DevOpsエンジニアがどんな職種なのかよくわからない方が多いのではないでしょうか。本記事では、DevOpsエンジニアの概要や仕事内容などを紹介します。DevOpsエンジニアに対してなにかしらの疑問がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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「DevOpsエンジニアってどんなエンジニアなの?」
「DevOpsエンジニアになるために必要なスキルは?」
「そもそもDevOpsの意味とは?」
このように、DevOpsエンジニアに対して多くの疑問があるのではないでしょうか。
本記事では、DevOpsの定義や由来といった基本情報に加え、DevOpsエンジニアの仕事内容や具体的な仕事の例などを紹介します。この記事を読むことで、DevOpsエンジニアがどのような職種なのかを把握できるでしょう。
また、DevOpsエンジニアになるために必要なスキル・資格や、今後の需要と将来性も紹介しているので、DevOpsエンジニアへの転職を考えている方も参考にできます。
DevOpsエンジニアについての知識を得たい方や、DevOpsエンジニアを目指すべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「DevOps」とは、「Development(開発)」と「Operations(運用)」を組み合わせた造語です。開発者と運用者とが密接に連携することで、ユーザーに対してより価値の高いプロダクトを提供するという概念を指します。
ここではDevOpsの定義や由来について解説していきます。
DevOpsは、開発担当者と運用担当者が連携して協力することで、より良いサービスの開発や提供を柔軟かつスピーディに行うという概念です。ただし、現時点では厳密な定義は存在していません。
システム開発では、開発者は迅速なソフトウェアの開発を目指しており、逆に運用者はシステムの安定稼働を目指しています。このような役割やミッションの違いにより、両者の間にはさまざまな問題が発生していました。
DevOpsは、このような目的の相反による問題を解消するために生まれた概念です。
DevOpsの考え方はITコンサルタントによって生み出されたものです。その考え方は、「Velocity 2009」というイベントによって「DevOps」と呼ばれるようになりました。
このイベントで、DevOpsに関するプレゼンテーションが行われたことにより、DevOpsという言葉が一気に広まることになりました。
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DevOpsエンジニアはシステムのコーディングやデプロイ、メンテナンス、更新だけでなく、インフラの構築、改善までトータルで担当します。また、開発チームと運用チームの間に入って連携できるようにする役割を持ちます。
そのため、DevOpsエンジニアにはITに関する幅広い知識やコミュニケーションスキルが必要になるでしょう。
従来の開発者や運用者と違い、両者の業務を一貫して担当するDevOpsエンジニアにはさまざまなスキルが必要とされます。もちろん、幅広いスキルを持っているほど良いですが、DevOpsエンジニアになるために必須となるスキルもあります。
DevOpsエンジニアを目指す場合は、まずは必要とされるスキルを押さえておきましょう。ここではDevOpsエンジニアになるために必要なスキルについて解説していきます。
DevOpsエンジニアはインフラの構築や運用なども行うため、ネットワークの設計スキルが必要になります。安定したネットワークを設計するには、ネットワークエンジニアの実務経験などがあると良いでしょう。
また、AWSなどのクラウドサービスを利用してネットワーク設計を行うケースもあるため、AWS関連の資格を取得しておくのがおすすめです。
DevOpsエンジニアは開発と運用の橋渡しなど、さまざまな人と関わるポジションです。そのため、チーム同士が上手く連携するためにもDevOpsエンジニアには高いコミュニケーション能力が求められます。
スピーディに作業を進めるためには、開発と運用が密に連携できるようにDevOpsエンジニアがチーム作りを行います。お互いが協力しながら仕事をするためにも、コミュニケーション能力の高いDevOpsエンジニアが間にいることは重要だと言えるでしょう。
