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SEからの転職で後悔しないために知っておくべき「異業種転職における成功のコツ」や「転職先の選び方」「活かせるスキル・強み」まで徹底解説します。未経験分野への転職で注意すべきポイントや経験による難易度の違いもまとめました。SEからキャリアを変えたい方はぜひチェックしてみてください。
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目次
SEとして働く中で、「今の働き方を変えたい」「年収アップを実現したい」「別の分野で自分の力を試したい」と考えることもあるでしょう。
SEは専門性が高く、他職種や異業種でも活かせる多様なスキルを持つ職種であるため、転職市場でも需要があります。しかし、準備不足のまま転職活動を進めると、後悔する可能性があるので注意が必要です。
そこで本記事では、SEからの転職を成功させるために必要な知識やポイントを徹底解説します。
おすすめの転職先や、失敗しやすいケース、異業種への転職で注意すべき点まで網羅しているので、今後のキャリアに悩むSEの方はぜひ参考にしてみてください。

システムエンジニア(SE)として働くなかで「今の働き方を見直したい」「別の道に進みたい」と考える人は少なくありません。とはいえ、転職といってもどの方向性が自分に合っているのか、迷う方も多いでしょう。
SEからの転職には、大きく分けて3つのパターンがあります。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったキャリアパスを見つけましょう。
「SEとしての仕事自体は好きだが、働き方や収入に不満がある」という方には、職種はそのままで環境を変える選択肢がおすすめです。
たとえば、客先常駐が中心の中小SIerから、自社サービス開発を行う企業や社内SEへ転職することで、長時間労働やストレスの軽減が期待できます。
また、より自由度の高い働き方を求めるなら、フリーランスSEとして独立する方法もあります。
フリーランス支援サービスや案件紹介サイトを活用すれば、スムーズに案件を獲得できるでしょう。働く環境を整えることで、SEとしてのキャリアを継続しながら、生活とのバランスも取りやすくなります。
これまでのSE経験を活かしつつ、新たな分野に挑戦したい方には、ITコンサルタントやIT営業、Webエンジニアなどの職種が良い選択肢となります。
たとえば、要件定義や設計に関わった経験がある方は、顧客課題の分析力を武器にITコンサルタントを目指す道があります。
Web系の企業では、スピード感のある開発現場で実力を磨ける環境が整っていることも多く、キャリアアップを狙いやすい点が魅力です。
また、SEの知見を活かして提案型の営業職に転向する人もいます。いずれの職種も、これまでの技術やプロジェクト経験を土台にしながら、スキルの幅を広げられる点が特長だと言えます。
SEから異業種への転職はハードルが高いと思われがちですが、キャリアの方向性によっては十分に可能です。
実際に、コミュニケーション力や課題解決力を活かして営業職や企画職にチャレンジするケースも増えています。また、ITリテラシーを武器に、事務職や広報、カスタマーサクセスなどへの転職を成功させる人もいます。
重要なのは、自分の経験がどのように異業種で役立つかを明確に伝えること。職務経歴書では、技術力に加え、ヒューマンスキルや実績の伝え方を工夫すると効果的です。「ITの経験を持つ異色の人材」として評価されるチャンスもあるため、視野を広げて選択肢を検討してみましょう。
SEとして培ったIT知識や折衝経験は、他職種でも強みとして活かせます。ITコンサルやセールスエンジニア、Webエンジニアなどはスキルの親和性が高く、未経験でも挑戦しやすい分野だといえます。以下を参考にして、自身の志向に合った職種を選択しましょう。
ITコンサルタントは企業が抱えている課題を明らかにし、課題解決のためのアドバイスやサポートを行う職種です。IT技術を活用してクライアントが抱えている課題を解決することがITコンサルタントの仕事であるため、SEよりも上流の工程に携わる仕事だと言えるでしょう。
