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AS/400は「レガシーシステム」としての印象が強い一方で、実際にはクラウドとの連携やWeb化ツールなどが充実しており、むしろ再評価される場面が増えています。本記事では、AS/400(IBM i)の将来性について、今後のニーズや課題、仕事を受ける場合の注意点も解説します。
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AS/400(IBM i)は、かつて「AS/400」や「iSeries」という名称で知られたシステムの流れをくむプラットフォームです。IBMが長年開発・保守を続けており、高い安定性とセキュリティを誇ります。
そんなAS/400は「レガシーシステム」としての印象が強いため、若手エンジニアからは敬遠されがちです。
しかし、実際にはクラウドとの連携やWeb化ツールなどが充実しており、むしろ再評価される場面が増えています。保守運用にとどまらず、モダナイゼーションやクラウド移行を視野に入れた高度な活用も可能なので、エンジニアとしてキャリアを築くチャンスが眠っています。
需要に対してエンジニアが不足しているともいわれる今だからこそ、AS/400(IBM i)の実像を正しく理解しておくことが重要です。
本記事では、AS/400(IBM i)の将来性について、今後のニーズや課題、仕事を受ける場合の注意点も解説します。
AS/400(IBM i)は、IBMのオフィスコンピューターとして長い歴史を持つシステム(プラットフォーム)のことです。以前は「AS/400」や「iSeries」という名称で提供されていましたが、現在は「IBM i」というOS名称に統合されました。
AS/400はその高い安全性や信頼性を生かして、多くの企業の基幹システムに導入されており、業務の中核を担うケースが少なくありません。IBMによるロードマップでは、2030年代半ばまで開発とサポートを継続する意志が示されています (※)。
近年では、IT技術のさらなる進歩にともなって、クラウド連携やモダナイゼーションとの親和性が高い点に注目されています。
(※)参考:IBM「release-life-cycle」
AS/400(IBM i)は古いシステムと認識されがちである一方で、実際にはクラウドとの連携を視野に入れたサービスやツールが次々と開発されるなど、今後も十分に発展していく余地があります。
IBM自体が定期的にOSのバージョンアップをおこなっており、公式サイトではサポートのロードマップを提示しています。このロードマップによれば、サポートを打ち切る予定が公表されていません(※)。
また、モダナイゼーションやクラウド環境との連携によって、長年使われていたデータやノウハウを再び活かせる利点もあります。とくに、API連携を進めれば、新たなITサービスとの組み合わせで、より高度なニーズを満たせる展開も可能でしょう。
(※)参考:IBM「release-life-cycle」
AS/400(IBM i)は、高度なセキュリティと安定性を兼ね備えたプラットフォームとして、多くの企業で運用されています。とくに、近年ではAPIやWeb技術との連携を促進するためのツールが増えており、導入する企業にとってより高い利便性をもたらしています。
しかし、エンジニアの高齢化や、若手のほか分野を志向する傾向によって人材不足が進行している現状は否めません。
エンジニアとしてAS/400(IBM i)を扱うのであれば、このような今後のニーズと課題点を理解しておくことが大切です。
ここでは、AS/400(IBM i)の今後のニーズに対するポイントと課題について解説します。
AS/400(IBM i)はOSとデータベースを一体化した構造を持っており、外部からの不正アクセスを最小限に抑えられます。また、単一レベル記憶という仕組みによって、ハードウェア障害やOSの不具合にも強いのが特徴です。
AS/400(IBM i)は企業の基幹業務を支えるために設計されており、高度なセキュリティ性能を有している点で、多くの企業から評価を得ています。
AS/400(IBM i)は古い言語だけでなく、JavaやPHPといったオープン系言語との連携も可能です。また、クラウドサービス上での稼働やAI・IoTとの連携もでき、その技術を活用しようと導入を進める企業も増えています。
このようなモダナイゼーションは、既存システムを捨てずに最新のITサービスを取り込む柔軟な方法です。AS/400(IBM i)の互換性と拡張性を上手く活かし、クラウドやAPIを活用することで、新たなビジネスチャンスにつなげられるでしょう。