DevOpsでは開発チームと運用チームが協力しながら業務を進めていきます。エンジニアが個人で業務を行うのではなく、基本的にチームで連携して作業を行うことになるため、DevOpsエンジニアにはさまざまなチームをまとめる能力が必要とされるでしょう。
今後システム開発が複雑化し、専門分野が細分化すれば、連携するチームも増える可能性があります。このような場合、多くのチームがスムーズに連携できるようにするためにも、チームをまとめる役割を持つDevOpsエンジニアは重要な存在だと言えるでしょう。
ネットワークを使用する場合、不正アクセスを未然に防ぐためにも高いセキュリティ対策が必要になります。外部から不正にアクセスされ、顧客の個人情報や機密情報などのデータが流出するような事態は避けなくてはいけません。
そのため、DevOpsエンジニアにはハッキングなどの不正アクセスを防いだり、セキュリティの脆弱性を発見したりするためのセキュリティ対策スキルが必要とされます。
また、テストスキルがあれば、セキュリティの不具合が見つかった場合に適切な対策が取れるようになるでしょう。
DevOpsにおいて柔軟かつスピーディにシステムを作り上げていくためには、日々進化するあらゆる技術やツールを活用する必要があります。そのため、DevOpsエンジニアには最新のテクノロジーに関する知識も求められます。
IT業界は日々進化しており、トレンドの技術も移り変わっていきます。これまで使用していたツールがいつの間にか古くなっていることも珍しくはないため、DevOpsエンジニアは常に最新の情報をキャッチアップする姿勢が必要だと言えるでしょう。
サーバーの運用も担うDevOpsエンジニアには、サーバーの負荷分散スキルも必要です。
サーバーに負荷がかかった場合にはロードバランサーを利用することになるため、DevOpsエンジニアはロードバランサーを使用し、負荷を他のサーバーに分散させてシステムダウンなどの障害を未然に防ぐことが求められます。
DevOpsエンジニアは構成管理ツールなどクラウドサービスを使って業務を行うケースが多いため、クラウドを使いこなせるスキルが必要になります。そのため、クラウドサービスを使った業務経験があると良いでしょう。
クラウドサービスにはAWSやGCP、Azureなどさまざまな種類があり、それぞれサービスごとに違いがあります。企業によって利用するクラウドサービスも異なるため、できるだけ多くのクラウドサービスの利用経験があると良いでしょう。
プログラミング言語にはスクリプト言語とコンパイラ言語という種類があります。DevOpsエンジニアが扱う構成管理ツールはスクリプト言語でプログラミングされていることが多いため、DevOpsエンジニアにはスクリプト言語のプログラミングスキルが必要です。
ここまでDevOpsエンジニアになるために必要なスキルを紹介しましたが、ニーズの高いDevOpsエンジニアになるにはより幅広い知識やスキルが必要になります。
他のエンジニア職として実務経験があったとしても、能力の高いDevOpsエンジニアになるには新しく習得しなければいけないスキルも多いでしょう。ここではより能力の高いDevOpsエンジニアになるために身につけたいスキルを紹介していくため、参考にしてみてください。
DevOpsエンジニアはOSへの理解も求められます。OS管理もシステム管理者任せにするのではなく、DevOpsエンジニアとして知識を身につけておくようにしましょう。
OSにはWindowsやmacOS、Linuxなどさまざまな種類があるため、すべてのOSの知識を習得することは難しいです。しかしDevOpsエンジニアを目指すのであれば、ストレージやプロセス管理といったOSに関連する重要なシステムについては理解しておきましょう。
DevOpsエンジニアにはシステムアーキテクチャやプロビジョニングのスキルも必要になります。AWSやTerraformなどを利用したインフラストラクチャのモデル化を行ったことがあると、DevOpsエンジニアの業務でも経験が役立つでしょう。
DevOpsエンジニアとして活躍するには、システム管理の経験も役に立ちます。サーバーのプロビジョニングや安定した管理ができると、能力の高いDevOpsエンジニアになれるでしょう。
他にも、サーバーのデプロイやモニタリング、ネットワーク管理といった経験があると良いでしょう。
継続的インテグレーションとは、小さなコードを作成し、自動的に小さなサイクルでのビルドとテストを繰り返しながらシステムを開発していくという手法です。また、継続的デリバリーとは継続的インテグレーションに自動化したリリースプロセスを加えた開発手法です。