ITコンサルタントはクライアントの話を聞いて課題を明らかにする必要があるため、IT全般の知識はもちろん、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が必要になります。
SEの転職先の1つにセールスエンジニアが挙げられるでしょう。セールスエンジニアとは、技術面から営業をサポートする職種です。SEと同程度の技術的な知識とスキル、技術を売り込む高い営業力が求められるでしょう。
例えば、ソフトウェアを販売するときには、商品説明をしたり、クライアントのニーズを聴き取ることで新たな提案を行ったりします。また、商品を使ってもらうために実演することもあります。
Webエンジニアとは、一般的にWebアプリケーションなどの設計、開発、運用保守などを担当するエンジニアです。SEからの転職先として、Webエンジニアは非常に一般的な選択肢です。
SEとして身につけた要件定義のスキルは非常に重要になります。他にも、プログラミングスキルやネットワーク周りの知識が必要になるでしょう。
Webデザイナーは、WebサイトやWebサービスなどのデザインを行う職業です。SEとして身につけたスキルや経験が直接Webデザイナーの業務に活かせるというわけではありませんが、「もともとWebデザインに興味があった」といった理由でWebデザイナーに転職する人は多いです。
現在ではほとんどの企業がサイトを保有しているため、Webデザイナーは一定の需要がある職業となっています。
今の仕事は好きでも、働き方に不満を感じる方には「環境を変える転職」がおすすめです。
大手SIerや社内SEは安定志向の方に向いており、フリーランスは自由な働き方を重視したい方に最適です。理想の働き方を実現できる選択肢を見つけましょう。
SEが転職するとき、大手SIerへ転職する方法もあります。SIer(エスアイヤー)とは「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、ソフトウェアの設計や運用、コンサルティングなどの事業やサービスを請け負う企業のことです。
大手SIerは規模の大きいプロジェクトに携わるため、マネジメント経験が積めるでしょう。また、中小企業に比べると、待遇面が良く安定しているため、安心して働けるでしょう。
フリーランスのエンジニアは、企業に所属せずに個人事業主として事業を行うエンジニアです。企業からの業務委託を受けて案件を受注し、開発作業を行います。
フリーランスの場合、SEと違って自分の働き方を自分で決められるというメリットがあります。オフィスに出社する必要がなく、好きな場所で好きな時間だけ働くことができ、複数の案件を同時に受注することも可能です。
SEは、IT業界以外への転職も可能です。たとえば、営業や事務、製造業などでは、ITリテラシーや業務改善力が求められます。
SEとして活動していた経験によって、異業種でも活躍できるスキルが整っているため、安心してキャリアの選択肢を広げましょう。
事務職は、デスクワークとしてパソコン操作をする機会が多いため、SEとしての業務経験で身につけたパソコンスキルが活かせます。資料作成やデータ入力などを行う際には、WordやExcelなどのオフィスソフトやツールを利用することになります。
また、事務職やIT周りの業務を担うケースもあるため、ITスキル全般が役立つでしょう。また、事務職であればSEよりも定時に帰りやすいというメリットもあります。
営業職の仕事は顧客とのコミュニケーションが重要になるため、SEとして培ってきたコミュニケーション力が活かせるでしょう。営業職として販売するものはさまざまですが、どの業界の営業職でもコミュニケーション能力は必要になります。
また、IT関連の企業に転職した場合は、SEとしての業務で身につけてきたIT知識も活かしながら営業の仕事ができるでしょう。
SEの転職先としては製造業も挙げられるでしょう。SEは製造業では、どのような仕事をしているのでしょうか。
例えば、工場内やオフィスで使用されているプログラムや社内サーバーの保守点検が挙げられます。あるいは社内スタッフへのサポートも行います。最近は、新システムの設計や構築なども求められるようになりました。

女性SEが転職を検討するきっかけには、結婚・出産・育児といったライフイベントのほか、キャリア形成への課題感も影響します。
たとえば、「残業が多く家事や育児との両立が難しい」「育休制度があっても実際には使いづらい」といった職場環境への不満から、より柔軟な働き方ができる職場を求めて転職を考える方も多いです。
