コンサルタントなど多岐にわたります。
基本的に現職で身につけたスキルや職務経験を活かしてフリーランスになる人が多いですが、全く別の業界・職種で独立・起業に挑戦する人もいます。
ここでは、どの業界・職種でフリーランスを目指すか迷っている方に向けて、職種を選ぶ際のポイントを5つの視点から解説します。
案件自体に興味を持てなかったり、別の仕事に目移りしたりする場合は、長続きせず、求められる水準の任務が遂行できない恐れがあります。
たとえば、コミュニケーションを図ることに苦手意識を持っている人が、フリーランスの営業コンサルタントとして活動すると、大きなストレスを感じてしまうはずです。
反対に、「静かな環境で文章を書くことが好き」という人がフリーランスのWebライターになると、業務に専念しやすく、日々能力を向上させることができるでしょう。
フリーランスとして長く活躍するためには、ある程度自分が興味を持てる業界・職種に身を置くことが大切です。
スキルや実績は、フリーランスが案件を獲得するうえで、もっとも重要だといえます。
どんなに営業力やマーケティングスキルが高くても、実力がなければ案件を受注することはできません。
そのため、営業職に携わっていた人は営業資料の作成案件を受注したり、何らかの資格を保有している人は専門分野でのコンテンツ制作の案件を獲得したりというように、これまでのスキルを活かしたフリーランス活動を推奨します。
これまでに身につけたスキルや経験を活かして案件を獲得し、一歩ずつフリーランスとしての実績を積み上げましょう。
フリーランスは、参入する業界・職種によって年収が大きく異なります。
たとえば、フリーランス協会が公表する『フリーランス白書 2023』によると、「年収が400万円以上」と回答した割合が高かったのは、エンジニア・技術開発系、コンサルティング系で全体の約8割を占めていることが明らかになりました。
一方で、出版・メディア系、通訳翻訳系、クリエイティブ・Web・フォト系の職種だと、「年収400万円以下」と回答した人の割合が過半数を占めています。
とくに収入アップを目的としてフリーランスを目指すなら、大きな収入が見込める業界・職種への参入を検討した方が良いでしょう。
ただし、先述したクリエイティブ・Web・フォト系、出版・メディア系などでも、年収1,000万円を超えている人も一定数存在します。
そのため、データを鵜呑みにするのではなく、業界の規模や自分の市場価値などを考慮して、目指す水準の報酬を獲得できそうかを判断しましょう。
これからフリーランスとして長く活躍し続けるためには、市場規模が拡大傾向にある業界への参入がおすすめです。
移り変わりが激しいVUCA時代において、衰退する市場で生き残るのは非常に困難だといえます。
たとえば、経済産業省が公表した「商業動態統計」によると、2030年の国内小売市場規模は2022年と比べて約14%減の114兆9770億円になると予測されています。
こうした減少傾向にある市場では、新規参入者の勝ち目がない可能性が高いです。
一方、電子商取引(EC)市場規模は、前年比12.3%増の19兆9,750億円、2023年は14.9%増の23兆6,900億円、2024年は14.1%増の27兆2,300億円と予測されており、年々市場規模が拡大しています。
このような業界に参入すれば、需要が高いため、長期的に安定した事業運営を継続できるといえるでしょう。
出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
現職や前職で得たスキルや、経験を活かしてフリーランスとして独立する人が目立ちますが、実はスキル・経験なしの状態からスタートする人も多く見られます。
経験やスキル不要でもこなせる初心者向け案件が多い職種であれば、案件を遂行しながら、着実に力をつけることができます。
たとえば、WebライターやWebデザイナーなどの新規参入者の多い職種なら、初心者向け案件も多いので、少しずつ実力を身につけることができるでしょう。
一方、プログラマーやシステムエンジニアなど、開発経験や業務経験が求められる職種を選んで転身した場合、案件を獲得できず、挫折する可能性があります。
経験者向け案件の多い職種を目指すなら、スクールや案件紹介サイトなどを最大限に活用して少しずつ力を付けていくと良いでしょう
ここでは、フリーランスとしての働き方の特徴について紹介していきます。
フリーランスという働き方に興味を持っている人の中には、いまいちフリーランスの働き方がどのようなものなのか理解していないという人もいるのではないでしょうか。是非一度チェックしてみて下さい。
