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AWSエンジニアとは?必要なスキルや役立つ資格・将来性についても解説

AWSエンジニアとは?必要なスキルや役立つ資格・将来性についても解説

AWSとは、Amazon社の提供するクラウドサービスです。多数の企業が採用するAWSに関するエンジニアは近年注目を集めるエンジニア職種となっています。本記事では、AWSエンジニアの仕事内容や将来性、必要なスキル、年収などについて詳しく解説します。

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目次

「近年必須技術となっているクラウドを扱うンジニアについて知りたい!」

「AWSエンジニアってどんな職種?」

「AWSエンジニアになるために必要なスキルとキャリアパスは?」


メジャーなクラウドサービスの中でもトップシェアを誇るAWS。AWSを活用したインフラやサービスの構築で活躍するのがAWSエンジニアです。


需要が高く将来性もあると想定されるAWSエンジニアについて、多くのエンジニアが興味を持っているでしょう。本記事ではAWSエンジニアの詳しい仕事内容や平均年収、なるためのキャリアパスや方法の他に、この職種で必要となるスキルを解説します。


AWSエンジニアに興味を持っている方、フリーランスエンジニアとして活躍の場を広げたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみて下さい。

AWSとは?どんなサービスがある?

そもそもAWSとはAmazon社が提供、管理しているクラウドコンピューティングサービスです。主にアカウントを持つユーザーに向けて、インターネット上からアクセス可能なパブリッククラウドサービスを提供しています。


情報調査会社Synergy Research Groupが2024年2月に発表した2023年第4四半期クラウド市場の占有率において、AWSは31%と世界トップシェアをキープしています。少なくとも2018年第4四半期より5年連続でトップです。


AWSでは、さまざまな形態のクラウドサービスを提供しています。Webサービス、ストレージ、ITインフラ、データベースや情報の分析サービスなど、サービスの数は200を越え、今も新規のサービスを増やし続けています。


インフラの提供方法としてクラウドサービスはオンプレミス形式に比べ、初期投資の金額や運用コストを抑えられること、柔軟な拡張が可能であるといったメリットがあります。多くのケースでメリットがでるため、企業や組織にとってはインフラの形態において第一の選択肢と言っても過言ではありません。

AWSのサービスの例

AWSは様々な種類のサービスを提供しており、スタートアップ企業から政府機関まで幅広いユーザーが利用しています。


既存のアプリケーションやシステムがオンプレミスに存在したとしても、簡単な操作で素早く、低コストにAWSに移行する方法を提供しています。また、セキュリティ面についても高いレベルを維持しており、多くのユーザーが利用中です。

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データの保存や配信

AWSは、データの保存や配信をするためのサービスを提供しています。ストレージサービスとしてはS3(Simple Strage Service)、グローバルなコンテンツを配信するためのAmazon CloudFrontなどが代表例です。


高いスケーラビリティと可用性を誇るストレージサービスを提供しているため、アクセスの急な増加へも臨機応変に対応することができます。また、災害などによるデータの消失のリスクも少ないです。


それ以外にも、コストパフォーマンスの高さ、柔軟な操作権設定、高いセキュリティ性能などが特徴です。

データベースとして活用

AWSはフルマネージドなデータベースのサービスも提供しています。各種のRDBを利用できるRDS、マネージドNoSQLDBとしてAmazon DynamoDBなどが代表例です。


RDSではMySQLやPostgreSQL、Oracleなどの製品が選択可能で、既存のSQLが活用でき新たなデータベース操作のための言語を覚える必要がありません。


リレーショナルデータベースだけでなく、レスポンス速度と拡張性を追求した、NoSQL形式のデータベースサービスも提供しています。

サーバー環境の構築

AWSはファイルの格納やアプリケーションの処理ができるサーバー環境を構築することができるサービスも提供しています。クラウド上の仮想サーバーを提供するサービスの代表例としてEC2が挙げられます。


クラウド上の仮想サーバーは急激なアクセスの増加によりサーバーがダウンしそうになった時には自動的にリソース量を増やす、逆にアクセス減少時にはリソース量を減らしてコストを軽減する柔軟な設定が可能です。


プロビジョニングや管理の必要もないため、コストと共に労力も削減することができます。

AWSエンジニアってどんな仕事?