AS/400(IBM i)は、ハードウェアとOSが統合されているため、複雑な管理が不要です。また、ほかプラットフォームとの互換性も高いため、既存システムと一元的に管理できる点も利点として挙げられるでしょう。
このように、AS/400(IBM i)は外部要因によるトラブルを回避しやすい側面もあるため、運用・保守の管理コストを比較的低く抑えられます。すでに実績のある安定した環境で業務を回せる利点を活かしつつ、周辺技術を導入する戦略も十分考えられます。
AS/400(IBM i)は数十年にわたってアップデートが繰り返されてきた結果、ユーザー数が多く、運用や保守、また利用できる環境やシーンなどのノウハウが豊富です。そのため、障害や不具合が発生した際の対処法が共有されやすく、サポートやコミュニティ内で解決策を得やすい環境が整っています。
AS/400(IBM i)の利点をうまく取り入れれば、新規開発の負担を軽減しながら、将来的な拡張にも対応できます。
AS/400(IBM i)のエンジニアは単なる保守運用だけでなく、ほかシステムとの連携や大規模なリプレイスなどの多種多様なプロジェクトを任せられます。
長年AS/400(IBM i)を使っていた企業であれば、オペレーションやマニュアルなどの整備が整っている可能性が高いでしょう。一方で、AIやクラウドシステムなどの最新技術に触れる機会も少なくありません。
実際に募集されている案件を踏まえて、AS/400(IBM i)エンジニアに求められる知識やスキルを把握しておくことが大切です。
ここでは、AS/400(IBM i)で仕事をする場合の業務内容について、以下3点を紹介します。
ある案件では、大手企業のホストシステムからテストやツール変換をおこなう業務内容で募集されていました。
AS/400(IBM i)でもホスト環境との橋渡しが必要なシーンが多く、実際の現場では既存ロジックとの整合性を確認しながらテストを実施します。
データの正確性や業務フローを理解しないまま作業を進めると、不具合発生時に原因究明が難航するため、技術と業務知識の両方が求められます。
概要 | IBMi マイグレーション案件対応の案件 |
報酬 | 550,000円/月 |
契約形態 | 業務委託 |
ポジション | インフラエンジニア |
期間 | 中長期 |
作業内容 | IBMiへのマイグレーション案件における単体テスト作業支援 |
作業工程 | - |
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ほかの案件では、外資系生命保険会社の保守や開発をおこなう事例があります。保険分野は規制や商品仕様が複雑であり、AS/400(IBM i)の安定稼働を求める傾向があります。
このような業務内容であることから、要件定義や設計段階でアプリケーションの仕組みを把握していないと、運用フェーズに入ってから大幅な修正が必要になるかもしれません。
設計から開発まで関われるため、長期的な視点でシステムを最適化できる点が魅力です。
概要 | 外資系生保向け汎用機保守開発業務の案件 |
報酬 | 500,000円/月 |
契約形態 | 業務委託 |
ポジション | プログラマー、テスター、システムエンジニア |
期間 | 長期 |
作業内容 | 汎用機で開発された既存システムの機能追加や保守開発を担当 |
作業工程 | - |
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ある案件では、AS/400からSAPへ移行する案件が紹介されています。この案件では、AS/400(IBM i)の膨大なデータやシステムロジックを正しく解析する必要があります。
大手企業の基幹システム移行はプロジェクト規模も大きく、エンジニアとしての経験値を大幅に高める機会です。AS/400(IBM i)ならではの特性を理解していると、エンジニアとしての需要も高いため、より高単価な案件にも発展しやすくなります。
概要 | AS400からSAPへの移行案件 |
報酬 | 500,000円/月 |
契約形態 | 業務委託 |
ポジション | プログラマー、テスター、システムエンジニア |
期間 | 中長期 |
作業内容 | UNIコードの変換作業 調査、分析の作業 |
作業工程 | - |
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AS/400(IBM i)のエンジニアは基幹業務に深く関わる業務が多いため、経験やスキルレベル次第で「年収400〜700万円」ほどが狙えます。フリーランスの案件で見ても、「月40〜80万円」という単価もめずらしくありません。