まずは、正社員とは契約の仕方が異なります。
フリーランスは、継続的に仕事が舞い込んでくるわけではなく、自身で契約を結ぶ必要があるのです。案件によっては単発のものもあるため、その場合は案件ごとに業務委託契約を結ばなくてはなりません。
正社員であれば、会社が獲得してきた案件を、会社の指示にしたがって遂行することになりますが、フリーランスの場合は自分で動かなければ仕事は入ってきません。
クラウドソーシングサイトなどを利用し、自身のスキルにあった案件を獲得し、少しずつ経験を積んでいくことが求められます。
▼関連記事
フリーランスにおすすめの仕事の探し方11選|継続させるためのコツも紹介
正社員の場合には、会社の担当者が年末調整を行ってくれたでしょう。フリーランスは、それらの事務的な手続きも自身で確実に行わなければなりません。
専門的な知識がない状態で、これらの手続きを行うのは煩わしく感じる人もいるでしょう。しかし、フリーランスとして活動していくためには避けては通れない道であるため、正しく手続きを行いましょう。
出典:確定申告が必要な方|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
フリーランスという働き方では、労働基準法が適用外になることもあります。
全てのフリーランスが労働基準法の適用にならないというわけではありませんが、労働基準法・労働組合法の「労働者」に当たると判断されないといけません。
例えば、「報酬が時間当たりいくらで決められている」場合や「発注者からの仕事を病気などの特別な事情がない限り断れない」場合などの基準をクリアしないと、適用外となってしまいます。
出典:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン|公正取引委員会
参照:https://www.jftc.go.jp/houdou/panfu_files/freelance_leaflet.pdf
フリーランスとして活動を始める前に必要な届け出もいくつかあります。
手続きが煩わしいからと放置しておくと、後からトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。ここでは、必要な届け出について紹介していきます。是非事前にチェックしておきましょう。
会社員からフリーランスに転身する場合、勤務していた会社が厚生年金を脱退する手続きをしてくれます。会社を退職したら、退職を証明できる書類を持って国民年金への加入手続きを行う必要があります。
国民年金は、65歳から受け取ることができる終身年金が基本となっているため、長い老後生活に備えるためには良いと言えるでしょう。
一方、フリーランスになると会社員と比較して、老後に受け取れる年金の総額は大幅に減少します。年金にプラスして、生活していけるだけの貯蓄をしておくことが大切です。
出典:国民年金基金制度|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059350.html
また、フリーランスになる場合、国民健康保険への加入も必要です。勤めていた会社の離職票と身分証明書、印鑑などを持って、退職から14日以内にお住まいの市区町村の役所へ出向いて手続きをしましょう。
また、企業とは雇用関係を結んでいないフリーランスや個人事業主のために、労災保険特別加入が認められるようになっています。
この特別加入が認められることにより、フリーランスでも業務上発生した事故や怪我、病気に対して、治療費や休業期間への給付などが行われるようになりました。
出典:国民健康保険制度の概要|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/kokumin_nenpou01.pdf
出典:手続きに必要なもの(こんなときは忘れず届出を)|横浜市
参照:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/koseki-zei-hoken/kokuho/todokede/process.html
青色申告承認申請書とは、青色申告をするためには必須の届け出のことです。節税がしやすくなることから、利用を検討する人が多いですが、この青色申告承認申請書を税務署に提出する必要があります。
青色申告の特典としては、原則所得を通じて最高55万円を控除してくれることもあるでしょう。