また、今の業務内容に将来性を感じられない、管理職への登用が見込めないといったキャリア停滞感も転職の動機になり得ます。
こうしたライフスタイルと働き方の両立を図るタイミングで、多くの女性SEがより自分に合った職場を求めて転職を視野に入れているようです。
女性SEが無理なくキャリアを続けるためには、働き方に柔軟性があり、将来の成長が見込める職場を選ぶことが重要です。
たとえば、社内SEは納期に追われにくく、残業も比較的少ないため、家庭と両立しやすい働き方として注目されています。
また、大手SIerは育児休暇や時短勤務などの制度が整っており、女性SEのキャリアパスも明確で安心して長く働ける環境です。
一方で、Web系やスタートアップ、外資系IT企業はスピード感や成果主義が求められやすく、家庭とのバランスが難しいケースもあります。
正社員だけでなく、派遣や業務委託といった働き方の見直しも含めて、自分に合った選択肢を多角的に検討することが、長期的なキャリア形成のカギとなるでしょう。
転職活動を検討する際には、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。例えば事前の企業研究が十分にできていなかったり、自分のやりたいことがはっきりしていなかったりする状態で転職してしまうと、入社後に後悔する可能性もあるでしょう。
ここではSEが転職するときに大切なことを紹介していきます。
転職活動を行う際には、自分がやりたいことやキャリアの方向性を明確化しておきましょう。異業種への転職にはリスクはつきものであるため、自分が本当にやりたい仕事が何かをはっきりさせておくことが大切です。
やりたいことを明確化できれば、実現するために必要なスキルや選ぶべき仕事も見えてくるでしょう。
異業種へ転職する際は、その業界の特徴や業務内容、市場動向を事前に理解しておくことが欠かせません。
SE時代とは業務フローや求められるスキルが異なる場合も多く、業界研究が不十分だと入社後にギャップを感じる可能性があります。
また、業界ごとの働き方(ワークライフバランスや評価制度など)も大きく異なるため、希望するライフスタイルと合っているかも確認しましょう。
具体的には、業界のWebメディアやIR資料、転職サイトのインタビュー記事などを活用し、現場のリアルな声に触れておくのがおすすめです。
情報収集を徹底することで、応募企業への理解が深まり、志望動機の説得力も高まります。
SEとして培ったスキルは、異業種でも十分に活かせます。たとえば、要件定義や仕様書作成の経験は、企画職やコンサルタント職で求められる論理的思考力や資料作成能力に直結します。
また、システム開発を通じて得たプロジェクト推進力や課題解決力も、多くの業界で高く評価される資質です。
異業種の採用担当者にとって、ITの専門性がある人材は希少性が高く、業務効率化やデジタル化を担える存在として期待されることもあります。
自分が転職先で「どのスキルをどう活かせるのか」を具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。
異業種に転職する際にも、SEとしての学習姿勢は強力なアピールポイントになるでしょう。
技術やツールは業界によって異なるため、未経験領域であっても「新しい分野に挑戦する意欲があるかどうか」が重視されます。
例を挙げると、データ分析に関わる職種を目指すならPythonやSQLの習得、Webマーケティング職を目指すならGA4やSEOの基礎学習など、具体的な取り組みを示すことで本気度が伝わります。
転職活動中の勉強や資格取得も十分に評価対象となるため、履歴書や面接で積極的にアピールしましょう。継続的に学び続けられる人材は、どの業界でも歓迎されます。
異業種への転職では、面接での伝え方が採否を大きく左右します。SEとしての経歴を話すだけでなく、転職理由と志望動機を明確に伝えることが大切です。
特に異業種の企業にとっては「なぜこの業界を選んだのか」「どのように活躍できるのか」といった点が重視されます。面接本番に備えて、よく聞かれる質問への回答を準備したり、業界特有のキーワードを押さえたりしておきましょう。面接では、その場しのぎの回答ではなく、論理的で熱意が伝わる受け答えが求められます。
