40代からのフリーランスエンジニア向け・案件検索サイト【SEES】
Delphiはエンバカデロ・テクノロジーズ社が提供している総合開発環境のことです。一般的に、「古い開発環境」という印象がある一方、まだまだ将来性を有しているといわれています。本記事では、Delphiの将来性について、今後の需要や仕事にした場合の業務内容、年収も交えて解説します。
<業界実績18年>
ミドル・シニアフリーランス専門
エージェントSEES
40~60代以上のシニアエンジニア案件探しは、私たちにお任せください!
ご登録者様限定で、Webに公開していない非公開案件をご提案いたします。
目次
Delphiは「古い開発環境」という印象を抱かれることもあり、新しいフレームワークや言語が次々に登場する現状では「本当に将来性はあるのか」や「これから学ぶメリットはあるのか」といった疑問が浮かんでいるエンジニアも少なくありません。
しかし、実際にはDelphiは高速開発やクロスプラットフォーム対応を特徴とし、Windows・macOS・iOSなどの幅広いプラットフォームで安定的に利用される開発環境です。金融や医療、インフラのシステム環境に利用されており、まだまだ将来性のあるものといえるでしょう。
ただ、Delphiならではのデメリットや注意点もあるため、これからDelphiエンジニアとして仕事を受けていく場合にはその点も踏まえて基本的な知識や今後の動向を知っておく必要があります。
本記事では、Delphiの将来性について、今後の需要や仕事にした場合の業務内容、年収も交えて解説します。

Delphiは、アメリカのエンバカデロ・テクノロジーズ社が提供している総合開発環境のことです。金融や医療、インフラなどで長く使われている実績があり、既存システムを安定稼働させるうえで欠かせない選択肢として重宝されている点が特徴です。
もともとは1995年にボーランド社によって開発され、Windows向けの高速なアプリケーション開発を得意とした開発環境として提供されています。近年では、iOSやmacOSなどのプラットフォームにも対応し、クロスプラットフォーム開発が可能となりました。
Delphiでは機能をカスタマイズでき、開発しているシステムに最適化された開発環境を整えられます。また、プラットフォームでの一元的な変化も可能であるため、柔軟性の高さも利点といえるでしょう。
このようなDelphiが有する特徴は、多くの企業が社内システムで求めるニーズと合致しています。

Delphiを採用している現場は決して多くありませんが、金融や医療、インフラなどの社会の根幹となるシステムを支えており、突然需要が消滅する可能性は低いと考えられます。
Delphiは古いイメージを持たれがちである一方で、開発元のエンバカデロ・テクノロジーズ社は継続的にアップデートをおこない、最新機能の追加にも積極的です。その結果、Delphi自体が時代遅れになりにくく、ニッチでありながらも一定のニーズを保っています。
また、Delphiには視覚的なUI設計ツールや豊富なコンポーネントが用意されており、新規プロジェクトにも対応できる柔軟さがあります。とくに、従来のアプリケーションを延命しつつ部分的に刷新する現場では、Delphiの機能が役立つでしょう。
このようにDelphiは専門的な分野におけるシステムに長らく採用されてきたこともあり、まだまだ将来性のある開発環境となっています。

Delphiの将来性に関しては、専門領域で継続的に使われるとする肯定的な意見と、利用企業が少ないまま衰退するのではないかとする否定的な意見に大きく分かれます。
どちらの主張もDelphiを理解するうえで大切であり、この意見を見落とすと偏ったイメージを抱く可能性があります。もし、利用を検討する際には、こうした肯定・否定両面の意見をしっかり把握し、自分の目指すキャリアや案件の市場状況とすり合わせることが重要です。
ここでは、Delphiの将来性や今後の需要に対する意見を紹介します。
Delphiは金融や医療、インフラなどの社会的に必要不可欠な領域のシステムに使われています。こうしたシステムを根本から別の環境に移行するには、莫大なコストや手間がかかるだけでなく、情報漏洩やシステム停止などのリスクを孕んでいます。
くわえて、Delphi自体が使いやすく、機能追加やカスタマイズの自由度が高い点も評価されており、「業務システムに最適化された開発環境」として認知されている点も強みとなっています。
このような理由から、Delphiの需要がすぐになくなる可能性は低いといえるでしょう。
Delphiについて否定的な意見として、金融や医療、インフラなどに導入されている現実があっても、新規での導入が増えていないという見方も根強いです。
近年は、クラウドプラットフォームや最新フレームワークを使った開発が主流になりつつあり、Windows向け環境がメインのDelphiは時代に合わせにくい側面があります。また、ユーザー数が限られていることで、学習リソースやコミュニティの発展が十分とはいえず、新規エンジニアの参入が進まない可能性も否定できません。
実際、新しい開発技術やプログラミング言語が話題になるたびに、Delphiのようなニッチな環境から移行される事例も散見されます。
将来性については、こうした動きがどれだけ早く進むかによって大きく変わるため、慎重に見極めが必要です。