AWSエンジニアとは、AWSを使用したITインフラやシステムの構築・移行・運用業務などにおいて、専門性の高い業務を行うエンジニアです。企業や組織におけるインフラの一部分として、AWSを活用することによりメリットをもたらします。


AWS自体が登場したのが2006年とまだまだ歴史は浅いですが、豊富な機能を備えたAWSの利用に欠かせないAWSエンジニアは企業からのニーズが高いです。


インフラとアプリケーションの分野をまたがったスキル・知識が必要となり、専門性の高さから人材が育ちにくい状況であるため、AWSエンジニアのニーズは急騰しています。

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スキル向上は常に必要

専門性が高く、需要の高いAWSエンジニアですが、エンジニア自身にとっては負荷となる部分もあります。それは、AWSに関するスキル向上が欠かせないということです。


AWSには多数の機能が存在し、また新たなサービスも今なお登場しています。AWSエンジニアはこれらに関する知識とスキルを高め、対応していくことが求められる職種です。


また、AWSのインフラに関連するトラブルが発生した場合には、ITインフラとして利用している場合などには緊急的な対応が必要となる場合もあります。オンプレミスの環境に比べればどこからでもアクセスしやすくなってはいるものの、インフラ系のエンジニアに共通した重要な基盤を担っていることによる悩みといえます。

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AWSエンジニアの平均年収

40代からのフリーランスエンジニア向け・案件検索サイト【SEES】に2024年7月26日時点で掲載されているフリーランス向け案件より、インフラスキル「AWS」およびキーワード「インフラ AWS」に該当するデータよりAWSエンジニアの想定年収を算出しました。30件のデータの平均単価の12か月分より、AWSエンジニアの平均年収は892万円と想定できます。

これらの案件では、業務内容はAWSを用いたインフラの設計、構築、運用やサービスの構築案件が混在しています。高スキルの案件やリーダー・マネージャー業務の発生する案件、ITコンサルティングに関わる案件などが高い年収に繋がっている傾向があります。

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AWSエンジニアの仕事内容について

本記事ではAWSを用いて業務を行うエンジニア全般をAWSエンジニアと呼称していますが、もともとAWSエンジニアという職業には明確な定義がありません。また、AWSが提供しているサービスそのものが多岐に渡るため、様々な業務内容が発生することがあります。


本項では、AWSを用いたITインフラやサービスの構築における業務を工程別に紹介します。

要件定義

要件定義では、クライアントの要望を聞き取りシステムによる解決を要件定義書としてまとめます。クライアントの要望に沿ってAWSサービスを用いた解決策の立案、および利用するAWSサービスを選定するスキルが必要になります。


要件定義は機能要件と非機能要件に分かれます。クライアントの要望に沿った機能要件だけではなく、システムをより快適に利用できるようにするために非機能要件も同時に進める必要があるでしょう。

AWSインフラの設計

AWSの提供する各種のサービス上に、ITインフラを構築するための設計を行います。


全てのインフラをAWSのサービスを利用することが重要ではなく、時にはオンプレミスと併用する方が良い場合もあります。クライアントのITインフラの利用方法や予算などにより、柔軟に対応しなければなりません。


適切なサービスを取捨選択することで、コストパフォーマンスだけでなく、セキュリティも高めることができます。

AWSインフラの構築

設計にそってAWS上にインフラの構築を行う工程です。


AWSの環境でも、IPアドレスやファイアーウォールの設定などのネットワーク、OSのユーザー、権限設定などのサーバー領域など、多くの内容を設定する必要があります。AWSの知識は勿論、ITインフラに関する基本的な知識やネットワークの知識が必要です。

AWSインフラの運用

インフラサービスは構築したら終わりではなく、利用開始後の保守や改善などの運用業務が存在します。AWS環境についても同様です。


アクセス数の監視やOSのアップデートなどがその一例です。AWSの各種サービスはスケーラブルかつ従量制のため、これらのチューニングも運用業務の一部となります。


運用作業のミスがビジネスに致命的な損害を与えることもあるため、ITの知識だけでなく、綿密な意識合わせや注意深さも必要になります。

アプリケーションサービスの開発

AWSをインフラとして活用するサービスの構築では、AWSエンジニアがアプリケーションの構築に携わることもあります。ソフトウェアを動かすための環境としてAWSを利用する際には、AWSエンジニアの知見を活かした活躍が求められるでしょう。