転職エージェントの面接対策サービスを活用すれば、自分では気づきにくい課題や伝え方のクセを客観的に把握できるため、説得力のある受け答えを実現しやすくなるでしょう。
転職前には、これまでのSEの業務を通して身につけたスキルや経験の見直しを行いましょう。自分ができることを把握するためにも、スキルの棚卸しを行うことは非常に重要です。
スキルや経験を見直す際には、これまで自分が達成したことや得意とする業務、苦手な業務との向き合い方などを思い出し、できるだけ具体的に自分のスキルや実績を洗い出しましょう。
SEの実績をアピールするときは、具体的な数字や結果を添えましょう。在職中は、どのようなプロジェクトに携わってきたか、どのような結果を残してきたのか具体的に伝えてください。
特に、実績や結果に関しては定量的に書くよう意識することが大切です。例えば、「社内でのランキング」「シェア」「達成率」「売上」「コスト削減率」などが挙げられるでしょう。
転職予定の業種が決まっている場合は、その業種で役立つ資格を取得しておくのがおすすめです。資格を取得していれば、未経験でも一定の知識やスキルを持っていることを証明できるだけでなく、入社意欲の高さもアピールできます。
そのため、まずは自分の持っている資格を洗い出し、転職したい業種で役立つ資格の中で持っていないものがあれば、積極的に取得するようにしましょう。
本記事ではおすすめの異業種の転職先なども紹介しましたが、全く知らないような業種への転職はおすすめできません。全く異なる業種への転職では、これまでSEとしての業務を通して身につけてきた知識やスキルが活かせなくなってしまいます。
ただでさえ転職をすると、これまでのキャリアはリセットされてしまうため、転職先を検討する場合は自身のスキルが活かせるような業種を選ぶようにしましょう。
SEから異業種への転職を行う際は、さまざまな不安が付きまといます。そういった場合は、転職エージェントを利用して無料のキャリア相談をしてみると良いでしょう。
プロのキャリアカウンセラーに相談できるため、転職活動に関する悩みや不安なども解消されていくでしょう。また、転職を成功させるために今の自分に足りないスキルやアピールするべき長所なども明確化することができます。
SEは業務を通してさまざまな知識やスキルを身につけられる職種です。その中でも、高いコミュニケーション力や分析力、問題解決力、プログラミング力などを持った人材は、転職活動の際にもスキルを活かせるでしょう。
ここでは最後に、SEが転職で活かせる能力について解説していきます。
コミュニケーション力はどのような業界、職種への転職であっても転職活動の際に役立つでしょう。コミュニケーション力などのヒューマンスキルはポータブルスキルと言われるもので、どのような業種でも必要とされます。
SEの場合、システム開発の下流工程を担うプログラマーが開発できるように適切な指示を出す必要があるため、コミュニケーション能力が必要になります。
SEはクライアントの抱える課題解決のためのヒアリングを行い、原因の調査や分析を行い、解決できるようなシステムの設計を行う職業です。そのため、SEには分析力が非常に重要になります。
高い分析力を持ったSEであれば、転職活動でも市場価値の高い人材になれるでしょう。
分析力と同様にSEに重要とされる能力が、問題を解決する能力です。クライアントが抱える問題を解決するには、問題解決へ向けてプロジェクトチームが一丸となって業務を進める必要があります。
そのため、プロジェクトチームを統率できるマネジメントスキルなどを含めた問題解決スキルをアピールできれば、転職活動もスムーズに進むでしょう。また、実際に問題解決へとつなげた実績が提示できれば、さらに転職活動は有利になります。
SE自身がプログラミングをする機会はそれほど多くはありません。しかし、クライアントとの打ち合わせやプログラマーとの情報共有を行う際にプログラミングの知識は必要になるため、ある程度のプログラミングスキルは必要になります。
業務でプログラミングスキルを身につけることは難しいため、自身でトレンドのプログラミング言語について学んでおくと良いでしょう。
SEが転職で活かせる能力の1つに文章力が挙げられるでしょう。SEはテクニカルなスキルだけではなく、文章力も求められる職種です。
例えば、仕様書や打合せ時の資料作成、チーム内の指示や要件定義書など、文章を書く機会が多くあります。そのため、業務を通じて自然に語彙力が鍛えられています。