DevOpsエンジニアとして業務を行う上でシステムテストなどが自動化されることもあるため、継続的インテグレーションと継続的デリバリーツールについて理解しておくと良いでしょう。
前述のとおり、DevOpsエンジニアにはスクリプト言語を使ったプログラミングスキルが必須ですが、1つ以上のプログラミング言語を習得しておくのが望ましいです。
プログラミング言語にはさまざまな種類がありますが、JavaやJavaScript、Pythonなどいくつか習得しておくと良いでしょう。
OSとアプリケーションの間に存在し、OSでアプリケーションを動かすサポートを行っているミドルウェアは、エンジニアとして働いていたとしても意識するものではありません。
しかしDevOpsエンジニアとして働く場合は、どのようなミドルウェアがセットアップされているのか、どのような役割を果たしているのかといった点も理解する必要があります。また、自分でミドルウェアのセットアップができるスキルも身につけておくと良いでしょう。
コンテナオーケストレーションツールとは、コンテナ管理を行うためのツールです。コンテナ管理にはメリットも多いですが、複数サーバーに設置されているコンテナを運用するのは非常に困難です。
このようなコンテナ管理における課題を解決するのがコンテナオーケストレーションツールです。
現在ではKubernetesが代表的なコンテナオーケストレーションツールとされているため、Kubernetesを利用することができるとDevOpsエンジニアとしての大きな強みになるでしょう。
DevOpsエンジニアは仮想化ツールのDockerや構成管理ツールであるAnsible・Chef、バージョン管理ツールのGitといったさまざまなDevOpsツールを利用して業務を進めることになります。
そのため、これらのDevOpsで必要になるツールを使いこなせると、スキルの高いDevOpsエンジニアになれるでしょう。
ソースコードをビルドしたりデプロイしたりする場合、一般的には手動で行われます。しかしCI/CDツールにはシステム構築やテスト、展開などのプロセスを自動化する機能が備わっているため、CI/CDツールを導入することでビルドやテストを自動化できます。
CI/CDツールにもさまざまな種類がありますが、1つ以上のCI/CDツールが扱えると良いでしょう。
インフラのコード化とは、OSやミドルウェアなどのITインフラをコード化することです。従来であればインフラを構築する際にはすべて手動で行っていましたが、インフラをコード化すれば手動で構築することによるミスを無くせます。
また、構築期間を短縮し、一度に多くのサーバーのインフラを構築することもできるようになります。インフラのコード化ができれば、DevOpsエンジニアの業務でも非常に役に立つでしょう。
DevOpsエンジニアは幅広い知識や技術が求められるため、DevOpsエンジニアを目指す場合は資格を取得しておくのがおすすめです。
ここではDevOpsエンジニアが取得を目指すべき資格を紹介します。
LPI(Linux Professional Institute) DevOps Tools Engineerとは、DevOpsを効果的に運用するためのスキルを認定する資格です。主にシステム管理や開発全体のワークフローにおいて、コラボレーションを強化できるツールを使いこなすためのスキルを検証します。
取得することで、DevOpsにおけるITのプロフェッショナルであることを証明できるでしょう。
AWS Certified DevOps Engineer- Professionalとは、DevOpsに関するプロフェッショナルレベルのAWS認定資格です。AWSインフラストラクチャやアプリケーションのテスト、デプロイを自動化するスキルを認定します。
主にAWS環境のプロビジョニングや運用、管理などの2年以上の経験を持った人材を対象としています。DevOpsエンジニアに最適な資格だと言えるでしょう。
AWS Certified Cloud Practitionerとは、クラウドへの理解やAWSプラットフォームの基本的な知識を認定するAWS認定資格です。AWS認定の中でもCloud Practitionerは基礎レベルの資格です。
主にAWSクラウドの6か月程度の経験がある人材を対象としています。
AWS Certified Solutions Architect – Associateは、AWS上で安全かつ堅牢なアプリケーションの構築、デプロイするための知識を認定するアソシエイトレベルのAWS認定資格です。
