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C#に対応する4つのフレームワークとは?ASP.NETの学習方法も紹介

C#に対応するフレームワークにはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、C#と.NETとの関連性や.NETFrameworkを構成する要素、ASP.NETのフレームワークについて解説しているため、参考にしてみてください。

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目次

「C#を身につけることのメリットって?」
「C#ではどんなものが開発できるの?」
「.NET Frameworkではどんなことができる?」


このように、プログラミング言語であるC#について、多くの疑問を持っているという人もいるのではないでしょうか。


本記事では、エンジニアがC#を習得するメリットやC#で開発できるものなどを解説しています。本記事を読むことで、C#がどのような言語なのか把握できるでしょう。


また、C#のフレームワークであるASP.NETについても解説するため、C#のフレームワークについて知りたい人も参考にできます。


C#やフレームワークについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

エンジニアがC#を習得する4つのメリット

C#に興味を持っている人の中には、C#を習得することでどのようなメリットがあるのか知りたいという人も多いでしょう。C#はさまざまな開発現場で活用されている言語であり、エンジニアとしてC#を扱えるようになっておくことには多くのメリットがあると言えます。


ここでは、エンジニアがC#を習得するメリットについて解説していくため、参考にしてみてください。

1:充実したサポート体制がある

C#は開発元のMicrosoft社が力を入れているプログラミング言語で、サポート体制も充実しています。ツールによるサポートが充実しているため、開発も効率的に進めることが可能です。


また、C#は積極的に開発が進められていることから、バージョンアップごとに新しい機能が追加されています。


現在ではラムダ式やクエリ式LINQなどをサポートしており、さらにWindows以外のOSでも開発ができるクロスプラットフォーム化にも対応しているため、macOSやAndroidでも開発可能となっています。

2:Javaと類似性があるため学習しやすい

C#はC系言語の1つですが、Javaのメリットを取り入れて開発されており、条件分岐やループ、関数の定義といった文法はJavaに寄せた言語となっています。


また、Javaと同じオブジェクト指向の言語であることから、Javaを扱ったことがある人は学習コストが少なく済むでしょう。


そのため、Javaの実務経験があればC#を扱うエンジニア職にも転職しやすくなります。

3:オブジェクト指向である

C#はオブジェクト指向のプログラミング言語です。オブジェクト指向とは、処理の内容などをオブジェクトという単位で管理するもので、プログラムを手順ではなく「モノ」と「操作」として見ることでコード全体を構築します。


C#はオブジェクト指向の言語であることから、膨大なコードのどこに何が記述されているのかが分かりやすくなっており、仕様変更にも柔軟に対応することができます。

4:Visual Studioを利用できる

C#はMicrosoft社が開発したプログラミング言語であるため、同じくMicrosoft社が開発したIDEであるVisual Studioを利用して開発することができます。


Visual Studioは無料で公開されている高機能なIDEで、パソコンにインストールするだけでプログラミング、コンパイル、動作確認まですべて行えます。


プログラミング言語の中には開発環境を構築するだけでも初心者には難しいものもあるため、Visual Studioが利用できるC#は初心者にとって学習する上で大きなメリットがあると言えるでしょう。

C#で開発可能な4つのもの

C#はさまざまなものが開発できるプログラミング言語ですが、特にMicrosoft社の製品との相性が良いという特徴があります。そのため、パソコンやスマートフォンで利用するアプリ開発などで用いられることが多いです。


ここでは、C#で開発可能なものを紹介していきます。

1:クロスプラットフォーム

Xamarinを利用することで、C#でクロスプラットフォームに対応することができます。Xamarinはクロスプラットフォームの開発ツールとなっており、Xamarinを用いることでmacOSやiOS、Android向けのアプリ開発も可能になります。


それまでのC#はWindowsに専門特化したプログラミング言語でしたが、Xamarinを取り入れたことによって生産性の高いC#を活用して、さまざまなプラットフォーム間で開発ができるようになりました。

2:Webアプリ

C#はASP.NETを用いることでWebアプリの開発ができます。ASP.NETとは、Webアプリ開発を行うための機能をまとめたフレームワークとなっており、ASP.NETを利用することでmacOSやLinuxでも開発を行えるようになります。


また、Visual Studioを利用することができるため、非常に簡単にWebアプリを開発することが可能です。

3:GUIアプリ

C#は簡単にGUIアプリを開発することができます。GUIとは「Graphical User Interface」の略で、GUIアプリは「ユーザーが操作できる画面を持ったアプリ」を指します。


Visual Studioを利用すれば、ドラッグ&ドロップだけで簡単にGUIアプリを構築していくことが可能です。そのため、初心者がプログラミングを学ぶために利用するのもおすすめです。

4:ゲーム

Unityを利用することで、C#でゲーム開発を行うことができます。UnityはIDEを内蔵したゲームエンジンで、さまざまなゲーム開発に用いられています。


Unityを利用すればARやVR、MRなどの開発も可能になるため、さまざまな最先端コンテンツの作成も可能です。また、前述のXamarinを利用すれば、C#を使ってスマホゲームの開発を行うことも可能です。

C#と.NETとの関連性

「.NET」とはMicrosoft社が開発しているC#の環境の一つで、正式名称は「.NET Framework」と言います。.NETはC#以外にもさまざまな言語に対応しています。


つまり、.NETはC#などの言語を扱える開発用のプラットフォームです。また、Microsoft環境によるC#は「C#.NET」と呼ばれており、C#とほぼ同じ意味で用いられています。

.NET Frameworkでできることとは?