SEで培われた文章力は必要な情報を的確に伝えられるスキルなため、さまざまなビジネスシーンで使えるでしょう。
SEの仕事は、短くて数週間、長ければ数年かけて行われます。したがって、SEは仕事を計画的に進める力が求められます。
多くの仕事は、期限内に完成させなければなりません。事前に計画を立て、優先順位をつけてから業務を遂行する姿勢が必要です。
SEも複数の業務を期限内に完成するよう、絶えず計画を立てながら業務を進めています。こうした計画性は、他の仕事にも活かせるでしょう。

SEからの転職はしやすい職種の一つとされていますが、実際にはどのような状況にあるのでしょうか。
SEの転職市場を理解するためには、日本におけるIT人材の慢性的な不足や、企業からのスカウトが活発化している現状を把握することが重要です。ここではSEの転職についての現状を解説していきます。
近年、日本においてIT人材の不足が深刻化しており、需要に対してエンジニアの供給が追いついていない状況が続いています。
令和6年3月に厚生労働省により公表された調査報告書では、IT人材を雇用する企業の63.3%が「量的にも質的にも足りていない」と回答していることが明らかになりました。
また、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などを背景にIT人材の需要は拡大し続けています。
経済産業省の推計によれば、2030年には最大約80万人のIT人材が不足する可能性があるとされています。
こうした需給ギャップは、SEを含むIT専門職の転職市場にも大きな影響をもたらしているといえるでしょう。
出典:IT人材需給に関する調査(概要)|経済産業省
出典:厚生労働省 「IT・デジタル人材の労働市場に関する 研究調査事業」 調査報告書
企業がIT人材を確保する手段として、「内部での人材育成」と「外部からの採用」があります。
急速な技術革新や競争の激化に伴い、即戦力となる人材を外部から確保する動きの方が活発化しています。
特に、AIやデータサイエンスなどの高度なスキルを持つ人材に対しては、企業が積極的にスカウトを行っており、好条件での転職が実現するケースも増えているのです。
このような背景から、IT人材は自身の市場価値を高めるためにも、スキルの向上やキャリアの見直しを行うことが重要です。
これまでの転職は同業種内で行われることが一般的でしたが、近年では異業種への転職が増加傾向にあります。
とくに、IT業界からコンサルティング業界や製造業、金融業などへキャリアを移すケースが目立っています。SEとして勤めていた経験やITスキルを活かして、新たな分野で活躍する人材が増えているのです。その背景には、デジタル化の進展に伴い、あらゆる業界でITスキルのニーズが高まっている現状があります。
こうした環境の変化により、IT人材は自らの強みを異業種でも発揮しやすくなり、キャリアの幅を広げるチャンスにつながっているのです。
システムエンジニア(SE)はやりがいのある職種ですが、転職を考える人も少なくありません。その理由として多いのが、長時間労働や厳しい納期に伴うストレス、評価制度への不満です。
とくに下請け構造が強い現場では、裁量が少なく、努力が報われにくいと感じるケースもあります。また、スキルを十分に活かせなかったり、成長実感が持てなかったりする環境では、モチベーションを保ちにくくなるでしょう。
チーム内の人間関係の悪化や、働く目的を見失ったことがきっかけで転職を決意する人もいます。自分らしい働き方やキャリアを築くためにも、違和感を覚えた時点で早めにキャリアを見直してみることをおすすめします。
SEが異業種や異職種への転職を目指す際は、「どの企業に入るか」だけでなく、「どんな働き方をしたいか」「どんなスキルを伸ばしたいか」を明確にすることが大切です。
興味だけで判断すると入社後のギャップに悩む可能性があるからです。キャリアの方向性や自分の強みを把握したうえで、相性の良い企業・職種を見極めましょう。
ここでは、転職を検討しているSEが、企業や職種を選ぶときに意識すべきポイントを4つに分けて解説します。ぜひ本章の内容を企業や職種選びの参考にしてみてくださいね。
転職を考える際は、「SEとして今後どうなりたいか」ではなく、「SEを離れたあとに何を実現したいか」という将来像を明確にしておくことが欠かせません。
