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SIerには将来性がないと言われることがありますが、どのような理由から将来性がないと言われているのでしょうか。本記事ではSIerの歴史やSIerに将来性がないと言われる理由などを紹介しています。SIerについて気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
「SIerにはどのような種類があるの?」
「SIerには将来性がないと言われるけど本当?」
「SIerのITエンジニアからフリーランスエンジニアになるにはどうすればいい?」
このように、SIerの将来性についてさまざまな疑問を抱いているという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、SIerの歴史やSIerに将来性がないと言われる理由などを解説しています。この記事を読むことで、SIerに将来性がないのかどうか把握できるでしょう。
また、SIerからフリーランスエンジニアになるためのポイントについても解説しているため、SIerから独立を考えている方も参考にできるでしょう。
SIerの将来性がないと言われる理由について知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。
SIerとは、もともと業務のIT化を行うリソースを持てない企業でも、IT化ができるように情報システムの企画、構築、運用まで一貫して提供するIT企業として誕生しました。
SIerが誕生するきっかけとなった「SI登録制度及びSO認定制度」に関して、現在は廃止されていますがSIerという名称は現在でも残っています。
出典:○経済産業省告示第五十六号|経済産業省
参照:https://www.hkd.meti.go.jp/information/it/data/20110331kokuji.pdf
SIerは「System Integration」に人を表す「er」を付けた造語で、クライアントから依頼を受けて情報システムの企画、設計、開発、運用、コンサルティングといったすべてのサービスを提供IT企業を指します。
一方、SEは「システムエンジニア」の略で、システム開発の上流工程を担う職種です。また、SESはエンジニアの技術力を提供する契約形態を指す言葉となっており、SESを中心に事業を行う企業をSES企業と呼びます。
そのため、SIerは企業、SEは人、SESは契約形態を指すという違いがあります。
SIerと一言で言っても、企業としての成り立ちや業務領域などによって複数の種類に分けることができます。
ここではSIerに分類されるビジネス領域の種類について解説していくため、どのような種類があるのか参考にしてみてください。
ユーザー系SIerとは、一般企業の情報システム部門などが独立することで設立したSIerです。銀行や保険会社などの金融系や商社系、通信系といった、大規模システムが必要とされた業界の大手企業を親会社に持つケースが多いです。
ユーザー系SIerは基本的に親会社のシステム開発を中心に業務を行うため、経営は安定していますが、親会社の業務に関する専門的な知識が求められます。そのため、親会社の業界によって求められる知識も異なります。
メーカー系SIerとは、パソコンなどのハードウェアメーカーの情報システム部門などが独立することで設立したSIerです。メーカー系SIerにはNECや富士通などさまざまな大手企業から独立したメーカー系SIerが存在しています。
メーカー系SIerの場合もユーザー系SIerと同様に親会社から案件を受注するケースが多いため、経営は安定している傾向があります。ただし、基本的に親会社のハードウェア製品を扱うなど、事業面で親会社の影響を受けるでしょう。
コンサル系SIerとは、コンサルティング業務を中心としたサービスを提供しているSIerです。他のSIerは情報システムの企画や設計なども行うのに対して、コンサル系SIerは企業に合わせた経営戦略のコンサルティングに特化しています。
コンサル系SIerはシステム開発の上流工程のみを担当するため、下流工程である開発業務に携わることはほとんどないでしょう。
外資系SIerとは、海外を中心としたグローバルな事業を展開しているSIerです。SIer自体は日本独自の造語ですが、システム開発に関連した幅広いサービスを提供しているSIerと呼べる海外企業も存在します。
たとえば、IBMやOracleといった日本法人を持つ海外企業は外資系SIerだと言えるでしょう。
独立系SIerとは、親会社を持たないSIerです。前述のユーザー系やメーカー系は企業の情報システム部門が独立する形で設立していますが、独立系は最初からSIerとして創業した企業です。
一般的にユーザー系やメーカー系ではないSIerの多くが独立系SIerだと言えるでしょう。独立系SIerは企業によって特徴もさまざまで、親会社の影響を受けないためシステムを自由に構成できます。
日本独自の進化を遂げてきたSIerですが、近年ではSIerには将来性がないと言われることもあります。その理由はさまざまですが、SIerには長い歴史があることもあり、時代やIT業界のトレンドに合わない特徴を持っていることが大きな理由だと言えるでしょう。
ここではSIerの将来性がないと言われる理由について詳しく解説していきます。
