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Webのフロントエンド開発ではフレームワークが採用されることが増えており、その代表としてあげられるのがReactとVue.jsです。本記事ではReactとVue.jsの概要と特徴、需要と将来性、両者の違いなどについて解説します。
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目次
「ReactとVue.jsの違いは何だろうか」
「特徴が似ていてどちらを適用するべきかわからない」
「エンジニアとしての活躍に役立つフレームワークはどっち?」
Webアプリケーションのプログラミングのうち、フロントエンドの作成でよく登場するのがReactとVue.jsというフレームワークです。フレームワークはアプリケーション開発のテンプレートや手順で、適用することにより開発効率やソフトウェア品質の向上が望めます。Webのユーザーに見えるフロントエンドにおいて、ReactとVue.jsは人気の高いフレームワークといえます。
本記事ではReactとVue.jsの概要と特徴をはじめ、学習コストや現在のシェア・ニーズ、将来性などを紹介します。Webアプリケーション開発について学習するエンジニアの方は、身につけるフレームワークの選択にお役立てください。
Webアプリケーションはユーザーに見えるインターフェース部分(UI)と、インタフェースと通信する内部的な処理から成り立ちます。前者はフロントエンドアプリケーション、後者はサーバーサイドアプリケーションと呼ばれます。近年ではサーバーサイドはAPIとして構築する場合も増えています。
これらのフロントエンドやサーバーサイドのアプリケーションを作成する際、すべてを毎回一から開発すると多大な時間がかかり効率的ではありません。また、フロントエンドのプログラム内では各処理で共通する部分も多く、サーバーサイドも同様です。
これらの共通した部分をまとめ、アプリケーション作成のひな形として提供してくれるのがフレームワークです。フレームワークを利用することにより、アプリケーションの開発効率向上、品質向上などを図ることができます。
Webアプリケーション開発では、フロントエンドにフレームワークを採用する場合が増加しています。フロントエンドのフレームワークの普及はサーバーサイドに比べて最近ですが、高品質なWebサイト作成や大規模な開発では欠かせない存在となっており、フロントエンドエンジニアにはフレームワークを活用する知識・スキルが求められます。
フロントエンドのフレームワークにも多数の種類があり、それぞれに特徴があります。その中でも、人気が高いのがReactとVue.jsです。
それらのフレームワークを用いるエンジニアであれば、自分が利用するフレームワークについては知らなければなりません。また、システム開発の中でフレームワークの選択を任される立場であれば両者の違い、メリットなども知る必要があります。
これからフロントエンドエンジニアを目指す方の場合は、自分が習得するフロントエンド言語の選択に迷うところです。それぞれのフレームワークの特徴については、次の大項目で詳しく説明しますので、選択基準にお役立てください。
React、Vue.js以外にも有名なフロントエンド向けフレームワークがあります。
例えばGoogle社が開発したAngularJSもその一つです。Reactを拡張したNext.jsも人気のフレームワークといえます。フレームワークではなくライブラリですがjQueryもフロントエンド開発では広く使われてきました。
自分の目指したいWebアプリにあったフレームワークを選ぶことが肝要です。
これまで、ユーザーインターフェースを作る際には細かい命令の記述が必要でしたが、Reactは、到達点を決めることで構築を可能にしました。
Reactは、Webサービスのユーザーインターフェース構築に特化したライブラリ群で、デバッグしやすく作業の効率化が図れるのが特徴です。
なお、React自体はフレームワークではなくライブラリです。ライブラリとはあらゆる機能が準備されていて必要に応じて選択し使用する仕組みのことを指します。
単純に部品を利用することもできますし、それらを組み合わせてフレームワークのように利用することも可能です。
コーディングコストが少なく管理しやすいことから、大規模開発に向いています。
またReactから派生してネイティブアプリのフロントエンド作成に活用できるReact Nativeなども誕生しています。
Reactは、データのやり取りに特徴があります。Reactの特徴の一つとして、単方向データバインディングであることがあげられます。
データの変更は画面へ自動的に反映されますが、画面で変更した内容は自動的にはデータに反映されないため注意が必要です。この特徴を理解しないと、操作した設定が反映されない、エラーが出てしまうといった問題が発生します。
なお、双方向データバインディングをサポートする機能も提供されています。
他にもコンポーネントベースであることなどの特徴も持っています。「ReactとVue.jsで共通する要素」で確認ください。
フレームワークとは、アプリケーションを動かすのに必要な要素が全て入っているもので、Webアプリケーションで主に使われています。
シンプルなコードと日本語ドキュメントが豊富で、カスタマイズ性に優れており、DOM操作を自動化できるのが特徴です。
HTMLとJavaScriptの対応付けも自動で行われるため、フロントエンド開発がより効率的にできるのも特徴と言えるでしょう。
SPA(シングルページアプリケーション)画面の作成に適しており、サーバーとの通信量を減らし、高速で作動するアプリケーションを開発できます。
他のライブラリと併用可能で、単一ではできない開発にも適していると言えるでしょう。
ただし、大規模開発に適したフレームワークではなく、小・中規模の開発の際にVue.jsの利用をおすすめします。
Vue.jsの特徴は、データのやり取りが柔軟なところです。
Vue.jsは、双方向データバインディングという仕組みを採用しています。
双方向データバインディングは、画面上で変更を加えた内容が即座にデータベースへの更新として反映され、データベースに変更を加えた場合もすぐに画面に反映されるという仕組みです。
また、ディレクティブという機能もVue.jsの特徴の一つです。ディレクティブはHTMLタグにつける属性で、頭にv-をつけて機能を追加できるのが特徴です。
たとえば、v-bindは単方向バインディング、v-modelは双方向バインディングの機能を追加します。また、v-htmlはhtmlタグを個別のタグとして利用し、v-styleはインラインCSSスタイルを適用します。
コードを書き直したり、新しく外部ファイルを作ったりしなくても機能を付け足せるため、よりスピーディーに開発できるでしょう。
Reactとは異なり、データ方向の制限がないため、データ編集について開発者はあまり意識しないで済みます。データ編集で悩みたくないという方は、Vue.jsを使うと良いでしょう。
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代表的な共通点としては、「コンポーネントという考え方を採用していること」「宣言的であること」の2つが挙げられます。
ReactまたはVue.jsを学ぶのであれば、理解しておきたいポイントです。
コンポーネントとはアプリケーションの構成を、小さな部品の集まりと捉える考え方です。機能を分割しているため、管理がしやすく拡張もしやすいのが特徴です。
普通のフレームワークの場合、1ヶ所だけを修正すると不具合が出てしまうため、プログラム全体を見直して同様の処理全てを修正する必要があります。
しかし、React.jsとVue.jsの場合、コンポーネントを分けて編集でき、必要な部分だけを変更できるため作業が楽です。
また、機能を追加したいときも、すでに含まれているコードに付け足す形で追加できます。
ReactとVue.jsは、ともに宣言的なアプローチを採用しています。条件と結果が記載されているため、誰が見ても分かりやすく、ミスしづらいと言えます。
反対に、細かく指定しないとプログラミングできないのが「命令的」なプログラミングへのアプローチです。従来のプログラムはこちらが大半で、目的に至るための途中過程を細かく記述する必要があります。
命令的な性質を持ったプログラミングでは必然的に作業量が増えるため、コストがかかるのがデメリットと言えるでしょう。
開発方法も異なるため、しっかりと理解しておきましょう。
作成するアプリケーションの機能によって、どちらを使うかが変わってきます。
Reactは単一ページやアプリケーション(SPA)開発が得意で、もともとの機能が豊富なため、ほとんどのケースに対応できるのが特徴です。平均的な機能のものを開発するのであれば、Reactが適しているでしょう。
Vue.jsは、上記のReactの特徴に加え、高度な単一ページアプリケーションの開発が可能です。追加機能が豊富でカスタム性に優れており、別の言語と組み合わせることができるため、よりカスタム性が欲しい場合は有効な言語です。
ReactとVue.jsでは基本となる記述方法が違います。Reactは関数型のプログラミングで、「y =f(x)」 といった関数のみでコードを組み立てます。
関数型には、関数(機能)引数(元になるもの)戻り値 (結果)があります。どんな計算や処理をするのか決めるのが関数(機能)です。
そこに引数(元になるもの)を入れて戻り値(結果)を出力して動作させるのが関数型プログラミングです。一般的にイメージされるプログラミングは、この関数型を指します。
一方のVue.jsは、クラスベースでプログラミングできます。クラスはマークアップ言語と同じ感覚で利用できるのが特徴です。
React、Vue.jsはともに処理速度自体は速いとされています。
なお、Reactと比較すると、Vue.jsは仮想DOMが何度も再計算を行うため遅くなってしまう場合があります。
その場合は、updateが多いところを修正すると改善します。
ReactとVue.jsは、ライブラリのサポートに違いがあります。
まず、Reactは公式のサポートが少ないため、少し扱いづらい部分があるでしょう。その場合は、企業が公開したライブラリを使うことで多種多様な機能を持たせて活用できます。
一方、Vue.jsは開発でよく使うライブラリがほぼ公式で揃っているため、初心者でも簡単に使えます。
しかし、Reactと比較すると多様性に乏しく、途中で不便に感じる人もいるでしょう。Vue.jsで使いたいライブラリがない場合は、人や企業が公開したものを探して利用することをおすすめします。
ReactとVue.jsは、どちらもJSXを利用して出力します。JSXとは、JavaScript構文に対する拡張です。
ReactでDOMを出力するために使われるもので、HTMLを書くように組み込んで利用するため、Reactではよくつかわれる方法です。
Vue.jsもJSXで出力できます。仮想DOMをするときはコードが簡単になるため、とても便利です。さらに、Vue.jsにはJSXをサポートする機能がついています。
ただし、Vue.jsの場合、より単純にできるテンプレートの方が主流です。
スタイリング手法は、ReactとVue.jsで大きく違います。Reactの場合、「絶対にこれ」というものはなく、状況によって使用する言語を決めます。
たとえば、書くコードが少なくCSSより細かいデザインができるTailwind CSSをメインに使い、足りないところを他のスタイリング方法でカバーしていくと効率よく作業できるでしょう。
Vue.jsは、Vuetifyという外部ライブラリを使うとスムーズに作業できます。Vuetifyではマテリアルデザインが利用可能です。
マテリアルデザインは立体感を取り入れたデザインのため、Webサービスをおしゃれに演出できます。VuetifyはCSSと比較してパターンが多く、簡単にレイアウトできる点が強みです。
利用方法は、Webページと一緒にダウンロードする方法とCDNを使う方法の2つがあります。
CDNとは、ファイル内にライブラリのURLを記述することで、ライブラリのあるサイトにアクセスして利用できる記述方式です。最新版の利用ができることや、Webサイト上でライブラリの管理を行わなくてよいというメリットがあります。
Reactの学習コストは低いと言えます。JavaScriptで作られているため、JavaScriptを覚えていれば習得はより早くなります。公式サイトでチュートリアルを提供しているため、ノーコストで基本を学べます。
また、 Metaが「create-react-app」を発表しており、こちらも学習のハードルを低くしてくれるでしょう。しかしながら、日本語による記事・書籍はまだ少ないため、独学の難易度は比較的高めです。
一方のVue.jsも学習コストは低く、Reactと比較すると選択肢となるライブラリも少ないため、習得にかかる時間も少なめです。
Reactと同じく、JavaScriptを覚えているのであれば習得は容易でしょう。こちらも公式サイトでチュートリアルがあるためノーコストで基本を学べます。
ただし、Vue.jsは他のライブラリと併用するケースが多いことから、別のライブラリの習得も必須になってきます。Vue.jsを学ぶときは他のライブラリもセットだということを覚えておきましょう。
JavaScriptが使える環境であれば、基本的に利用可能です。
Typescriptは、JavaScriptを拡張したプログラミング言語です。JavaScriptよりもシンプルなコードで書けるため、複数人のプログラマーが関わるプロジェクトでエラーが出にくいようになっています。
Reactの場合、拡張機能を使えればTypeScriptの利用は可能ですが、下準備が必要になるため初心者にはハードルが高く感じるでしょう。
Vue.jsでは問題なく利用できます。Vue3であれば特別な設定をせずに使えるため、JavaScriptよりこちらをメインで使う人もいます。
Reactは、開発元の一つであるMetaが日々改良を続けており、海外での人気が高くなっています。小規模から大規模までのアプリケーション開発に対応しており、他の分野でも応用できるため、需要が減ることは考えにくいでしょう。
また、React Nativeというモバイル用の拡張もあり、将来はVR開発に対応する予定のため、さらなる需要の高まりが期待できます。
一方、日本ではVue.jsが人気です。Vue.js案件の単価は高く、現在多くの企業で導入されているため、需要減少の心配はないでしょう。サポートも充実しているため、今後も大きな需要が期待できます。
経済産業省商務情報政策局の報告によると、今後IT人材不足は深刻になっていくとされています。
特にReactやVue.jsはもともと扱える人材が少ないため、現状では、案件の単価が下がる可能性は低いと言えるでしょう。
2025年6月9日時点で、キーワード「React」に該当する案件は215件が公開中です。以下は、具体的な例です。
・アミューズメントアプリの開発支援の案件
・スマホ向けSPAのシステム改修
・中古車販売大手のフロントエンドエンジニア
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2025年6月9日時点で、キーワード「Vue」に該当する案件は130件が公開中です。以下は、具体的な例です。
・Vue.jsVer2を用いたECサイト開発の案件
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・JavaScript(Node.js),TypeScript通知基盤の案件
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ReactとVue.jsについて、よくある質問とその回答をまとめました。
特にエンジニアにとって気になるのは、ReactとVue.jsのどちらから習得すべきかという点です。特徴や用途、需要などを知り、習得するフレームワークの選択にお役立てください。
ReactとVue.jsはどちらもWebのフロントエンド向けのフレームワーク(Reactは正確にはライブラリ)です。フロントエンド開発の生産性向上などに役立ちます。また、いずれもSPAの開発に適しています。
大きな違いとして、バインディングがあげられます。Reactはデータの変更が画面に自動的に反映される単方向バインディングを採用しており、Vue.jsはデータの変更と画面での入力変更が両者に反映される双方向バインディングです。
一概には言い切れないものの、海外ではReactの人気が高く、国内ではVue.jsの人気が高い傾向があります。国内でVue.jsの人気が高い理由として、日本語ドキュメントの充実や利用開始までの学習ハードルが低いことがあげられます。
Reactは小規模から大規模な開発までに適していることに対し、Vue.jsは中・小規模向けの開発に適しています。エンジニアがどちらを習得するか検討している場合には、自分が活躍したい開発の規模を一つの基準とすることができます。
ReactとVue.jsのどちらを習得し、業務で活用するか、選択するのはエンジニア自身です。特にフリーランスエンジニアの場合には、習得するフレームワークでも参画できる案件が変わってきます。それぞれを比較し、特徴を理解したうえで、自分の作りたいものや仕事に活かせる選択をしましょう。
Reactはライブラリが豊富な言語のため、学習を終えれば利用シーンは広いです。また、Vue.jsは日本語のサポートが充実しているため、初心者にとって優しいフレームワークと言えます。
本記事で紹介した内容や特徴を押さえ、自分にとって良い選択をしましょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション
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