出典:No.2070 青色申告制度|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
開業届は、個人事業を開始したことを税務署に通知する書類のことです。原則、事業開始の1ヶ月以内に提出する必要があります。
この開業届を提出することにより、フリーランスとしての自覚が芽生えるだけでなく、先述した青色申告を受けられるようになります。また、小規模企業共済に加入できたり、事業主であることを証明できる証明書を発行したりすることが可能です。
出典:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
フリーランスに転身したいと思っても、いきなり会社を退職してしまうのはおすすめできません。正社員の時にしておくべきことがあるからです。
ここでは、フリーランスになる前にしておくべきことを紹介していきます。
フリーランスになると、会社という後ろ盾がなくなるため、社会的信用度が下がります。場合によっては、クレジットカードの審査に通らなくなってしまうこともあるのです。
できるだけ正社員として会社に所属しているうちに、クレジットカードの作成手続きを済ませておきましょう。
また、フリーランスになると、クレジットカードと同じように住宅ローンなどの申請も通りにくくなります。
住宅や車など、ローンを組む予定がある場合には、会社を退職する前に申請をしておくようにしましょう。
フリーランスとして働く上で、ツテはとても重要です。
フリーランスとして、順調に活動していく中で、案件の獲得に繋がる人脈や、同じ境遇の悩みや不安などを相談できる人の存在はとても大きいでしょう。
独立する前から、セミナーや交流会などに参加して、人脈を作っておくのがおすすめです。
フリーランスでは、日常的な帳簿付けや年に一度の確定申告を自身で行う必要があります。
オンライン会計ソフトを導入することは必須ではありませんが、導入しておくと会計業務が楽になるでしょう。
ソフトによっては、銀行口座やクレジットカードと紐付けて、自動的に帳簿が付けられるように設定することも可能です。その際には、税法上の知識を必要とすることもあるため、事前に理解しておくことが重要だと言えます。
フリーランスになると、自身で税金の計算などを行う必要があります。
事業用の口座・通帳を作っておくと、税金納入額などを計算しやすくなるため、あらかじめ口座を開設しておくのがおすすめです。
フリーランスとして活動を始めたばかりの頃は、やらなくてはならないことがたくさんあり、銀行口座の開設に時間をかけられない可能性もあるため、比較的時間に余裕がある時に、口座開設を済ませましょう。
独立前に、今一度、自身のスキルは十分かどうかを確認しましょう。スキルが不十分の状態で独立してしまうと、全く仕事が獲得できないという事態に陥ることもあります。
万が一、スキルが不十分であると気づいた場合には、セミナーや勉強会などに参加し、スキルアップに努めましょう。
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また、自身が決意したタイミングで、独立をしても問題がないかどうかを十分考えましょう。
先述したとおり、スキルが不十分な状態で独立してしまうと、仕事がなく、収入がないという状態になる可能性もあります。スキルは十分か、準備は万全かなど、きちんと考えましょう。
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フリーランスで成功する5つの方法とは?失敗事例や便利なサービスも紹介
企業に属さず働くと言っても、社会人のマナーとして、名刺を作成しておく必要があります。
特に、クライアントと実際に会う機会がある方は忘れずに作っておきましょう。また、勉強会やセミナーなどに参加する予定がある場合には、名刺の提出を求められることもあります。
名刺には、名前、電話番号、仕事をする場所の住所、メールアドレスなどの基本的な情報を載せることが一般的ですが、近年ではSNSのIDなどを載せる人も多くなっています。
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フリーランスでも必要な名刺|記載すると良いポイントやユニークなデザインも紹介
フリーランスとして仕事を獲得する方法は、1つだけではなく、複数あります。
複数の案件獲得方法を組み合わせて、自分にぴったりな案件を受注できれば、自由かつ快適な働き方を実現できるでしょう。