漠然とした気持ちのまま転職活動を始めると、企業選びに迷いが生じ、結果的にミスマッチにつながる可能性があります。
「将来的に自社サービスの企画に携わりたい」「マネジメントスキルを活かしてPMを目指したい」など、希望するキャリアを具体的に描いておくことで、企業側に説得力のある志望動機を伝えられるでしょう。
希望職種に転職するためには、自分がこれまで積み重ねてきたスキルや経験を整理しておく必要があります。
たとえば、要件定義の経験があるなら「上流工程が得意」、複数人の進捗管理をしていたなら「マネジメントスキルがある」といった具合に、自分の強みを言語化しましょう。
これにより、自分にマッチした職種を見つけやすくなるだけでなく、面接でのアピール材料にもなります。転職後に活かせるスキルを明確にすることで、企業からの評価も得やすくなるでしょう。
転職先の企業や職種を選ぶ際は、憧れやイメージだけで判断せず、実態をしっかり調査することが大切です。
仕事内容や待遇、働き方、社風などを事前に把握しておかなければ、志望動機がうまく答えられなかったり、企業とのミスマッチが起こり後悔する可能性もあります。
また、転職先企業がブラック企業ではないことを確認しておくためにも、事前の企業研究が重要です。公式サイトや採用ページだけでなく、社員のSNS発信や口コミサイト、ニュース記事などを用いて多角的に情報を集めましょう。
さらに、業界特有の課題や今後の展望を理解しておけば、自分のキャリアとの相性を判断しやすくなります。
転職活動を効率的に進めるためには、転職エージェントに加えて、案件紹介サイトの活用も視野に入れましょう。転職エージェントでは、自己分析や職務経歴書の添削、面接対策、企業とのやり取りなど、手厚いサポートを受けられます。
異業種転職でも、業界性に精通したキャリアアドバイザーによる的確なアドバイスを受けられるため、安心して転職活動を進められるでしょう。
一方、案件紹介サイトでは、自分の希望条件に合った求人をスピーディーに検索・応募できるのが魅力です。掲載案件も幅広く、フリーランス案件や副業向けの求人を扱っているサイトもあります。両者を併用すれば、情報の偏りを防ぎ、自分に最適なキャリアを選択することができるでしょう。
SEからの転職は、経験年数によって選択肢の広がりや転職のしやすさが大きく異なります。
入社1~2年目の若手SEに対しては、実務スキルよりも将来性や人間性が重視される傾向にあり、未経験分野にも挑戦しやすいと言えるでしょう。
一方、3年目以降になると、保有スキルや具体的な実績、業務に対する貢献度が問われるようになります。技術レベルの差も出始めるため、数値を交えた成果報告や携わったプロジェクトの内容を明確に伝える準備が欠かせません。
自分のスキルレベルやフェーズに応じた戦略を立てるために、以下のポイントをチェックしましょう。
入社1〜2年目のSEは、実務経験が浅いため即戦力として求める企業は少ないかもしれません。しかし、そのぶんポテンシャルや成長意欲が重視されます。
企業側は「将来性」に投資する姿勢で採用に臨むため、志望動機や今後のキャリアプランを明確にしておくことが重要です。「なぜ転職したいのか」「どんなスキルを伸ばしたいのか」を自分の言葉で説明できるよう準備しましょう。
基本的なIT知識と社会人としてのマナーがあれば、異業種・異職種への転職も十分に狙えます。特に20代前半での転職は柔軟性や吸収力が評価されるため、将来の方向性が固まっている人にとっては絶好のタイミングだと言えるでしょう。
3年目以降のSE転職では、経験やスキルが本格的に評価されます。具体的には、「どの工程をどれだけ経験しているか」「どの分野に強みがあるか」「どんな成果を残したか」といった実績が問われます。
設計〜実装〜テストまで一通り担当していれば、即戦力としての評価が高まり、年収アップや上位職への転職が現実的になります。
さらに、マネジメント経験やクライアント対応力がある場合は、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、より戦略的なポジションへのキャリアアップも可能です。
一方で、経験に見合うアピールができないと選考を突破しにくいため、職務経歴書の内容や面接での自己PRは入念に準備しましょう。