従来であれば自社でシステム構築を行い、管理するオンプレミスが主流となっていました。しかし近年ではクラウドサービスの普及により、SIerに依頼して自社内にシステムを構築する企業は減少傾向にあります。
クラウドサービスであればオンプレミスでシステムを構築するよりもコストを削減でき、必要なサービスだけを利用できるなどのメリットがあるため、現在ではクラウドサービスが主流だと言えるでしょう。
SIerは情報システムに関する企画や設計から運用までを一貫して提供していますが、実際のSIerでの業務内容は資料作成やプロジェクトのマネジメントといった業務の方が多いです。そのため、プログラミングなどの専門的なスキルを身につけることは難しいでしょう。
一般的にイメージされるエンジニアとしてのスキルを身につけたいのであれば、SIer以外のIT企業の方が適しています。
一般的なIT企業の場合、実力によっては若くてもキャリアアップを目指せるような実力主義であるケースも多いです。しかしSIerは歴史が古いこともあり、年功序列などの古い制度が残っている場合も多くあります。
このような古い体制の企業では若い人材が活躍しにくく、働きにくいです。そのため、若手の人材が定着しにくいことも、SIerの将来性が懸念される理由となっています。
SIerは多重請け構造と呼ばれており、クライアントから直接案件を受注する大手の元請けの下に、多くの下請けの中小企業が存在しています。
SIerのシステム開発では多くの人手が必要になることから、元請けから下請け、下請けから孫請けへと案件が投げられていき、下請けになるほど報酬が低く納期も厳しくなっていきます。
このように、どの段階で案件を受注できるのかによって業務内容や年収にも大きな格差があることは、SIerの大きな問題点です。
前述のとおり、SI業界は多重請け構造になっているという問題点があります。元請けから下請け、下請けから孫請けへと案件が流れていく過程で、どんどん中間マージンが抜かれていきます。
そのため、下請けになるほど給料が低く納期も厳しいというブラックな労働環境になりやすいでしょう。
SIerはクライアントのニーズに合ったシステムの企画や構築を行うことが仕事となっているため、クライアントに振り回されるケースも多いです。
クライアントの要望変更によって仕様変更を余儀なくされたり、プロジェクトが遅延して時間外労働をせざるを得なくなったりするケースもあります。そのため、過酷な労働環境に体調を崩したり、自分から退職したりする人も多いです。
SIerはもともと日本生まれのビジネスモデルであり、海外展開を想定していません。また、海外の場合は自社の情報システム部門で自社のシステム開発を行うケースが多いため、そもそも海外ではSIerの需要があまりありません。
日本でも多くの企業がグローバル展開している中、SIerにはグローバル展開する力がないことは、SIerの将来性を危ぶまれる理由の一つになっています。
SIerにシステム開発を依頼する場合、大手のSIerになるほどコストが高くなる傾向があります。そのため、ある程度の規模のプロジェクトでなければコストの方が高くなりすぎるため、採算が合いません。
このような高コスト体質は「スモールスタート」などがトレンドの現代のニーズに合っていないことから、SIerの将来性が危惧される理由の一つとなっています。
前述のとおり、SIerではエンジニアとしての専門的なスキルが身につきません。このような理由から、スキルアップを目指す上昇志向のエンジニアは自分からSIerから離れていってしまうため、優秀な人材が定着しにくくなっています。
また、SIerはクライアントに振り回されやすく労働環境が悪くなりやすいという点も、優秀な人材が離れていきやすい理由だと言えるでしょう。
ここまで紹介したとおり、SIerは日本独自のビジネスモデルになっていることから、将来性がないと言われることも多いです。しかしいくつかの理由から、今後もSIerがなくなることはないと言えるでしょう。
ここではSIerの将来性が見込める理由について解説していきます。
新しい企業であれば最初からクラウドサービスを導入するケースが多いですが、多くの日本の企業は何年も前に導入したシステムを使い続けているという現状があります。また、このような古いシステムを使っていると、最新技術を導入することも難しいです。
そのため、今後も古いシステムの改修などを含めたシステム開発の案件がなくなることはないでしょう。
日本のIT業界は現在IT人材不足の状態になっており、どのIT企業もITエンジニアを必要としている状況です。今後もIT人材不足の状態は続いていくと言われていることから、将来的にもシステム開発を担えるSIerの需要がなくなることはないでしょう。
近年では最初からクラウドサービスを利用したり、既存のオンプレミスのシステムをクラウドへ移行したりする企業が多いです。しかし大規模なシステムをすべてクラウドへ移行することは非常に難しいことから、今後も既存システムの保守業務がなくなることはありません。
そのため、SIerの仕事が完全になくなるということはないと言えるでしょう。
前述のとおり、SIerには多重請け構造などの問題があります。しかしこのようなSIer独特の業界構造から脱却した企業であれば、優秀な人材も定着しやすくなるでしょう。
優秀なエンジニアがしっかりと定着するようなSIerであれば、将来性もあると言えます。
従来のSIerはクライアントが希望するシステムを希望通りに構築することが仕事でした。しかし実際には、多くの企業はコスト削減などを重視しており、コスト削減につながるような施策のコンサルティングが行えるSIerを求めています。