フリーランス協会が公表する『フリーランス白書 2023』の仕事獲得経路における調査によると、全体の70.6%が「人脈(知人の紹介)」で案件を獲得していることがわかりました。
「人脈(知人の紹介)」に次いで「過去・現在の取引先」と回答した人の割合が64.7%と過半数を占めています。
また「もっとも収入が得られる仕事の獲得経路」においても、「人脈(知人の紹介)」と回答した人の割合が33.6%、「過去・現在の取引先」は33.5%と圧倒的に多い結果となっています。
周囲にフリーランスになりたいことを伝えておくと、思わぬ経路での仕事の紹介や、案件の受注につながるかもしれません。
実績やスキルに自信がある人は、企業に直接自らのサービスや製品に関する営業活動をするのも良いでしょう。
気になる企業をいくつかピックアップして、問い合わせフォームから連絡をしたり、直接電話をして担当者に繋いでもらうといった手段があります。
また、求人情報に「業務委託契約」を結びたい企業の案件情報が掲載されていることもあるので、こうしたものに応募してみるのもおすすめです。
正規雇用では難易度の高い大手企業のプロジェクトでも、フリーランスなら参画しやすいといったメリットもあります。積極的に自分を売り込んで、より良い環境下で仕事を遂行しましょう。
企業から直接受注した案件は、ポートフォリオや職務経歴書に実績として掲載できる場合があるので、ステップアップにもつながります。(企業に許可を得られた場合のみ)
「高度なスキルを活かして高単価の案件を見つけたい」という方には、職種やジャンルに特化したプラットフォームや案件紹介サイトがおすすめです。
特化型の案件紹介サイトやプラットフォームには、より高度な技術や専門知識を持つ人材を求める企業の案件が集まりやすくなっています。そのため単価も相場より高く、長期的に続く貴重な案件に出会える可能性が高いといえるでしょう。
なかでもフリーランスエンジニアに特化した案件紹介サイト『SEES』では、さまざまなIT案件を掲載しています。
検索窓に気になる職種や、スキルなどを入力して検索すれば、自分にぴったりな案件を見つけられるはずですので、ぜひご活用ください。
異業種交流会に参加して、直接出会った人から案件を受注するのも1つの手段です。
その場で案件を獲得できなくても、人脈作りのきっかけになったり、将来的に大型案件の獲得に繋がったりするケースもあるので、積極的に足を運ぶべきだといえるでしょう。
また、同じ業種の人とリアルな情報共有ができるメリットもあります。ビジネスチャンスが生まれる場ですので、お住まいのエリアなどで開催される交流会に参加してみてはいかがでしょうか。
GoogleやYahoo!、SNSなどで「エリア+異業種交流会」などと検索すると、直近のイベント情報が表示されるはずなので、参加方法に従って申し込みをしてみてください。
「仕事を依頼したい企業」と「仕事を受注したい人」を繋ぐプラットフォーム「クラウドソーシング」で仕事を探す・受注する人も多いです。
クラウドソーシングは、プラットフォーム上で受注したい案件を検索し、簡単に応募できるので、「駆け出しの頃に利用していた」という人が多い印象です。
有名なサービスは、「クラウドワークス」や「ランサーズ」「ココナラ」などが挙げられます。一つに絞るのではなく、複数のサービスを利用して、自分にあうものを選ぶと良いでしょう。
クラウドソーシングは、案件を受注しやすいメリットがある反面、運営企業に、報酬の数%を手数料として差し引かれるので、手元に入るお金が少なくなることが欠点です。
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ココナラの評判は?メリットや上手に稼ぐポイントと利用する際の注意点も解説
フリーランスになったことを後悔する人も一定数います。また、SNSなどで調査をした結果、「フリーランスを目指すのは、やめたほうがいい」というネガティブな意見も散見されました。
ここでは、フリーランスになったことを後悔する人の特徴と、その理由を5つの視点から解説するので、フリーランスになる前にチェックしましょう。
ここ数年でフリーランスとして活動する人が増え、SNS上で「年収1,000万円突破」などの声もみられるため「フリーランスになれば大きく稼げる」と思う人も多いでしょう。
間違いではありませんが、会社員の時よりも年収があがったり、収入が右肩上がりに増えていくフリーランスはごく一部というのが現実です。