不特定多数のエンドユーザーに遅延なくアプリケーションやシステムのサービスを提供するためには、開発や設計の段階から意識が必要です。


クラウドエンジニアとの違い

クラウドエンジニアとは、インフラエンジニアの中でもクラウド分野に特化したエンジニアです。クラウドエンジニアはインフラ環境のクラウド化やそれに伴う作業を行うため、AWSを扱うケースもあるでしょう。


そのため、AWSエンジニアもクラウドエンジニアの一種だと言えます。

インフラエンジニアとの違い

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどのインフラ環境の設計や開発、運用を行うエンジニアです。ITインフラに関する領域は幅広いため、業務領域によってサーバーエンジニアやネットワークエンジニア、クラウドエンジニアと呼ばれることもあります。


インフラエンジニアの場合、ハードウェアやクラウドなどに関係なくインフラ周りの業務を担います。そのため、インフラエンジニアにもクラウドやセキュリティに関する知識が必要です。

AWSエンジニアと似た職種との違い

前述のとおり、AWSエンジニアとはクラウドコンピューティングサービスであるAWSを使った業務を行うエンジニアです。それでは、AWSエンジニアとクラウドエンジニア、インフラエンジニアにはどのような違いがあるのでしょうか。


ここでは、AWSエンジニアと似た職種との違いについて解説します。

インフラエンジニアとの違い

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどのインフラ環境の設計や開発、運用を行うエンジニアです。ITインフラに関する領域は幅広いため、業務領域によってサーバーエンジニアやネットワークエンジニア、クラウドエンジニアと呼ばれることもあります。


インフラエンジニアの場合、ハードウェアやクラウドなどに関係なくインフラ周りの業務を担います。そのため、インフラエンジニアにもクラウドやセキュリティに関する知識が必要です。


インフラエンジニアという呼称は、各専門領域をもったインフラ領域のエンジニアを含めたものです。つまり、AWSエンジニアもインフラエンジニアの一種といえます。

クラウドエンジニアとの違い

クラウドエンジニアとは、インフラエンジニアの中でもクラウド分野に特化したエンジニアです。クラウドエンジニアはインフラ環境のクラウド化やそれに伴う作業を行うため、AWSを扱うケースもあるでしょう。


そのため、AWSエンジニアもクラウドエンジニアの一種だと言えます。

AWSエンジニアになるために必要なスキル

AWSエンジニアになるためにはAWSの知識に精通することが必要です。また、それ以外にも必要な能力は多岐に渡ります。


インフラの基本的な知識も持っていれば業務の効率を向上させることが可能です。アプリケーションやシステムの開発に関する知識もあれば、構築するインフラの品質向上が見込めます。


AWS以外のプラットフォームのサービスについても勉強することも、AWSとの比較をするためには必要です。

インフラの設計・構築スキル

AWSを利用してクラウドサービス上にインフラを構築することが可能です。AWSエンジニアには、AWSを駆使してインフラなどの構築を行うことが求められるため、構築対象となるサーバーやネットワークなどのインフラストラクチャの設計・構築スキルが求められます。


インフラ設計時点で、どのインフラをクラウドサービスを導入して構築するのかを考慮しておくことで、セキュリティと可用性を両立させることが可能です。また、利用するサービス内容が同じでも、使用時間などによってコストに差が発生するという特性もAWSには存在します。これらもインフラの設計に必要な知識と捉え、多様な視点でインフラ構築に関する設計・構築のスキルと知識を身に付けることが重要です。

AWSサービスに関する知識

AWSエンジニアは、ITインフラやサービスの構築のためのツールとしてAWSのサービスを使用します。最大限に活用するためにも、AWSサービスに関する知識は必要不可欠です。


AWSサービスに関する知識は、インフラの構築でも、提案でも必要です。運用・保守業務でも、サポートを受ける際などAWSサービスに関する知識がなければ満足に不具合やエラーから復旧させることができないでしょう。

ミドルウェアに関する知識

AWSの環境はミドルウェアを稼働させる目的でも利用します。例えば、DBMS(データベース管理ツール)やWebサーバー(アプリケーションサーバー)などが代表的です。したがって、これらのミドルウェアに関する知識も求められます。