AWS Certified Solutions ArchitectにはAssociateとProfessionalの2つのレベルがあり、Associateは1年程度の実務経験を持った人材を対象としています。
AWS Certified Solutions Architect - Professionalは、AWS上で複雑な要件でのアプリケーションの設計、デプロイ、評価を行うための知識を認定するプロフェッショナルレベルのAWS認定資格です。
Professionalでは2年以上の実践的な実務経験を持った人材を対象としています。
Azure DevOps Engineer Expertは、AZ-400: Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions試験に合格することで取得できる資格です。
Azureでの管理・開発経験があり、Azure DevOpsとGitHubの両方を理解している人が候補者として想定されています。
なお、前提条件として、Azure Administrator AssociateまたはAzure Developer Associateのどちらかの資格を保有している必要があるので、ご注意ください。
Professional Cloud DevOps Engineerは、Google Cloudを使用したCI/CDパイプラインの構築やインシデントの管理などに関する知識を認定する資格です。Google Cloud 認定資格の中でもプロフェッショナル認定資格に位置しているため、高度なスキルが求められます。
資格を取得する人の経験として、業務経験3年以上、Google Cloudでのソリューション管理の経験1年以上が推奨されています。
DevOpsエンジニアへの転職を視野に入れている方の中には、需要や将来性も知りたいという方が多いでしょう。ここからは、DevOpsエンジニアの需要と将来性について紹介していきます。
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運用作業の効率化に伴い自動化が進んだことにより、手作業での作業割合が減少し、その分を設計や開発に割り当てられるようになりました。
個々の部門が別々に情報のやり取りをする手間が減ったので、DevOpsエンジニアは運用担当者として、運用プロセス全体に目を向けられるような広い視野が求められるでしょう。
IT技術の発展に伴い、新しいツールも日々登場しています。ツールの多様化と共にエンジニアの仕事も変化している中で、これまで手動で行われてきたビルドやデプロイ、運用管理などを自動化できるDevOpsの導入を検討する企業も増えてきています。
必要な仕事が変化しつつある中で、DevOpsツールを効果的に運用できるDevOpsエンジニアの需要は高まっていくでしょう。
前述のとおり、DevOpsツールが扱える人材の需要が高まってきているため、今後DevOpsエンジニアの人気も上昇していくでしょう。実際にこの数年でDevOpsエンジニアという職業の知名度も上昇しており、アメリカでは積極的なDevOpsエンジニアの採用が行われています。
同じエンジニアでも開発するものや関わる業務は異なります。実際のDevOpsエンジニアの場合、どのような業務に携わっているのでしょうか。
ここでは最後に、DevOpsエンジニアの仕事の例を紹介します。どのような求人事例があるのか参考にしてみてください。
オンラインショップの運用を担当しているDevOpsエンジニアもいます。このケースでは、オンラインショップの品質向上やスムーズな運営を任されています。
具体的な業務内容としては、フロントエンド及びバックエンドの運用、開発環境の整備などです。
仮想通貨取引所のバックエンド開発部で仕事をしているDevOpsエンジニアもいます。仮想通貨取引所のシステムの開発や改善などを担っており、具体的な業務内容としては仮想通貨ノードの構築やAWSでのインフラの保守運用などがあります。
DevOpsエンジニアは将来性にも期待ができる職種です。この記事で紹介したDevOpsエンジニアになるために必要なスキルやDevOpsエンジニアとして取得を目指したい資格などを参考に、幅広いスキルを身につけてDevOpsエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション
2022/01/27
2022/09/15
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