会社員のように毎月決まった給与をもらえるわけではないので、収入が0になることもあるでしょう。
こうした収入の不安定さに耐えきれず、フリーランスになったことを後悔する人も一定数います。
ここ数年でフリーランスとして活動する人が増え、SNS上で「年収1,000万円突破」などの声もみられるため「フリーランスになれば大きく稼げる」と思う人も多いでしょう。
間違いではありませんが、会社員の時よりも年収があがったり、収入が右肩上がりに増えていくフリーランスはごく一部というのが現実です。
会社員のように毎月決まった給与をもらえるわけではないので、収入が0になることもあるでしょう。
こうした収入の不安定さに耐えきれず、フリーランスになったことを後悔する人も一定数います。
フリーランスは、「受注した仕事を遂行する」だけではありません。売上管理や経費の支払い、確定申告の記帳といった経理業務もすべて自分ひとりで行う必要があります。
会社員の場合は、毎月の給与から税金が天引きされて、年末調整も会社が行ってくれるので経理業務に時間がとられることはほとんどありません。
また、フリーランスは、仕事を受注するためのポートフォリオを作成したり、SNSで自らの宣伝活動をしたりといった作業もあるので、仕事に直接関係のない業務に多くの時間を要する場合があります。
こうした理由から「事務作業が面倒」「仕事に専念できない」などとフリーランスになったことを後悔する人も多いです。
ほとんどのフリーランスは、自分自身を企業に売り込み、案件を獲得することになります。営業が苦手な人にとって、案件の獲得は苦労するポイントだといえます。
仕事を受注できなければ、収入が0になるので、フリーランスにとって営業力は必須なスキルです。
ひとくちに「営業力」といっても、コミュニケーション能力や提案力、交渉力、ヒアリング能力などが組み合わさった複合的な能力ですので、飛躍的に向上させることは難しいでしょう。
営業に課題を抱えるフリーランスは、案件紹介サイトやクラウドソーシングなどのプラットフォームを活用して、少しずつ案件の獲得に慣れていくと良いかもしれません。
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フリーランスの仕事の探し方11選|注意点や継続するコツもあわせて紹介
フリーランスは、常にスキルを磨き続けなければ、収入アップに繋がりません。フリーランスは指導してくれる上司や先輩がいないため、自発的にスキルアップに努める必要があります。
スキルがない場合、低単価案件ばかり受注することになり、大きく稼ぐことは難しくなるでしょう。フリーランスになって大きく稼ぐことを目標としている人は、向上心を持ってスキルを高める必要があります。
ここでは、フリーランスが年収を上げるコツを紹介します。『フリーランス白書 2023』によると、年収1,000万円以上の収入を得ている人の割合は、全体の10.0%を占めていることが明らかになりました。
要するに、フリーランスになれば、努力次第で年収1,000万円を達成できるので、コツを掴んで年収アップを目指しましょう。
フリーランスとして長く活躍し続けるためには、常に技術力・スキルアップを図る必要があります。
専門知識や経験が求められる難易度の高い仕事ほど、高単価で受注できるため、自分の市場価値を高めましょう。
実務経験を積み重ねることはもちろん、専門的な知識やスキルを証明できる資格を取得するのも1つの手段です。
学び続ける姿勢を大切にし、セミナーや講座などに参加するなど自発的に行動しましょう。
どんなに高度なスキルや技術を身につけていても、営業力が低ければ新規の案件獲得が難しくなります。
自分のスキルをアピールするだけでは、企業の担当者がフリーランスと業務委託契約を結ぶ必要性を見出せない可能性があります。
そのため、企業がどのようなスキルを求めているのかを理解したうえで、自分がどのように貢献できるのかを明確に伝えられると採用される確率が高まるでしょう。
直接企業に営業して高単価案件を獲得することが、年収アップに直結するので、少しずつ営業力を高めていく必要があります。
ただし、仲介手数料が差し引かれない「案件紹介サイト」などを上手く活用すれば、営業が苦手な人でも高単価案件を獲得できます。
ポートフォリオとは、実績や力量を評価してもらうために作成する営業資料のことです。
Web領域のデザイナーの場合、これまでに制作したデザインをPDFやWebサイト上などにひとまとめにする「作品集」のようなものです。