AWSエンジニアはインフラの構築にも、アプリケーションの開発業務にも関わるため、OSとアプリケーションの間にあるミドルウェアについても熟知しておくことが求められます。良質なミドルウェアを構築することで、インフラとアプリケーションの親和性が高くなります。

DB管理、データ分析に関するスキル

AWSには、データベース管理システムを扱えるサービスやデータの分析を行うことができるサービスも提供しており、AWSエンジニアにはデータの管理やデータを加工して分析に活用するスキルも求められます。


データ分析の結果から得られる示唆は、ビジネスに役立つ情報をもたらすことができるでしょう。コストパフォーマンスの向上にもつなげることが可能です。


これらのDB管理においては、SQLにも対応しているサービスもあるため、データベースの知識をそのまま使える場合もあります。

アプリケーションに関する知識

AWSの環境を用いて、アプリケーションサービスを開発することもできます。従来型のインフラ環境と比べ、運用や管理の労力やコストを削減できるという点がメリットです。したがって、AWSエンジニアもアプリケーションに関する知識を習得しておくと、業務の役に立ちます。


AWSのサービスに関する知識と組み合わせ、アプリケーションの種類や目的によって、どのサービスを使うか、使い分けることもAWSエンジニアの重要な使命です。

ストレージの利用に関する知識

AWSエンジニアには、データを保管するためのストレージに関する知識も必要です。ストレージを理解するためには、RAIDやイレイジャーコーディング、レプリケーションなどの知識が求められます。


また、オンプレミスのストレージからクラウドにデータ移行する場合も、ストレージに関する知識が活躍します。


AWSエンジニアの平均年収は侍エンジニアによると500~600万円程度、レバテックフリーランスの公開案件によると900万円程度となっています。


スキルを身につければ身につけるほど、年収は高くなる可能性があります。

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AWSエンジニアの将来性は高い?

AWSなどのクラウドサービスの需要が、企業や組織の大小を問わずあらゆる組織の間で高まっています。これに伴い、AWSエンジニアの将来性は高いといえる状況です。高度なスキルや知識を持つ場合は、高収入も期待できます。


また、AWSのサービス内容は多岐に渡るため、幅広くAWSの知識に精通していれば、フリーランスエンジニアはスキルとマッチする仕事の不足というリスクを低くすることが可能です。

クラウドを活用する企業が増加傾向

国内外を問わず企業や組織がインフラ環境として、AWSなどのクラウドサービスを選択して活用するケースは一般化しています。この傾向は、継続的に加速しており、今後も安定して続くとみてよさそうです。


IDC Japanが2024年6月に発表した国内クラウド市場予測では、2023年の国内クラウド市場は前年比約30%成長の7兆8,250億円となりました。成長比は徐々に落ち着くものの、市場拡大の傾向は変わらず、2027年には15兆円を越えると予測しています。


AWSなどのクラウドサービスは、インフラ構築時にハードウェアの購入などを抑えることができるため初期投資額が少ないというメリットを持ちます。ベンチャー企業や中小企業から、大企業まで様々な企業で扱うことが可能です。


この傾向はAWSのサービスの知識とスキルを習得しているAWSエンジニアのニーズを支える背景といえます。

AWSはパブリッククラウドの中でもトップシェアを持つ

パブリッククラウドサービスは他の事業者も多く提供していますが、AWSはその中でも注目されている存在です。初期投資を安く抑えられること、継続的な値下げによるユーザーに寄り添った姿勢が評価されているのでしょう。


先にも記述した情報調査会社Synergy Research Group2024年2月発表の2023年第4四半期クラウド市場でも継続的にAWSがシェアトップを堅持していました。2018年第4四半期より5年連続でトップの座をキープしており、今後も盤石の体制を築いていると言えるでしょう。


インフラの構築やサービスの展開が容易に素早く行えるため、ビジネス環境の変化に柔軟に対応できる点が最も評価されているポイントです。

運用スキルがあれば活躍の幅が広がる

AWSなどのクラウドサービスは、企業のインフラ環境としての利用が急速に拡大しました。しかし、急速な利用の拡大にともなって企業はAWSの運用に関するノウハウを確立しているわけではありません。また、サービスが多岐に渡ることもノウハウを確立するために時間がかかる要因となります。