Delphiエンジニアは、システム設計や開発、テスト、移行作業などの幅広い業務を担当することになります。金融や医療、インフラと公共性の高いシステムを扱う機会が多いことから、安定的な稼働と磐石なセキュリティを両立する場面が多く、新しい機能を導入する際も慎重に検証をおこなうのが特徴です。
ここを理解せずに案件情報だけを見ても、「どのような業務が実際に必要なのか」といったイメージが湧きにくいかもしれません。
実際に募集されている案件を踏まえて、Delphiエンジニアに求められる知識やスキルを把握しておくことが大切です。
ここでは、Delphiのエンジニアになった際の業務内容について、以下3点を紹介します。
ある案件は、システムのドキュメントやソースコードを読み解き、仕様を正しく把握したうえで改修とテストをおこなう内容となっています。
金融系の要件は細かい規定が多いため、ミスを最小限に抑える作業能力が重視されます。安定稼働が大前提のため、テスト工程や検証環境の整備にも力を入れている点が特徴です。
このような既存資産を活用するプロジェクトでは、ソースコードの可読性や仕様の再現性を高める工夫も必要です。Delphiに慣れていないエンジニアがチームにいる場合は、プロジェクト全体で知識を共有しながら作業を進めるケースも多くあります。
| 概要 | Delphi改修 損保の案件 |
| 報酬 | 500,000円/月 |
| 契約形態 | 業務委託 |
| ポジション | プログラマー、テスター、システムエンジニア |
| 期間 | 中長期 |
| 作業内容 | 既存のドキュメント・ソースから解析をおこない、設計・製造・テストを実施する |
| 作業工程 | 基本設計~テスト |
SEESでDelphiの案件をチェック!
ほかの案件では、水道料金や検針データを扱うアプリケーションをDelphiで構築する内容のものもあります。
Windows環境を中心としながらも、運用現場の要望に応じて機能を追加し、インターフェースを調整する作業が大きなポイントです。システム上の業務フローを把握し、円滑に導入できるよう設計をおこなうため、対人コミュニケーション能力も求められます。
検針システムのように、公共インフラに関わる分野では、エラーや障害が発生したときの影響が極めて大きくなってしまいます。そのため、安定性を確保するための冗長化やテストプランを整備するなど、基盤をしっかり作り込むノウハウが重視される点はおさえておきましょう。
| 概要 | 水道検針システム開発の案件 |
| 報酬 | 650,000円/月 |
| 契約形態 | 業務委託 |
| ポジション | プログラマー、テスター、システムエンジニア |
| 期間 | - |
| 作業内容 | Delphiを用いたランチャーでの開発で、詳細設計以降を担当 |
| 作業工程 | - |
SEESでシステムの開発の案件をチェック!
ある案件では、Delphiを使った販売管理システムのパッケージ化を進めており、基本設計からテストまで幅広い工程に携わることになります。複数の部署や取引先が関わる場面では要件定義や調整が必要となり、技術面だけでなくビジネス面のスキルも試されるでしょう。
このように一括して開発・テストをおこなう案件では、プロジェクト管理やチーム運営のノウハウが身につきやすくなります。開発の途中で要望が変化するケースもあるため、柔軟に対応しながら最終的な成果物の品質を高める力が重要となるでしょう。
| 概要 | 販売管理システムのパッケージ開発 |
| 報酬 | 460,000円/月 |
| 契約形態 | 業務委託 |
| ポジション | プログラマー、テスター |
| 期間 | - |
| 作業内容 | 詳細設計〜テスト |
| 作業工程 | 詳細設計〜テスト |
SEESでパッケージの設計からテストの案件をチェック!