企業の担当者がひと目で自分の実績を判断できるように、視覚的に評価しやすいポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオは、一度作成したら完了ではなく、実力にあわせてブラッシュアップしていき、より高度なスキルが求められる仕事を獲得していくことが年収アップにつながります。
自分の作品を紹介するだけではなく、仕事への取り組み姿勢や、強みなどもアピールできるように仕上げましょう。
仕事の能力や専門性を磨いて市場価値を高めることが、年収アップに直結します。
誰にでもできる仕事は、価格相場が低くなるため、低単価案件が中心となるでしょう。
一方で難易度が高く、「この人にしかできない」という仕事は、希少価値があるため高単価となります。
後者のような限られた人にしかこなせない業務を遂行できるようになれば、大幅な年収アップが見込まれるでしょう。
フリーランスになると、1年間の収益を税務署に提出しなければなりません。確定申告に向けた作業が面倒だと感じる人は、フリーランス向けの会計ソフト・確定申告ソフトを利用すると良いでしょう。
さまざまなツールがありますが、株式会社マネーフォワードが運営している確定申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」を推奨します。
クラウド型のソフトですので、銀行口座やクレジットカードはもちろんのこと、電子マネーや通販、クラウドソーシングなどともデータ連携ができるため、日々の帳簿入力の手間を大きく削減できます。
白色申告書よりも複雑な青色申告決算書も自動で作成することが可能ですので、スムーズに確定申告を行えるでしょう。会計ソフトと消費税申告機能が一体化してるため、仕訳データをもとに自動集計でき、インボイス対応にも困りません。1ヶ月間無料で使用できるので、確定申告書を作成する際にお役立てください。
フリーランスとして活動する場合、会社員のように同僚や上司などの存在がないため、最新の情報を入手しにくい傾向にあります。
SNS上でつながりがあれば良いですが、オフラインで交流を持っておけば、より深い人間関係を構築しやすいため、情報交換や相談などが気軽にできる相手が見つかるかもしれません。
国内最大級のフリーランス当事者ネットワーク「フリーランス協会」に入会すると、キャリアアップセミナーなどを開催しているので、フリーランスとして長く活躍し続けるために役立つ知識やスキルを身につけられる点が魅力です。
会員総数84,980人、法人会員数260社と圧倒的に多いため、人脈を広げるチャンスが増えるでしょう。無料で利用することも可能ですが、有料会員になると、全国の提携コワーキングスペースをお得に使えたり、会員限定イベントに参加できたりするので、より充実したフリーランス活動を実現できるでしょう。
フリーランスは、会社員のように毎月固定の給与が振り込まれるわけではないので、収入面の不安が大きいといった欠点があります。
そのような時に資金調達サービスを上手く活用すれば、落ち着いて業務に集中することができます。数ある資金調達サービスのなかで、GMOクリエイターズネットワークが運営する「フリーナンス(FREENANCE)」がおすすめです。
「フリーナンス(FREENANCE)」は、フリーランスや個人事業主、小規模法人向けに特化した日本初の金融および保険サービスです。請求書を早期に資金化でき、情報漏洩・著作権侵害・納期遅延など、さまざまなトラブルに対して幅広く補償を受けられるので、安心して事業に集中できます。
シニア(40〜60代以上)フリーランスITエンジニア向けの案件を紹介する『SEES』がおすすめです。
株式会社Miraieが運営する『SEES』で掲載している案件は、すべて年齢不問ですので、純粋にスキルや希望条件での案件を探すことが可能です。
取引社数が5,000社以上と多く、新しい案件が集まりやすくなっています。『SEES』に無料登録をすると、最新・未公開案件を獲得することができます。
「次の案件を獲得できない」「継続案件につながらない」といった不安を抱えている方は、『SEES』で自分にぴったりな案件を見つけましょう。
フリーランスに関するよくある質問に対してQ&A形式で回答します。気になる項目をチェックして、疑問や不安を解消しましょう。
フリーランスとして活躍している人が多い職業は、エンジニアやプログラマー、Webライター、Webデザイナー、動画クリエイターなど多岐にわたります。