したがって、AWSの運用スキルがあれば、様々な企業やポジションで活躍することが可能です。さらにサービスの提案までできれば、キャリアパスにはコンサルティングやフリーランスという選択肢も見えてくるでしょう。

AIの分野でも活用される

AWSのサービスの中には、需要が高まっているAI・機械学習の分野向けのツールもあります。


これらのツールをアプリケーションに組み込むことにより、機械学習の専門的な知識がなくても、テキストや画像の分析をするアプリケーションを構築することが可能です。機械学習を上手く使うことで、企業のビジネス活動に正確性や効率といったメリットをもたらします。


したがって、AWSのAI・機械学習のサービスについて知識を持つAWSエンジニアの需要は高いです。

AWSエンジニアになるキャリアパスと方法

AWSエンジニアは需要の高い職業ですが、その分業務の難易度も高いため、何の経験や知識もない状態では簡単になることはできません。

最低限、AWSについての知識とスキルは必要です。また、アプリケーション分野のエンジニアとしての業務経験も積んでおけば、可能性はより高くなります。

未経験でも採用してくれる企業は少なからずありますが、できるだけ専門技術に関する知識やエンジニアとしての業務経験があることが望ましいです。

インフラエンジニアからステップアップ

AWSエンジニアの業務は、AWS上にインフラを構築することがメインです。したがって、インフラに関する知識とスキルが必要となります。インフラエンジニアとして経験を積むことで、AWSエンジニアをスムーズに目指すことが可能です。

AWSのサービス内容やセキュリティ、ネットワークに関する知識などは通常のインフラに加えて学ぶ必要がありますが、類似した業務内容を経験していることは大きな武器になります。

アプリエンジニアからステップアップ

AWSエンジニアになる方法の一つとして、まずアプリケーション開発を行うITエンジニアとしてIT業界でキャリアを積んで、そこからステップアップするという方法があります。

インフラ関連の業務経験がなくとも、ITエンジニアとしてアプリケーションやシステムを構築した経験は大きな武器になります。サーバー関連などインフラ分野の勉強をして業務経験の浅さをカバーすることができれば、なお望ましいです。

スキルを習得してAWSエンジニアに転職する

インフラやアプリに関するエンジニアとしての業務経験がない場合にも、AWSエンジニアに転職することは可能です。この場合は、下記に挙げる方法などでAWSに関するスキルと知識を身につける必要があります。
(小見出し)プログラミングスクールに通う
AWSエンジニアの需要が高騰しているため、AWSのコースを提供するプログラミングスクールも多数存在しています。これらを利用して、プログラミングスクールに通ってスキルを習得することもAWSエンジニアになる方法の一つです。費用は高めになる傾向が多いですが、学習において不明な点を問題が解決するまで熟練者に質問することができるため、挫折するリスクが低いです。

また、プログラミングスクールで提供しているテキストの情報は質が高いため、独学での勉強にも効果があります。

動画で勉強する

動画での学習でもAWSに関する知識を習得することが可能です。

Webにつながるパソコンさえあれば、場所や時間を問わず勉強できるのがメリットになります。ただし、わからないことがあっても自分で情報を検索して解決する必要があり、初心者の場合は挫折のリスクが高いです。

ある程度の知識を持ったうえで、補完的な意味合いで利用するとよいでしょう。

学習サイトで勉強する

Web上の学習サイトを活用することで、AWSをはじめとしたIT技術を体系的に学習することが可能です。AWSの提供する学習コンテンツではハンズオンによる学習などが充実しています。

場所や時間を選ばず、ネットに繋がる環境があればどこでも勉強できることも強みになります。ただし、動画での勉強と同様、わからないことを質問できる相手が周囲にいないため、初心者には挫折のリスクがあります。

実際にインフラやサービスを構築してみる

AWSについて一定の知識を身につけたら、実際にAWS上にインフラやサービスを構築してみましょう。AWSでは学習などの用途に向けて、無料で利用できる仕組みがあります。

AWSエンジニアの主な業務は、ITインフラやWebサービスなどの構築、運用です。実際に環境やシステムを構築することで、実践的なスキルを身につけましょう。

資格を取得する

未経験者がAWSエンジニアとしてアピールする際は、知識を証明できる資格を取得するのもおすすめです。AWS認定資格や「LinuC」や「LPIC」などの資格は、AWSエンジニアを目指している方にも役立つでしょう。