.NET Frameworkを用いることで、WebアプリやWindows向けのデスクトップアプリ、Microsoft Azure用のアプリを開発することができます。


また、.NET FrameworkはWindowsと相性が良いことから、Windows上で基幹業務アプリを構築するためのWPF(Windows Presentation Foundation)アプリの開発も可能となっています。

.NET Frameworkの歩み

.NETは、もともとはMicrosoft社が2000年頃から目指していた「Microsoft .NET」と呼ばれるビジョンからスタートしています。


この「Microsoft .NET」を実現するためのフレームワークとして「.NET Framework」が誕生しましたが、現在では「Microsoft .NET」という言葉は消え、「.NET Framework」だけが残っています。


.NET Framework自体のバージョンは4.8で終了となりました。しかしその後、後継のフレームワークである.NET Coreが誕生し、現在は.NET5が最新版となっています。

.NET Frameworkを構成する要素

.NET Frameworkは3つの要素で構成されています。ここでは、.NET Frameworkを構成する要素を紹介していくため、どのようなもので構成されているのか参考にしてみてください。

基本クラスライブラリ

.NET Frameworkの型は、.NETアプリケーションや.NETコンポーネント、コントロールを構築するための基礎となるものです。


基本クラスライブラリには、基本データ型や例外、データ構造のカプセル化、ファイル入出力、読みこまれた型へのアクセス、.NET セキュリティチェックの呼び出し、GUIの提供などの機能を実行する型が用意されています。


たとえば、C#でプログラミングを行う際に文字列型を定義するために用いられるStringクラスは、基本クラスライブラリの代表例となっています。

共通言語ランタイム

共通言語ランタイムとは、.NET Frameworkのランタイム環境です。.NET Frameworkにおける動作環境のことで、共通言語ランタイムによって入力されたプログラミングコードが共通中間言語に変換され、実際にプログラムが実行されることになります。


このように、実行時に中間言語への変換を挟むことにより、一つの言語に縛られずさまざまな言語を使ってアプリケーション開発を行えるようになっています。

各種ライブラリ・フレームワーク

.NET Frameworkにはさまざまなライブラリやフレームワークが搭載されています。特にWebアプリケーション開発フレームワークである「ASP.NET」は、.NET Frameworkの中でも代表的なフレームワークです。


ASP.NETを用いることで、Webアプリ開発に関する専門的な知識を持っていなくても、高機能なWebアプリを開発することができます。

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ASP.NETのフレームワークの紹介

ASP.NETには、Webアプリ開発に用いることができるさまざまなフレームワークが用意されています。ここでは、ASP.NETのフレームワークについて紹介していきます。

ASP.NET MVC

ASP.NET MVCとは、後述する「ASP.NET Web Forms」のようなWebFormモデルと違い、テスト駆動に強みを持つフレームワークです。


「MVC」とは「Model View Controller」を略した言葉で、ソフトウェアの処理を「処理」「表示」「入力伝達」の3つの要素に分割して開発するというものです。


ASP.NET MVCはWebFormモデルとは全く開発手法が異なるため、別のフレームワークとして考えた方が良いでしょう。

ASP.NET Web Forms

ASP.NET Web Formsとは、Visual Studioに含まれているWebアプリケーションフレームワークです。ドラッグ&ドロップによってUIを開発することができるため、扱いやすいでしょう。


HTMLやクライアントスクリプト、サーバーコントロールやサーバーコードの組み合わせを利用して記述することができます。

ASP.NET Web API

ASP.NET Web APIとは、クライアントにHTTPサービスを提供するフレームワークです。ブラウザやデスクトップアプリ、タブレットなどあらゆるデバイスで利用することができます。


また、ASP.NET Web APIはHTTPに準ずるフレームワークであることから、複数のクライアントにも対応することが可能です。

ASP.NET Core

ASP.NET Coreとは、クロスプラットフォームなオープンソースのフレームワークです。クラウドに対応したWebアプリやWebサービス、IoTなどを開発することができます。


また、ASP.NET CoreはWindowsだけでなく、macOSやLinuxでも開発することが可能です。

ASP.NETを学習する方法

ASP.NETを学習する場合は、.NET Frameworkに関する知識を含めて習得する必要があります。ここでは最後に、ASP.NETを学習する方法について解説していきます。

Microsoft Docsを活用する

Microsoft Docsとは、Microsoft社が公開している技術的なドキュメントのライブラリです。開発者向けの学習プラットフォームにもなっており、さまざまなMicrosoft製品のドキュメントがまとめられています。


また、学習のためのラーニングパスやサンプルコードなども掲載されているため、学習に活用すると良いでしょう。

オンライン通信講座を活用する

ASP.NETは、オンライン通信講座を活用して学ぶことも可能です。たとえば有料のオンライン通信講座ですが、UdemyにはASP.NETに関する内容を含めたコースは現在約4,000件以上存在しています。


入門者向けのASP.NET講座もあるため、利用してみると良いでしょう。

書籍を活用する

ASP.NETについてまとめられた書籍を利用して学習する方法もあります。ASP.NETや.NET Frameworkを学べる本は数多く販売されているため、自分のレベルに合った書籍を利用して勉強すると良いでしょう。

C#を扱うエンジニアとしてフレームワークを活用しよう

C#はクロスプラットフォームやWebアプリケーションなどの開発に用いられる言語です。C#での開発を行う場合、さまざまなフレームワークを利用することができます。


ぜひ、本記事で紹介したC#を習得するメリットや.NET Frameworkを構成する要素、ASP.NETのフレームワークなどを参考に、C#に対応するフレームワークについて理解を深めましょう。

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この記事の監修

miraie miraie

株式会社Miraie

2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。

監修者インフォメーション

所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
設立
2007年7月(3月決算)
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