これは、プラットフォームそのものの需要が高い一方で人材が少ないことが理由です。
需要不足が続くうちは、この領域でキャリアを積むほど将来的な安定性が高まるでしょう。また、モダナイゼーションや最新技術との連携に必要な知識・スキルを身につければ、より高い年収を得られる可能性も秘めています。
AS/400(IBM i)は長期的に運用されるシステムが多いため、1つのプロジェクトが終わるまで数年単位のスパンになる場合があります。
ただ、長期的にエンジニアとして仕事を続けたい場合には、継続的な情報収集や、スキルの習得などの対策が必要です。IT業界は、数年単位で劇的な変化を遂げる業界であるため、常に自分をアップデートしていく姿勢が大切です。
ここでは、エンジニアがAS/400(IBM i)の仕事を続けるためのヒントについて、以下3点を解説します。
IBM iはバージョン更新やハードウェア刷新によって機能が定期的に拡張されています。
もし最新の情報を追わずに古いバージョンだけの知識で留まってしまうと、いざクラウド上でシステムを稼働させるときや新機能を有効活用するときに対応できないかもしれません。
企業が開催するセミナーやコミュニティのオンライン勉強会を活用して、リリース情報や開発ツールの動向をチェックしておくことが重要です。
AS/400(IBM i)案件の多くは長期稼働が想定されています。これは1つの現場に長く勤められるメリットもある一方、その案件が終わった後のキャリアを意識しづらいデメリットがあります。
もし、新しいプロジェクトや別のスキルに手を出さずにいると、転職活動やフリーランス転向の際に選択肢が限られてしまうでしょう。
常に複数の案件事例やパートナー企業の動向を把握しておくと、次のステップを自由に選べるようになります。
AS/400(IBM i)の現場ではRPGやCOBOLが代表的な言語ですが、モダナイゼーションの過程でJavaやPHPなどのオープン系言語のスキルが重宝されるようになりました。
周辺技術を習得せずに運用だけしていると、最新のAPI連携やWebインタフェースなどには対応しづらくなります。結果的に、新しい仕事に携われず、収入を減らしてしまうかもしれません。
このような事態にならないよう、Web化やAPI化などのAS/400(IBM i)を取り巻く周辺スキルを身につけておきましょう。
最後に、AS/400(IBM i)に関するよくある質問に回答します。
「AS/400」という名称は廃止されましたが、「IBM i」として継続的に提供されています。
IBMはロードマップを定期的に更新しており、2030年代以降もバージョンアップが予定されています。
AS/400の後継OSが「IBM i」であり、ハードウェアが移行するなかでも高い互換性が保たれています。
名称が度々変わっていますが、アプリケーションやデータを大きく作り直さなくてもバージョンアップに対応できる設計です。
AS/400ではRPGやCOBOLだけでなく、JavaやPHPなどのオープン系言語との連携も可能です。
なお、最新のフリーフォームRPGは、ほか言語に近い文法で学習しやすくなりました。
本記事では、AS/400(IBM i)の将来性について、今後のニーズや課題、仕事を受ける場合の注意点も解説しました。
AS/400(IBM i)はレガシーシステムのように認識されている一方で、クラウドやモダナイゼーションで大いに活用できる柔軟性があります。長年の運用実績による信頼性や安全性は、多くの企業にとって代えがたい資産です。
エンジニアとしても、AS/400(IBM i)のスキルを身につけている方は限られているため、市場で優位に立ちやすくなるでしょう。基幹業務の保守からクラウド連携まで幅広いプロジェクトを経験することで、生活に十分な収益が見込めます。
これからキャリアを考えている方にとって、AS/400(IBM i)は新旧の技術を融合できる貴重な舞台です。ぜひ長所や課題を踏まえつつ、自分なりの専門性を深めていくきっかけにしてみてください。
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2007年設立のシステム開発会社。首都圏を中心にWeb・IT関連事業、コンサルティングサービス、人材派遣サービスなどを展開。 SES事業や受託開発などを中心にノウハウを蓄積しながら、関連事業へとビジネスの裾野を広げています。
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