AWSの運営するAWS認定資格とは


AWS認定資格とは、AWSを利用したクラウドサービスに関する専門的な知識を問う資格試験です。Amazonが運営しているため、保有する知識の裏付けとして有効です。

資格を習得することで、自らのスキルレベルを客観的に評価することができます。習得しておくと就職や転職活動で有利に働くことも期待できます。試験内容も実践的なため、資格取得のための勉強を通して、業務に必要な知識を身に付けましょう。

AWS認定資格にはFOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONALという3つのレベルと専門知識を問うSPECIALTYというカテゴリが存在します。各レベル・カテゴリに関する詳細を以下に記載します。

なお、概ねFOUNDATIONALが初心者向け、ASSOCIATEがインフラ経験やクラウドの利用経験がある人向け、PROFESSIONALは2年以上のAWSを利用した経験のあるエンジニア向けというレベル感です。

※2024年7月26日時点の情報です。

FOUNDATIONAL

FOUNDATIONALは、AWSクラウドの基礎的な理解を目的とした知識ベースの資格試験です。知識の対象により2つの試験が提供されています。

  • AWS Certified Cloud Practitioner:クラウドサービス
  • AWS Certified AI Practitioner(Beta):AI

ASSOCIATE

ASSOCIATEは、AWSの知識とスキルを証明し、AWSクラウドのプロフェッショナルとしての信頼性を得ることができる役割別の認定資格です。
  • AWS Certified SysOps Administrator - Associate:システム管理者
  • AWS Certified Developer - Associate:開発者
  • AWS Certified Solutions Architect - Associate:ソリューションアーキテクト
  • AWS Certified Data Engineer - Associate:データエンジニア
  • AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate(Beta):機械学習エンジニア

PROFESSIONAL

PROFESSIONALは、「AWS上で安全かつ最適化された最新のアプリケーションを設計し、プロセスを自動化するために必要な高度なスキルと知識を証明する」役割別の認定資格です。
  • AWS Certified Solutions Architect - Professional:ソリューションアーキテクト
  • AWS Certified DevOps Engineer - Professional:DevOpsエンジニア

SPECIALTY

AWSの利用における各分野の専門家としての知識とスキルを認定する資格試験です。クライアントおよびステークホルダーへのアドバイザーとなれるレベルの知見が求められます。
  • AWS Certified Advanced Networking - Specialty:ネットワーク(発展)
  • AWS Certified Machine Learning - Specialty:機械学習
  • AWS Certified Security - Specialty:セキュリティ

AWSエンジニアに役立つ認定資格以外の資格


AWSエンジニアには幅広い知識やスキルが必要です。AWSエンジニアになるために役立つ資格には、AWS認定資格以外にも様々な資格があります。

ここでは、インフラエンジニア全般に有用なLinux関連のLPIC・LinuCとネットワークエンジニア向けのシスコの技術者認定を紹介します。

LPIC・LinuC

LPIC・LinuCは、いずれもインフラに欠かせないLinuxに関する知識やスキルを認定する試験です。LPICは世界共通の資格、LinuCは日本独自の資格となります。LPICはレベル1からレベル3の3段階のレベル、LinuCは3段階のレベルに加えシステムアーキテクト向けの資格が追加されました。

AWSの主要な用途の一つとしてサーバー構築がありますが、そこではLinuxがよく利用されるため、AWSエンジニアもぜひとも取得しておきたい資格です。

シスコの技術者認定

シスコの技術者認定は、ネットワーク機器大手のシスコ社が認定する、ネットワークエンジニア向けの資格試験です。ネットワーク一般に関する内容やシスコ社のデバイスに関する問題が出題されます。

資格体系はエントリ、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4段階のレベルと技術的なカテゴリに分かれています。CCNAやCCNPなどが有名です。

AWSエンジニアの中でも、AWSを用いたネットワーク構築を行うエンジニアには特におすすめできる資格です。

AWSエンジニアからのキャリアパス

AWSエンジニアから目指せるキャリアパスには様々な選択肢があります。早い段階からキャリアプランを計画し、必要なスキルを効率的に身につけてキャリアアップを目指しましょう。