Delphiエンジニアの年収は、おおよそ「400〜700万円」が相場です。
Delphiは新たに導入するケースが少ないとはいえ、既存システムの運用や改修業務が定期的に発生するため、安定的な収入が期待できます。くわえて、要件定義や設計といった上位スキルが必要な業務を担当できる方であれば、より高い報酬を得られる可能性もあります。
もちろん収入は案件の内容や企業規模によって左右される一方で、扱える技術者が少ないことから、Delphiのスキルを活かせるだけでも比較的高めの報酬を提示されることもめずらしくありません。
このようなことから、希少性を武器にキャリアアップを狙う場合には、ほかの言語や環境も合わせて学びながら、Delphiを核とした専門性を高めていくのが効果的でしょう。

Delphiは開発効率や汎用性などの多くの強みがある総合開発環境です。実務では既存システムの保守や新機能の追加などを担う場面も多く、学習しておくと安定的な仕事に結びつく可能性が高まります。
しかし、Delphiの基本的な知識や運用される背景を理解しておかないと、独自のメリットをつかみ損ねたままスキル習得の検討を進めることになり、判断を誤るかもしれません。
ここでは、エンジニアがDelphiを習得しておくべき5つの理由について、解説します。
Delphiは金融や医療、インフラなどの既存システムに採用されている開発環境であるものの、扱えるエンジニアが少ないことから、現場では重宝されやすい傾向にあります。
とくに、システムの保守・改修は定期的に対応しなければなりません。しかし、Delphiの環境下で保守や改修をおこなえる人材は限られていることから、スキルを習得しておくだけでも案件への参画機会が得やすく、ほか言語と組み合わせることでキャリアの幅が広がります。
Delphi自体はニッチすぎると感じるかもしれませんが、その分、市場における競争は少なく、とくに業務系システムの改修需要がある企業にとっては不可欠な人材になれるでしょう。
Delphiには視覚的に操作できるツールやライブラリが充実しており、短い開発期間でアプリケーションを構築しやすいという長所があります。1つのコードをベースにマルチプラットフォームへ展開する仕組みも取り入れられていて、プロジェクトの要件に合わせて効率よく作業を進められます。
また、Delphiはプロトタイプを迅速に作成し、ユーザーと意見交換しながら改良を重ねるスタイルにも向いています。
こうしたメリットは、とくに企業が細かい要件を頻繁に変更するケースで力を発揮し、開発者のストレスを大幅に抑えられるでしょう。
DelphiはもともとはWindows中心の開発環境でしたが、iOSやmacOSなどのほかOSにも対応できるようになりました。そのため、多様なプロジェクトで役立つ可能性が高いでしょう。
Delphiを提供しているエンバカデロ社が継続的にアップデートをおこなっており、最新の開発ニーズを取り込もうとしていることから、目まぐるしく移り変わる時代においてもDelphiの導入分野が広がる余地は十分に残されています。
とくに、Windowsアプリケーションからモバイルアプリまで一貫して開発したい現場では、Delphiのマルチプラットフォーム対応が評価されることがあります。
大規模な業務システムであっても、細かい要望に合わせて機能を追加しやすいのがDelphiの強みです。Delphiではプロジェクトごとに異なる業務フローや画面レイアウトに合わせ、柔軟にカスタマイズできるため、多くの企業がこの開発環境を使い続けています。
また、ユーザーインターフェースの作成もドラッグとドロップを中心とした直感的な操作で組み立てられるため、操作性が高いと感じるエンジニアも多くいます。
Delphiでは金融や医療、インフラなどの領域における大規模システムの開発でも利用されることが多く、移行や改修の案件が定期的に発生しやすい傾向にあります。こうした領域では、セキュリティや信頼性がとくに重視されるため、Delphiを扱えるエンジニアの需要は自ずと高まります。
一度、大規模なプロジェクトに参画すれば、単純なコーディングスキルだけでなく、プロジェクト管理や要件定義、ほかチームとの連携などといった多角的なスキルを磨けるでしょう。
長期的にスキルアップを図りたいエンジニアにとって、大規模システムで使われるDelphiは魅力的な選択肢といえます。