ここまでSEからの転職に成功しやすい人の持つ共通点について解説してきましたが、逆に転職に失敗しやすい人にも共通点があります。
ここで上げるような特徴を持っている人は、SEに限らず転職活動に苦労する可能性があります。ここでは、SEからの転職に失敗しやすい人の共通点について紹介するため、参考にしてみてください。
転職活動では、自身の持つスキルを面接官に的確にアピールする必要があります。しかし、そもそも自身の能力を把握できていない場合、うまく伝えることができないため、SEからの転職でも失敗しやすいでしょう。
転職活動を行う際には事前に自己分析やスキルの棚卸しを行い、自分のスキルレベルを正確に把握しておくようにしましょう。
前述のとおり、面接の際には自身のスキルをアピールすることになります。しかし、ただスキルがあるというだけでなく、応募先企業が求めているスキルを持っていることが重要です。
転職先で求められるスキルと自分のスキルがマッチしているかどうかを確かめるためにも、転職先の事前の情報収集は必須になります。情報収集を怠るような人は、転職活動でも失敗しやすいでしょう。
SEはスキルが求められる職種ですが、技術的な面だけでなくコミュニケーション力などのヒューマンスキルも重要です。そのため、スキルばかりを重視しているようなタイプの人は、SEからの転職に失敗しやすいでしょう。
スキル重視で面接官と適切なコミュニケーションも取らないような人は、面接官からも近寄りがたい印象を抱かれる可能性があります。転職先の職種が何であれ、最低限のコミュニケーションはとれるようにしましょう。
転職を先延ばしにすると、年齢が高くなり転職の難易度が上がるため注意してください。企業は、年齢によって求める人物像が変わります。
例えば、20代前半ならば将来性を見込んで採用する傾向があります。一方、年齢が高くなれば高いスキルや経験を求める傾向があるのです。
計画もせずに転職することはおすすめできませんが、転職を先延ばしにするとリスクが高くなるため注意しましょう。
目的を持たずに転職すると、失敗する可能性があるため注意しましょう。自分が何をやりたいのか明確にしたうえで、しっかりと考えて志望企業を選んでください。
安心して長く働くためには、転職の目的を明確にすることが大切です。
転職に失敗しやすい人の共通点に「周囲に相談せず一人で決めてしまうタイプ」が挙げられます。
一人で転職先を探すと、求人探しに時間がかかってしまったり、断片的な情報だけで転職先を決めてしまったりと、失敗する可能性が高くなります。また、求人情報が多いため、なかなか決められないケースもあるでしょう。
効率的に転職活動を進めたい方は、転職エージェントへの相談をおすすめします。
SEからの転職に成功しやすい人もいれば、失敗しやすい人もいるでしょう。 そのため、SEからの転職を検討する場合は、成功しやすいかどうかあらかじめチェックしておくのがおすすめです。ここではSEからの転職に成功しやすい人の共通点について解説していきます。
高いコミュニケーション能力を持っている人は、SEからの転職にも成功しやすいでしょう。
本記事で紹介したおすすめの転職先でも、営業職やITコンサルタントなどコミュニケーション能力が必要となる職業が多いです。 高いコミュニケーション能力を持ち、クライアントとの交渉やヒアリングなどが得意な人であるほど、転職活動もスムーズに進むでしょう。
IT業界は技術の革新が早く、少し前まではトレンドとなっていた技術が廃れ、いつの間にか新しい技術が主流になっていることも珍しくはありません。
そのため、積極的に新しい技術を学んでいけるような人はSEからの転職にも成功しやすいでしょう。 最新の技術に関する情報を進んでキャッチアップし、スキルを高め続けられる人であれば、どのような業界、職種でも成功しやすいと言えます。
新旧問わず幅広い技術に関心を持てる 前述のとおりIT業界で転職するためには、最新の技術を学んでいきたいという積極的な姿勢が必要になります。それに加え、古い技術への理解や関心も同様に重要です。なぜなら、実際の現場ではレガシーシステムの保守や移行対応といった場面も多く、新旧の技術両方に対応できる柔軟性が求められるからです。
新しいものを取り入れる姿勢と、既存技術への理解を大切にする姿勢を併せ持つ人は、SEからの転職においても活躍の場を広げやすいと言えるでしょう。
SEから未経験分野へ転職する際には、いくつかのリスクや準備すべき点があります。
キャリアチェンジには魅力もある一方で、待遇や評価の変化、業務への適性など慎重に検討すべき要素も多いです。
ここでは、未経験転職でよくある後悔や見落としがちな注意点を5つ紹介します。
未経験分野への転職では、書類選考や面接で不採用になることも少なくありません。また、これまでの年収がそのまま維持されることも稀だと言えます。
特に即戦力が求められる企業では、経験者を優先的に採用する傾向があるため、未経験者にとってハードルが高くなりがちです。
収入面では、一時的に年収ダウンを受け入れなければならない可能性もあるため、生活費や貯蓄の見直しも必要になるでしょう。
転職を成功させるため、事前に「収入減への覚悟」と「リスクを補う行動計画」を立てておくと安心です。
未経験職種への転職は、年齢が上がるにつれて難易度が増していく傾向があります。30代後半以降になると、ポテンシャルではなく即戦力としての価値が求められるため、未経験分野では不利になる可能性もあるでしょう。
また、採用側は「なぜこのタイミングで未経験分野に挑戦するのか」「なぜこれまでチャレンジしなかったのか」といった点を注視しているケースもあります。
そのため、転職理由や意欲、学習姿勢をロジカルかつ熱意を持って伝えられるようしっかりと準備しておきましょう。
年齢によるハードルをカバーするには、事前に知識習得や資格取得に取り組むなど、自らの行動で「本気度」を示すことが重要です。
SEESでは、ミドル・シニア層のITエンジニア案件を豊富に取り扱っています。SEESを活用することで、これまでのSEとしての経験を武器に、理想の働き方を実現できる可能性があります。ぜひSEESに掲載されている案件をチェックしてみてくださいね。
未経験分野に魅力を感じたとしても、「SEを辞めることで後悔しないか」は冷静に検討しておくべきポイントです。
現在の不満が一時的なものであれば、職場環境や働き方の変更によって解決できる場合もあります。
実際に転職した後、「やはりSEの業務が好きだった」「収入が下がって後悔している」という声も少なくありません。
転職前には、キャリアの棚卸しを行い、「SEとしてのやりがい」や「今後目指したい姿」をあらためて見つめ直してみましょう。
気持ちの整理ができていないまま転職に踏み出すと、ミスマッチや早期離職のリスクが高まります。
未経験業界であっても、SEとして培ったスキルが活かせるかどうかは、転職先選びの大事な判断基準です。
たとえば、業務改善やIT導入の知識はバックオフィス業務やマーケティング職でも重宝されますし、論理的思考や課題解決力は企画職や営業職でも武器になります。
完全なゼロスタートよりも「一部でも活かせる要素がある職種」を選ぶことで、転職後のギャップを減らし、早期戦力化も実現できます。
スキルの棚卸しを行い、自分の強みと転職先のニーズを丁寧に照らし合わせてみることで成功しやすくなるでしょう。
未経験の仕事に飛び込む前に、自分がその仕事に向いているかどうかを見極めておくことは非常に重要です。
たとえば、チームでの連携が多い仕事では協調性が求められます。ルーティン業務中心の職場では柔軟性よりも正確さが重視されます。
SE時代に自分がどのような業務にやりがいを感じたか、逆にストレスを感じたかを振り返ってみると、自分に合った働き方のヒントが見つかるでしょう。
また、実際に転職を考えている職種の仕事内容や業界の価値観を調べ、イメージと現実のギャップがないか確認することも大切です。
SEからであれば、同業種だけでなく異業種への転職も十分に可能です。本記事で紹介した転職先の選択肢や注意点、活かせるスキルを参考に、自分に合ったキャリアパスを描いてみてください。
また、転職活動を効率的に進めたい方は、転職エージェントや案件紹介サイトの活用もおすすめです。
ITエンジニアに特化した案件紹介サイトである「SEES」では、SEとしての経験やスキルを活かせる案件を豊富に取り揃えているため、より理想的な職場に出会える可能性が高まります。
まずは、自分の強みを理解し、しっかりと準備を進めることで、SEからの転職を成功へとつなげていきましょう。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
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