以下に、キャリアパスの例を紹介します。

総合的なインフラエンジニア

AWSエンジニアもインフラエンジニアの一種ですが、インフラ全般を業務領域とする総合的なインフラエンジニアを目指すことも選択肢の一つです。AWSエンジニアとしての経験を活かし、AWSに強みを持つインフラエンジニアとなることができます。


インフラエンジニアの業務は多岐にわたるため、AWSだけでなくサーバーやネットワーク、セキュリティなど幅広い知識も身につけることが必要です。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは、各種のIT開発プロジェクトを遂行する現場のリーダーとなるエンジニアです。プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括し責任を負うポジションですが、プロジェクトリーダーは現場の業務に関する責任を持つポジションです。AWSを用いたインフラの構築プロジェクトでも、複数のエンジニアがいるような規模ならばプロジェクトリーダーが置かれます。


プロジェクトリーダーは現場の管理を担うことになり、プロジェクトメンバーのエンジニアよりも責任が重くなりますが、その分収入の向上も期待できるでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、クライアントの経営課題をITを活用して解決するためのコンサルティングを行う職業です。クライアントのニーズに合わせたシステムや、課題解決に役立つソリューションを提案します。


AWSエンジニアからは、AWSを用いた課題の解決が提案できるITコンサルタントを目指すことが可能です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、インフラからアプリまで様々なエンジニア業務を一人ですべて行えるエンジニアです。マルチエンジニアとも呼ばれています。


通常、システム開発はエンジニアがチームを組んで専門分野ごとに業務を行うことになりますが、フルスタックエンジニアはすべての業務をマルチにこなすことが可能です。ITベンチャーなどではコストメリットがあるため強く求められる人材です。


AWSでのインフラ、サービス構築によるスキルを向上させた延長線上に見えてくるキャリアパスといえるでしょう。

AWSエンジニアに関するよくある質問と回答

AWSエンジニアについて、よくある質問と回答をまとめました。これからAWSに関するスキルを習得し、AWSエンジニアを目指す方の参考になれば幸いです。

AWSエンジニアはどんな職種ですか?

AWSエンジニアは、AWSを用いてITインフラやサービスの構築、運用を行うエンジニア職種です。インフラエンジニアかつクラウドエンジニアの一種といえます。


AWSでは、サーバー環境やストレージ、データベースなど各種のサービスを提供しており、これらを企業や組織のインフラに組み込むことで可用性を高め、柔軟なスケーラビリティの実現、運用コストの削減といったメリットを提供します。

AWSエンジニアに必要となるスキルは?

AWSエンジニアは、AWSを活用してITインフラを設計・構築、運用することが主な業務です。したがって、サーバーやネットワークなどのインフラの設計・構築に関する知識とスキル、AWSのサービスに関する知識、ミドルウェアやアプリケーションに関する知識とスキルなどが求められます。


また、AWSにはAIや機械学習を行うためのサービスや、データ分析などに利用するサービスも存在します。これらに関する知識を持つことで活躍のフィールドを広げることができるでしょう。

AWSエンジニアは将来性が高いですか?

大きく成長を続けるクラウド市場の中でも、AWSはトップのシェアを保有しています。また、国内外の企業のクラウド利用は一般化しており、今後もインフラ構築の第一の選択肢の技術というポジションを堅持することが想定できます。


AWSエンジニアは、現時点でも需要が高く、今後の将来性も高い職種といえます。

将来性の高いAWSエンジニアとして働こう

AWSエンジニアは、専門性の高い知識とスキルを持つエンジニア職種です。クラウドの活用が続き、AWSが人気を保ったままサービスを提供し続けることが想定できるため、携わるAWSエンジニアも高い将来性があります。


企業のクラウドへのニーズは高まっており、AWSエンジニアの求人数は右肩上がりです。スキルを身につけることで、スポットで副業として活躍する際にも役立ちます。AWSという技術は多くの企業で利用されているため、フリーランスとして活躍する場合も強力な武器となるでしょう。

AWSに関する知識・スキルを習得し、AWSエンジニアというキャリアを目指しましょう。
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この記事の監修

miraie miraie

株式会社Miraie

2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。

監修者インフォメーション

所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷6階(本社)
設立
2007年7月(3月決算)
従業員数
55名(正社員)
電話
03-5774-6300

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