WebやIT系以外にも、歯科衛生士のような医療系フリーランス、美容師のように美容系フリーランスも多く活躍しています。
自営とは、独立して自分の力で経営することを指します。フリーランスは働き方を意味する言葉ですので、比較対象とはいえません。
自営業とフリーランスは、似たような働き方だといえるかもしれませんが、自営業は自らビジネスを展開して収益を上げていく特徴があります。
また、自営業は事業を展開する過程で実店舗が必要であれば、店舗運営も検討しますが、フリーランスは「実店舗を持たない」と定義されているので、こうした点が大きな違いとして挙げられます。
フリーランス協会が公表している「フリーランス白書 2023」によると、フリーランス全体の平均年収は「200万円~400万円未満」が27.9%ともっとも多い割合を占めており、次いで「400万円~600万円未満」が20.9%、「200万円未満」が19.5%ということがわかりました。
フリーランスとフリーターは、「働き方」と「契約形態」に違いがあります。
フリーランスは、企業と業務委託契約を結び、仕事をする場所や時間など自由に決めて働くことができます。一方、フリーターは企業や店舗と雇用契約を結び、雇用先が決めた時間・場所・日数などに基づいて働くことが特徴です。
フリーランスと個人事業主は、ほとんど同じような働き方ですが、税務署に「開業届」を提出しているか否かに違いがあります。どちらも仕事を請け負い、事業を継続・反復的に行う個人ですが、個人事業主は税務署へ開業届を提出しています。
なお、正しくはフリーランスは人や職種ではなく、「働き方」を表す言葉です。フリーランスが税務署へ開業届を提出すると、フリーランスではなく個人事業主になります。
フリーランスとは、独立してさまざまなプロジェクトに携わり、自身が持つスキルを提供し、その対価を得る働き方です。
企業や組織に所属しないため、働く時間や場所などすべて自由に選択できることが特徴だといえるでしょう。自由度が高く、憧れを抱く人が多い働き方の1つですが、労働基準法などの労働法規が適用されないといった欠点もあります。
フリーランスとして独立を検討している方は、メリット・デメリットを十分に理解した上で自分に適した働き方なのかを見定めましょう。
フリーランスと派遣は、契約スタイルや働き方、報酬などが大きく異なります。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶため「労働基準法」が適用されます。一方で、フリーランスは企業と雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶため、労働基準法は適用されません。
また、派遣社員は労働時間・場所・日数などが派遣会社との契約で定められています。それに対し、フリーランスは働く場所、時間、日数は自由に決められます。派遣社員は契約期間内の給与が保証されますが、フリーランスは収入に保証がないため、案件を獲得できなければ翌月の収入が0になるリスクもあるのです。
フリーランスという働き方には、メリットもデメリットもどちらも存在します。その働き方が自分に合っている場合には、非常に自由度が高く、ワークライフバランスを保つことができる働き方だと言えるでしょう。
また、フリーランスになる前には、やるべきことがたくさんあります。事前準備が、フリーランスとしての成功を左右するでしょう。
フリーランスとして独立を決意した場合には、紹介した内容をよく理解し、事前の準備を万全に行って下さい。
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エンジニア業界は、40代以上の転職はなかなか厳しい市場だと言われています。
転職ではなくフリーランスとして案件を獲得することを視野にいれてみてもいいかもしれません。
SEESの場合、掲載している案件は主に年齢不問ですので、年齢制限に関係なく、純粋にスキルや希望条件での案件を探すことが可能です。
会社員よりも個人事業主としてプロジェクトを請け負う形であれば、働き方としても選べる立場にありますよね。
給与の支払いサイトは30日で統一されています。
また、取引社数が5,000社以上と多く、新しい案件が集まりやすくなっています。
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株式会社Miraie
2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション