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ReactとVue.jsの違いはご存じでしょうか。本記事では前半にReactとVue.jsの概要と特徴、性能などを紹介します。後半は需要と将来性を開設します。ReactとVue.jsに疑問や興味があるなら、ぜひチェックしてみてください。
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目次
「ReactとVue.jsの違いは何だろうか」
「特徴が似ていて適している分野がわからない」
など、Webアプリケーションのプログラミングを勉強していると、たくさんの疑問や不安が湧いてくることも多いのではないでしょうか。
本記事ではReactとVue.jsの概要と特徴をはじめ、学習コストや現在のシェア・ニーズ、将来性などを紹介して行きます。
この記事を読むことで、Webアプリケーション開発に必要なReactとVue.jsの概要と特徴が理解できます。ここで得た知識を中心にプログラミング学習を進めれば、スムーズに習得できるでしょう。
Webアプリケーションのプログラミングに興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
Reactとは、Metaがオープンソース化したWebアプリケーションのプログラミング言語です。汎用性の高さと応用の幅広さが売りで、Webサービスの中でも圧倒的な導入率を誇っています。
これまで、ユーザーインターフェースを作る際には細かい命令の記述が必要でしたが、Reactは、到達点を決めることで構築を可能にしました。
Reactは、Webサービスのユーザーインターフェース構築に特化した言語で、デバッグしやすく作業の効率化が図れるのが特徴です。
なお、React自体はフレームワークではなくライブラリです。ライブラリとはあらゆる機能が準備されていて必要に応じて選択し使用する仕組みのことを指します。
コーディングコストが少なく管理しやすいことから、大規模開発に向いています。
Vue.jsとは、プログレシップフレームワークです。
フレームワークとは、アプリケーションを動かすのに必要な要素が全て入っているもので、Webアプリケーションで主に使われています。
シンプルなコードと日本語ドキュメントが豊富で、カスタマイズ性に優れており、DOM操作を自動化できるのが特徴です。
HTMLとJavaScriptの対応付けも自動で行われるため、フロントエンド開発がより効率的にできるのも特徴と言えるでしょう。
SPA(シングルページアプリケーション)画面側での作業量を多くすれば、サーバーとの通信量を減らし、高速で作動するアプリケーションを開発できます。
他のライブラリと併用可能で、単一ではできない仕事にも適していると言えるでしょう。
ただし、大規模開発には向いていないため、小・中規模の開発の際にVue.jsの利用をおすすめします。
ReactとVue.jsには、多くの共通点があります。
代表的な共通点としては、「コンポーネントという考え方を使っていること」「宣言的であること」の2つが挙げられます。
React、またはVue.jsを学ぶのであれば、それらを正確に理解しておきましょう。
アプリケーションの構成を、小さな部品の集まりと捉える考え方です。機能を分割しているため、管理拡張しやすいのが特徴です。
普通のプログラミング言語の場合、1ヶ所だけを変えると不具合が出てしまうため、プログラム全体を修正する必要があります。
しかし、React.jsとVue.jsの場合、コンポーネントを分けて編集でき、必要な部分だけを変更できるため作業が楽です。
また、機能を追加したいときも、すでに含まれているコードに付け足す形で追加できます。
ReactとVue.jsは、ともに宣言的なプログラミング言語です。条件と結果が記載されているため、誰が見ても分かりやすく、ミスしづらいとも言えるでしょう。
反対に、細かく指定しないとプログラミングできないのが「命令的」プログラミング言語です。従来のプログラムはこちらが大半で、目的に至るための途中過程を細かく記述する必要があります。
命令的な性質を持ったプログラミングでは必然的に作業量が増えるため、コストがかかるのがデメリットと言えるでしょう。
Reactは、データのやり取りに特徴があります。
この特徴を理解しないと、操作した設定が反映されない、エラーが出てしまうといった問題が発生します。
以下で、Reactの特徴を紹介するため、しっかりと把握しましょう。
Reactの特徴は、単方向データバインディングであることです。
データから画面への変更や反映はできますが、画面からデータへの変更や反映はできないため、注意が必要です。
Vue.jsの特徴は、データのやり取りが柔軟なところです。
Reactとは異なり、データ方向の制限がないため、幅を持った編集ができます。データ編集で悩みたくないという方は、Vue.jsを使うと良いでしょう。
Vue.jsの特徴は、双方向データバインディングであることです。
画面上で変更を加えれば即座にデータベースに反映され、データベースに変更を加えた場合も、すぐに画面に反映されるため、編集する際は非常に便利でしょう。
ディレクティブは、Vue.jsのみの機能です。タグにつける属性で、頭にv-をつけて機能を追加できるのが特徴です。
たとえば、v-bindは単方向バインディング、v-modelは双方向バインディングの機能を追加します。また、v-htmlはhtmlタグを個別のタグとして利用し、v-styleはインラインCSSスタイルを適用します。
コードを書き直したり、新しく外部ファイルを作ったりしなくても機能を付け足せるため、よりスピーディーに開発できるでしょう。
ReactとVue.jsの違いは、カバーできる技術の範囲です。Reactはマルチに対応し、Vue.jsは比較的コアに対応できるという性質があります。
開発方法も異なるため、しっかりと理解しておきましょう。
作成するアプリケーションの機能によって、どちらを使うかが変わってきます。
Reactは単一ページやアプリケーション開発が得意で、もともとの機能が豊富なため、ほとんどのケースに対応できるのが特徴です。平均的な機能のものを開発するのであれば、Reactが適しているでしょう。
Vue.jsは、上記のReactの特徴に加え、高度な単一ページアプリケーションの開発が可能です。追加機能が豊富でカスタム性に優れており、別の言語と組み合わせられるため、よりカスタム性が欲しい場合は有効な言語です。
ReactとVue.jsは開発方法が違います。Reactは関数型のプログラミングで、「y =f(x)」 といった関数のみでコードを組み立てます。
関数型には、関数(機能)引数(元になるもの)戻り値 (結果)があります。どんな計算や処理をするのか決めるのが関数(機能)です。
そこに引数(元になるもの)を入れて戻り値(結果)を出力して動作させるのが関数型プログラミングです。一般的にイメージされるプログラミングは、この関数型を指します。
一方のVue.jsは、クラス宣言でプログラミングできます。クラス宣言はマークアップ言語と同じ感覚で利用できるのが特徴です。
また、タグの組み合わせでも効果が変わります。たとえば、v-bindがclassかstyleと一緒に使われると特別な機能を持ちます。
ReactやVue.jsも、処理速度自体は速い言語です。
なお、Reactと比較すると、Vue.jsは仮想DOMが何度も再計算を行うため遅くなってしまう場合があります。
その場合は、updateが多いところを修正すると改善します。
ReactとVue.jsは、ライブラリのサポートに違いがあります。
まず、Reactは公式のサポートが少ないため、少し扱いづらい部分があるでしょう。その場合は、企業が公開したライブラリを使うことで多種多様な機能を持たせて活用できます。
一方、Vue.jsは開発でよく使うライブラリがほぼ公式で揃っているため、初心者でも簡単に使えます。
しかし、Reactと比較すると多様性に乏しく、途中で不便に感じる人もいるでしょう。Vue.jsで使いたいライブラリがない場合は、人や企業が公開したものを探して利用することをおすすめします。
ReactとVue.jsは、どちらもJSXを利用して出力します。JSXとは、JavaScript構文に対する拡張です。
ReactでDOMを出力するために使われるもので、HTMLを書くように組み込んで利用するため、Reactではよくつかわれる方法です。
Vue.jsもJSXで出力できます。仮想DOMをするときはコードが簡単になるため、とても便利です。さらに、Vue.jsにはJSXをサポートする機能がついています。
ただし、Vue.jsの場合、より単純にできるテンプレートの方が主流です。
スタイリング手法は、ReactとVue.jsで大きく違います。Reactの場合、「絶対にこれ」というものはなく、状況によって使用する言語を決めます。
たとえば、書くコードが少なくCSSより細かいデザインができるTailwind CSSをメインに使い、足りないところを他のスタイリング方法でカバーしていくと効率よく作業できるでしょう。
Vue.jsは、Vuetifyという外部ライブラリを使うとスムーズに作業できます。Vuetifyではマテリアルデザインが利用可能です。
マテリアルデザインは立体感を取り入れたデザインのため、Webサービスをおしゃれに演出できます。VuetifyはCSSと比較してパターンが多く、簡単にレイアウトできる点が強みです。
利用方法は、パソコンにインストールする方法とCDNを使う方法の2つがあります。
CDNとは、ライブラリのあるサイトにアクセスし、URLをHTMLファイルに貼り付けて利用する方法です。容量を圧迫しないため、低スペックなパソコンでも問題なく使えます。
Reactの学習コストは低いと言えるでしょう。JavaScriptが元になっているため、JavaScriptを覚えていれば習得は早いでしょう。公式サイトでチュートリアルがあるため、ノーコストで基本を学べます。
また、 Metaが「create-react-app」を発表したことで、以前よりReactの学習はしやすくなったと言われています。はじめは英語のみでしたが、2022年現在は日本語のページがあるため、学習のハードルは低くなっています。
しかしながら、日本語による記事・書籍はまだ少ないため、独学の難易度は比較的高めです。
一方のVue.jsも学習コストは低く、Reactと比較すると覚えるフレームワークも少ないため、時間もあまりかけずに取得できるでしょう。
Reactと同じく、JavaScriptを覚えているのであれば習得は容易でしょう。こちらも公式サイトでチュートリアルがあるためノーコストで基本を学べます。
ただし、Vue.jsは他のライブラリと併用するケースが多いことから、別の言語の習得も必須になってきます。Vue.jsを学ぶときは他の言語もセットだということを覚えておきましょう。
JavaScriptが使える環境であれば、基本的に利用可能です。
Typescriptは、JavaScriptを拡張したものです。JavaScriptよりも簡単なコードで書けるため、複数人のプログラマーが関わるプロジェクトでエラーが出にくいようになっています。
Reactの場合、拡張機能を使えればTypeScriptの利用は可能ですが、下準備が必要になるため初心者にはハードルが高く感じるでしょう。
Vue.jsでは問題なく利用できます。Vue3であれば特別な設定をせずに使えるため、JavaScriptよりこちらをメインで使う人もいます。
現在、ReactとVue.jsには高い需要があります。海外と日本では、それぞれ人気の高さが異なりますが、ともに将来性はあると言えるでしょう。
Reactは、開発元であるMetaが日々改良を続けており、海外での人気が高くなっています。小規模なものから大規模なものまでアプリケーション開発ができ、他の分野でも応用できるため、需要が減ることは考えにくいでしょう。
また、Reactは将来アンドロイドやVR開発にも利用して行く予定のため、さらなる需要の高まりが期待できます。
一方、日本ではVue.jsが人気です。Vue.js案件の単価は高く、現在多くの企業で導入されているため、需要減少の心配はないでしょう。サポートも充実しているため、今後も大きな需要が期待できます。
経済産業省商務情報政策局の報告によると、今後IT人材不足は深刻になっていくとされています。
特にReactやVue.jsはもともと扱える人材が少ないため、現状では、案件の単価が下がる可能性は低いと言えるでしょう。
ReactとVue.jsのどちらを使うか、選択するのはプログラマー自身です。それぞれを比較し、特徴を理解したうえで、自分の作りたいものや仕事に活かせるものを学び、実践していきましょう。
Reactはライブラリが豊富な言語のため、学習を終えればどんなときにも使える言語です。また、Vue.jsは日本語のサポートが充実しているため、初心者にとても優しい言語と言えるでしょう。
本記事で紹介した内容や特徴を押さえ、自分にとって良い選択をしましょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
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