Delphiは使いこなせれば便利である一方で、ニッチという現実は無視できません。せっかく習得しても、ほかのメジャーな開発環境や言語と比べると案件総数が少ない傾向にあります。
この点を理解せずに活動してしまうと、仕事の選択肢が限られ、キャリアの幅を狭める可能性が否定できません。ほかにも注意点があるため、これからDelphiをベースに活動をしたい場合にはポイントをおさえておきましょう。
ここでは、Delphiのエンジニアとして活動する際の注意点について、以下2点を解説します。
Delphiは金融や医療、インフラなどの社会的にも重要な領域のシステムで利用されている一方で、Webやスマートフォンアプリなどの主流分野での導入実績は多くありません。もし今後、移行コストの低い新しい開発環境やサービスが登場した場合、Delphiから別環境への移行を選ぶ企業も少なくないでしょう。
ニッチである点は希少性としての強みでもありますが、将来を考えるうえでは常に代替されるリスクを念頭に置く必要があります。
社内の後継者不足などが加速すれば、技術継承が難しくなり、結果的にDelphi自体の利用が減るケースも考えられる点にも注意が必要です。
DelphiはWindows環境での開発が基本であり、開発環境が限定的なデメリットが存在します。クロスプラットフォーム対応の機能はあるものの、開発者側のPCはWindowsが必須であり、macOSしか持っていないエンジニアには負担が大きいのが現状です。
また、チーム全体でWindows環境を整えたり、ライセンスの手配をするなどのコストが必要な点にも注意が必要でしょう。
このような制約は、大規模プロジェクトでは許容される場合が多い一方で、小規模な開発やベンチャー企業では導入を敬遠される原因になることもあります。

Delphiは優れた開発環境である一方で、案件数が豊富というわけではありません。そのため、Delphiにのみ依存してしまうと、スキルの汎用性を狭めるリスクがあります。
他方で、ほかの開発言語や環境を合わせて習得すれば、「Delphiも使えるエンジニア」として幅広い案件に対応できるメリットがあります。
このようなことから、エンジニアとして成長していくためには、Delphiだけでなく、「C#」や「Java」、「Python」などのほか言語を学ぶことが大切です。そのうえで必要に応じてDelphiを活用できれば、自分の専門性を深めつつ、あらゆるプロジェクトに対応できる柔軟性を得られるでしょう。

本記事では、Delphiの将来性について、今後の需要や仕事にした場合の業務内容、年収も交えて解説しました。
Delphiはニッチな開発環境でありながら、社会にとって重要なシステムの環境として運用されているため、まだまだ将来性が潰えることはありません。一方、新しい言語やフレームワークが次々登場する時代において、メジャーになる可能性は低いともいわれています。
このような点を踏まえ、自身のキャリアプランや興味に合わせて、Delphiをどう位置付けるかが鍵です。
Delphiを学ぶ過程で身につけたオブジェクト指向の考え方や、GUI設計のノウハウは、ほか言語にも応用できるため、幅広い技術スキルを獲得するきっかけになります。また、大規模システムの保守や改修をおこなえば、より多角的な知識・スキルを得られる可能性もあるでしょう。
このようなことから、Delphiが扱えるスキルを「1つの武器」として、より幅広い環境・言語が扱えるエンジニアを目指すことがおすすめです。
40代~60代向けミドル・シニアフリーランスエンジニアの案件サイト『SEES』
40代~60代でエンジニアとして活躍したいと考えている方におすすめなのが、株式会社Miraieが運営する、ミドル・シニアエンジニア向けの案件サイト『SEES』(https://miraie-group.jp/sees/)です。
SEESとは-Senior Engineer Entrustment Service-の略称で、40代~60代エンジニア向けの案件紹介サービス。
エンジニア業界は、40代以上の転職はなかなか厳しい市場だと言われています。
転職ではなくフリーランスとして案件を獲得することを視野にいれてみてもいいかもしれません。
SEESの場合、掲載している案件は主に年齢不問ですので、年齢制限に関係なく、純粋にスキルや希望条件での案件を探すことが可能です。
会社員よりも個人事業主としてプロジェクトを請け負う形であれば、働き方としても選べる立場にありますよね。
給与の支払いサイトは30日で統一されています。
また、取引社数が5,000社以上と多く、新しい案件が集まりやすくなっています。
さらに、SEESに登録をすると最新・未公開案件を獲得することができます。
独立してフリーランスになっても仕事が途切れる心配はありません!
『SEES』(https://miraie-group.jp/sees)を利用して新しい働き方を手に入れてみては…!?
皆さまから選ばれてミドル・シニアエンジニア向け検索サイト三冠達成しております!
株式会社Miraieが運営する『SEES(https://miraie-group.jp/sees)』は、 「シニアエンジニア向け検索10サイトを対象にしたサイト比較イメージ調査」のなかで、
上記3項目においてNo.1を獲得ししております。

株式会社Miraie
2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
監修者インフォメーション
目次を開く