そのため、今後は業務改善に関するコンサルティングを行えるコンサル系SIerの需要拡大が期待できるでしょう。
大手のSIerは経営的にも安定していることから、中小企業よりも倒産などのリスクが少ないです。そのため、多くの大口のクライアントからもSIerは長くシステムを任せられる存在であると認識されており、その信頼感から安定して案件を受注することができています。
このように長期的な関係を築けると判断されていることから、SIerは将来性が見込めると言えるでしょう。
SIerを含めたIT業界で活躍できるITエンジニアになるには、現在注目されているようなトレンドの技術を身につけることが大切です。ここでは、SIerを含めた今後のITエンジニアが身に付けたいスキルについて紹介していきます。
IoT(Internet of Things)とは「モノのインターネット化」と訳される言葉で、これまでインターネットに接続されていなかった家電や機械などのさまざまなモノが通信できるようになることを指します。
現在注目度の高いセンシング対応や無線通信機能の実装スキルといったIoT関連の技術を身につければ、組み込みエンジニアからIoTエンジニアへキャリアチェンジすることも可能になるでしょう。
自動化や仮想化とは、従来であればITエンジニアが手動で行ってきたセキュリティやネットワークの設定などを自動的に行えるようにするスキルです。コーディングによって自動的にこのような設定作業が行えるようになれば、業務を効率化できるでしょう。
また、手動で作業を行う場合のようなミスもなくせるため、自動化や仮想化対応スキルは近年ニーズが高まっています。
最先端技術として注目されているAIや機械学習に関連したスキルを身につけましょう。近年ではあらゆる業界業種でAI技術の活用が進んでおり、AIや機械学習関連の専門的な技術を持ったITエンジニアは需要が高いです。
具体的には、PythonやR言語などのプログラミングスキルや統計学の知識、AIを動作させる環境構築スキルなどを身につけましょう。
UIは「ユーザーインターフェイス」、UXは「ユーザーエクスペリエンス」の略で、UIは操作性やレイアウトなどのユーザーの使い勝手、UXはプロダクトなどを通じて得られるユーザー体験を意味します。
これまでUI/UXはデザイナーの領域でしたが、近年ではWebサービスの競争が激しくなってきていることもあり、エンジニアにもUIやUXに対応する視点が求められるようになってきています。
ビジネスで求められる自己管理には、スケジュール管理や健康管理、メンタル面の管理などさまざまなものが含まれています。ITエンジニアとして高いパフォーマンスを発揮するには、このような自己管理能力も重要になるでしょう。
自己管理能力を磨いて自分の時間や感情などをうまくコントロールできるようになれば、効率的に業務を遂行できるようになります。
SIerから独立してフリーランスエンジニアになりたいと考えている方も居るでしょう。フリーランスエンジニアは自分で案件を獲得しなければ収入にも影響があるため、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは最後に、SIerからフリーランスエンジニアになるポイントについて紹介していきます。
フリーランスエンジニアとして生計を立てていく場合、怪我や病気で働けなくなるリスクや仕事を突然打ち切られるリスクなど、さまざまなリスクがあることを前提にしなければいけません。
たとえば、あらかじめ複数のクライアントと繋がりを持っておくといったリスクヘッジの意識があれば、突然案件が打ち切られた場合でもすぐに別のクライアントから案件を受注でき、ダメージを最小限に抑えることができるでしょう。
SIerにエンジニアとして勤めていても、マネジメントなどの業務を中心に行っていたため技術的なスキルを身につけていないというケースは多いでしょう。
このような状態でフリーランスとして独立してもうまくいかないため、まずは独学やプログラミングスクールなどでプログラミングスキルを身につけておきましょう。フリーランスエンジニアは技術力が武器になるため、スキルは高いほど良いです。
フリーランスエンジニアとして案件を受注するには実務経験が必要です。中には未経験可の案件もありますが、複数人のフリーランスエンジニアから選べるのであれば、実務経験があるエンジニアに仕事を依頼したいと考えるクライアントの方が多いです。
そのため、最低でも2~3年の実務経験を積んでから独立するようにしましょう。
エンジニアとしての実務経験を積んだあとは、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業から始めると良いでしょう。本業と並行して副業を行っておけば、独立する前に固定のクライアントを得られます。
いきなりフリーランスになってしまうとまずはクライアント探しからスタートしなければいけないため、副業で事前に準備を行っておくことが大切です。
SIerは独自の業界構造になっていることから、さまざまな問題点も抱えています。
ぜひ本記事で紹介したSIerの将来性がないと言われる理由や将来性が見込めると言える理由などを参考にSIerの将来性を把握し、フリーランスエンジニアになることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション